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最強に卑怯で最強にカッコイイ!「CYNTHIA_THE_MISSION第8巻」

 
毎月読んでいたのですが、まとめて読むと死ぬほど紫水ほたる先生がかっこいい8巻が発売ですよ。
この手の格闘マンガだと、苦労を重ねて力をみなぎらせて、正々堂々戦うのが美徳。ですが、このマンガすごいんだぜ。なんせ彼女がひたすら卑怯くさい技のオンパレードなんだもの。
武道の達人を邪眼(眼で相手を操る術)で蹂躙する様の一方的っぷり。
気づいたらとにかく逃げ回る戦いぶり。
そしてありえない凶器をつかう作戦っぷり。
また、窮地ではなんと・・・!
 
いやはや、拳を握って真正面から殴りあうのも格好いいんだけれども、ここまでいい意味の「卑怯な手」で自分の能力を開花させる様は見事であります。
とにかく最初から最後ギリギリまで。ザッツ、紫水ほたるオンパレード!

この堂々っぷり。このカリスマっぷり。
戦う相手は毎日拳に血をにじませてきたつわものだらけですが、彼女はそうではありません。なのにここまで胸を張っていて、しかも戦い方はダイナミック。
このへんの彼女の心の強さは6巻の「邪眼ボクサー」からの流れなわけですが、ありえないくらいの力強さと、周囲を巻き込むカッコヨサは1巻の邪眼開眼時のほたるを彷彿とさせます。
世界を敵に回しても勝てそうな強さでした、あの時は。ん?大げさ?
そうなんだよっ、血を沸かせてくれるような大げさなくらいの戦いが見たいんだよ!
このガチプロレス感覚がたまらんたまらん。しかも女の子が殴りあうんだもの、血も沸くし肉も踊るし脳髄も飛び散るってもんですよ。
 
ところで「シンシア」といえば壮絶なくらいのいたぶりっぷりと残虐ぶりが思い出されますが、今回は衆人観衆の目の前なのでそれはありません。
ありませんがやっぱり高遠先生はすごい。きちんとそのサディスティックでマゾヒスティックな描写が、問題ない方法でねじこまれています。楽しみにしていいと思います。エエ。
そして最後、あまりの超展開の超理論なのに納得してしまう高遠マジック。
 
最後の話はつい最近掲載されたばかりの話がもう載っていて、9巻でいったん一部終了のようです。お、一部ってことは・・・期待してもいいよね!特にあらやと殺人鬼中塚があれで終わりなわけない、と思うんだ!
 
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ちなみに8巻表紙の服装の胸の部分に、このマンガの最強キャラがいます。探してみよう。