たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ベビプリは、多様な視点を時間差で楽しませるエンタテイメント

ここ数日のベビプリの流れが面白いことに。

1、立夏にスカート履けと、ズボン脱がされる。
2、それを聞いて試してみないか、とヒカルさんと制服交換(なかば強引に)
3、ぜんぜん気づいていない観月に出会い、おなご認定される。

ようするにトゥルー兄(=読者)は女装で放課後外出する羽目になったようです。
あらゆる面で面白すぎるのは、視点がころころかわるせい。

 立夏視点=調子に乗って脱がしたらパンツ見えて、恥ずかしくなって大騒ぎ
      クリーチャーを見たのだろうか。
 ヒカル視点=理解した上での興味本位。自分も着てみたい(主人公のだから?男の子ルックしたいから?)
      結果がどうあれ、面白そうだな、と思っている。主人公は思っていないので力づくというか。
 観月視点=ただ兄に会いたいだけ。目の前の人間を主人公と気づかず、「兄が好き」と間接的に言われる。
      今回たずねたのも兄をひとりじめしたいというピュアな気持ち。

この間接的に、第三者として「兄が好き!」といわれる女装兄の気分はたまらないものがありますな。あと何気にフライングをかます観月は大きくなったら立派な女性になるに違いない。
それにしても、この「男の娘になってみたい気もする(しかもヒカルの服を着て)」という願望や「かわいいヒカルが自分の制服を!」というこの倒錯的な楽しさと、それをはたからつつかれる快感は超逸品。
 
これ、毎日更新+19視点の入れ替わりがあるからこそできるテクニックですよね。
ストーリーがあって順に見せる作品になっている場合、ここまで視点が入れ替わるとわけがわからなく散漫になりますが、絶対読者は1日おかなきゃいけないので、整理がしやすいです。
それを利用して、物語が複雑化したのを別のキャラから見て理解できる、という面白さ。見事です。
 
なんというエンタテイメントなんだ。