たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

好きだけど、好きだから。「プリキュア5GoGo第2話」


ブンビーさん再就職、というわけで面接に来ましたよ。
もうなんだか勢いで「特技は」「イオナズンです」といわんばかりでした。あがりすぎな上に、スルーされすぎ。
そこがラブリー☆
 
そんな回でした。
ブンビーさんはここまで来たら、最後の最後まで、はいつくばってでも生き延びてほしいと心の底から願います。
そんなしぶとい大人もイイジャナイ。
 
はて、前回は急展開であまり話す余裕のなかったプリキュアたちとココ・ナツです。
今回はやっと落ち着いて話せる時間が出来たのですが、いやはやココとのぞみの二人の間に出来た関係と時間はもう伊達ではありません。そして、「やったね久しぶり!」という一言で済ませられない心の中のグルグルも芽生え始めました。
うん、「やったね〜」でいいんですが、そこでウジウジするのがココというキャラの魅力でもあります。
悩め悩め。悩めばいいさ。
 

●ぼくはこんな風に会いたかったんじゃない。●

前作のプリキュア5の最終回近辺は、すでにGoGoの話題が出回っていたので「別れてもまた会えるよね」というどうにもうがった視線で見えてしまいがちでした。
まあ、これは仕方ないです。安心感でもありますし。
しかし、なら再会できたら「よかったね」ですよ、視聴者としては。

なぜかそこで、ココはヒきます。
のぞみさんは、視聴者と同じように「よかったよかった」なんですが、ココは彼女に目を合わせようとしません。
なぜ?と問われたらそれほど答えは難しいものではありません。
 
そもそもココとナッツは今まで何かの役に立っていたかというと、ほとんど実戦的な意味では役に立っていませんでした。極端な話、戦闘だけでいえばミルク以下です。
その存在はそれを補って余りあるほど重要な人物ですが、でもねえ。男としては「実戦で役に立たない」というのは結構重くのしかかるものなのですよ。そんなの気にしなくていいんだけれどもね。そこが微妙な男心。

ナッツはそのへんちゃんとわきまえていて、確かに無力さは感じつつもしっかりしています。
いや、もちろん彼も、相当心に傷は負っているはずです。そもそも今回こちらの世界に来たのも、結局また自分達のごたごたに巻き込んで手伝ってもらわざるを得ないから。
ココとナッツにしてみたら、自分達がいるのは「みんなの迷惑」なんです。

そんなことないよ。せっかく会えたんだから微笑んでよ。
また、あのときのように笑おうよ。
しかし、その笑顔を取り戻すためには超えなければいけないハードルがあります。
 

●迷惑かけることも、信頼の証なんだ●


のぞみさんはココの気持ちが微妙に分かっているのがいいんですよね。
だからはっきりと「ココはひどい!」とか「ココもっと気楽に!」とか「会えてよかったっていえ!」とか「このロリコンどもめ!」とかいえません。
はて、彼女がここまでふさぎこむのは、そして彼に強く言えないのは、「嫌われているかな」という個人的な思いだけではないんです。
もちろん「嫌われる不安」はあります。しかし、彼が心のうちを明らかにしないことそのこと自体への不安の方が遥かに大きいはずです。今までずっと一緒にいてくれた仲間。そして二人だけのたくさんの秘密を持った人です。その相手の挙動に対して不安を抱くのは当然の話。

いろいろはっきりといい続けてきた彼女ですが、今回ばかりは体当たりできません。
言えないよ!言えるわけないですよ。
だってそういうのって、こっちがこじ開ける物じゃないんだもの。向こうが言葉にして体当たりしてくれなければいけないんだもの。
 
ここですれ違うのは、お互い「迷惑をかけているのではないか」という点です。

この視線のすれ違いと間合いがうまいですよね。どっちもうまく目を合わせられないんです。
のぞみはココに対しての不満と同時に、自分の気持ちが彼にとって重荷なのではないか?と不安を感じ始めます。

「本当にうれしい?私、ココに会いたかったよ。でも、ココは違うみたい。ごめんね。」
彼女にしてはあまりにも弱気な発言です。
すれ違うとき、たいていは「でもなんとかなる」と思う彼女でも、好きな相手だからこそ恐ろしくなる瞬間があるんですよね。嫌われたくない、ではなく、迷惑かもしれない。相手を思うがゆえに、そのジレンマに閉じ込められていきます。
 

ココは会いたかったかどうかって言われたら。そりゃもうね。会いたくないわけないじゃん。
のぞみの中でのココの存在感は異常に大きくなっていますが、おそらくそれと比較にならないほどココの中ののぞみは大きいです。

関連・叶わない夢。消えていくこの瞬間。「プリキュア5第39話」
前作39話より。
ココにとってののぞみの存在は、おそらく自分自身なんかよりはるかに大事なものに変わっているでしょう。そして、触れたくても触れられない彼女へのもどかしさたるや。
それに加えて「自分は役に立たない」「また迷惑をかけてしまう」という重荷がのしかかります。
そう、「迷惑をかけてしまう」というのは、人間にとって大きな心配事のひとつなのです。
でもね。
迷惑をかけるから、関係って生まれるんだよ。迷惑を迷惑だと思わない関係が生まれるから、つながるんだよ。
そうこの作品は語りかけます。
 

●人への恐れ●

ココが獣状態で、のぞみがプリキュア状態のときに心を打ち明けあうのは、ほんとうまいですよね。
これ人間状態じゃないからこそ、真意を伝い合えるところってあると思うんですよ。あと子供が見ても受け入れやすいですし。

前作を超えたのぞみさんの成長ぶりには目を見張るものがあります。リーダーとして、今までの自分を生かしつつのびのびとスーパーヒロインになってきています。
それでも先ほどのように不安になったり、なにかが恐ろしくなったりするわけです。だけど彼女は「受け入れる」ことと「待つ」ことも覚えました。

このカットが、これからのプリキュア5GoGoを裏付けていく気がします。
ココも自分も出来る分を見つけました。
あとはお互いが気を使いあうだけではなく、心を打ち明けあう番です。これはココのぞの関係のみならず、5人すべてにいえることかもしれません。
時には迷惑かもしれない。時には怒らせるかもしれない。そんなところを出してこそ、人間関係はさらに深くつながっていくこともあります。
すっかり1年で仲良くなった5人+3匹ですが、これからこそが本当の意味で心をさらけだし、ぶつかりあう時間なのかもしれないですよネ。
 
と冷静に書いてきましたが。やっぱりのぞみさんに抱かれるココを見ていると嫉妬します。しませんか?
そこのココの位置は、りんちゃんなのに!とかって。もっとりんちゃんとチュッチュしてくださいよ!
 

●のぞみさんトばしすぎ●

今回はのぞみさんの新技披露でした。
今週のみどころ。
 
その1

新技が突進系だったのには驚いた。サイコクラッシャー方面です。
なんか飛び道具の方が安全な気がしますが、この方が確かにのぞみさん「らしい」。
迎撃されたらどうするんだろう、ブンビーさんのレイジングストームとかで。
 
その2

プリキュアの戦闘シーンの面白さは、デフォルメされたガチの殴り合いにあります。
あえてこういう攻撃を繰り出すのが痛快ですよね。それぞれプロレスだったり中国拳法だったりと、かなり高度な技が多いんですが、自然と体に身につくのかな?
 
その3

新組織がコレクターなのには驚いた!ほしくてほしくて仕方なくて行動しているんですか。ああ、なんだかその気持ちは微妙に分かってしまうのが痛ましい。物欲は時として権力欲を上回るですよ。ホシイナー。
しかし、物欲は下手すると絶望より遥かに強いですよ。
 
その4

やっぱりヘビでした。上司がこんな妖艶な美人だったらいいですが、にらまれたら石になりそうです。鏡はどこだ。
 
その5

のぞみさんのパジャマ姿、しかと心に焼き付けました。眼福眼福。
にしてもアカンベとは珍しい。年相応な彼女の様子を見るとニヤニヤしてきます。
 
その6

五里霧中。ココさんそれは自分のことだね。というかずいぶんあっさり教員復帰できたものです。
よーく見ると、実は授業を聞かずにおしゃべりしている生徒がいるあたりちょっとユカイ。だよねー、女子中学生だもんねー。
 
その7

変身シーンどんだけ長くなるのかと思ったら、うまーいことまとめていました。このケータイほしくなるなあ。ドコモさんこのデザインで出してください。
そしていろいろガードの固くなったプリキュアさんたちの制服ですが、見よ!このうるわしきりんちゃんの脇!ぼくのパラダイスはここにあった!(脇の間に)
 
その8

次週予告より。前作を彷彿とさせるショッピングモール(スーパー?)が再登場です。ここでそろりとガマオがバイトしていたらうれしいんだけどなあ。ないか。
しかしこの作品、女の子同士でお買い物のシーン多いですが、スーパーレベルどまりなのがいいですよね。本来の視聴者の子たちの行動範囲という気がします。
 
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