たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

エロマンガの感覚的効果と、いかにチンコがたつか。

エロ漫画vsエロ動画〜本当はみんなどっちで抜いてるんですか?〜(きなこ餅コミック)

以前も紹介したこの記事がとてつもなく、人間の性つか生そのものに迫っていて面白いので、自分なりの意見を書いてみたいと思います。
まあ模範解答としては「その人の嗜好による」という面白くないものになっちゃうんですが、それじゃちょっと物足りない。
ここはちょっとマンガ・動画・小説・画像・エロゲのメリット・デメリットをふまえながら、特に「エロマンガがどのようにして男性の感覚をえぐるか」を記述してみたいと思います。*1
はい、以下エロネタなので収納。
 
 

●エロ媒体のメリット・デメリット●

抜く、というと抵抗ある方もいらっしゃるかもしれません。
もうちょっと端的に「興奮するかどうか」、さらには「興奮するために代価を払ってでも見たいと感じるか」で判定してみたいと思います。

●エロ実写動画
メリット
・入手しやすい(レンタル店にいけば手に入るし、ネットでもサンプルがいっぱいある。
・ダイレクトな視覚効果がある。
・ジャンルが多いので好きなものを選べる
・本能の部分に訴えやすい
・やり方次第では大画面で見られる
・動きに興奮できる。
・おばかな企画ものも「18禁」のくくりですることができる。
 
デメリット
・性癖が合わない場合はとことん合わない。
・現実の域を出ない。
・エログロが紙一重になりやすい。
・物語が皆無。というかジャマ。
・相手が生もののため裏でトラブルが云々かんぬん(言葉を濁す

同じエロ実写でも、きれいな女優さん物と、素人物で全然また違ってきます。ただ「ダイレクト視覚効果」がやはり一番大きく、多くの人がついつい手にしてしまうのは歴史を通じた事実だと思います。永遠になくならないジャンルでしょうね。多分次の段階は立体映像化。
 

●エロアニメ
メリット
・動く。めきめきぱこぱこ。
・非現実が手に取りやすいので、触手・陵辱物などに向いてる。
・美化できる。
 
デメリット
・原作と乖離すると…という複雑なファン意識が。
・どうしてもてかてかな色使いになりやすい。
・入手しずらい。

なかなかメイン産業にならないエロアニメ。やはり入手しずらさが一番のネックかと。
もっと力の入った作品がばんばん出てきて盛んになってもいいジャンルなんですけれども。
 

●エロ実写画像
メリット
・超入手しやすすぎるくらいしやすい。
・動画ほどじゃないけどやっぱりダイレクトな視覚効果がある。
・一瞬の美学なので、そこから妄想の羽を広げられる。
・つか妄想次第で最高の素材になる。
・写真なら軽いからいつでも見られるじゃーん。
・携帯にも入れて歩けるじゃーん。
・自作だってやろうと思えばできるじゃーん。
・数が多いので性癖にあうものも探しやすい。
・コラとかコスプレ次第で、意外と非現実もOK。
 
デメリット
・相手が生ものなので以下略

デメリットが少なくお手軽に楽しめる、非常に便利なメディア。
ただ重要なこととして、動かず声がしないため、そこに「想像力」という人間独自の能力が必要になってきます。
お手軽な分、その人の脳みそが問われるジャンルだと思います。

●エロ小説
メリット
・絵がない分、一番自分にあうものを想像でき、自由度が激烈に高い。
・一見エロいものを見ているように見えないので好きなときに読める。
・物語が濃厚になるため、シチュエーション重視の人にはピッタリ
・人に読ませる羞恥プレイができる。
 
デメリット
・めんどくさい。

ジュブナイルポルノは自分も大好きなのですが、とにかく文字を読むのがめんどくさい、この一点をのぞけばかなり優秀なメディアだと思います。
文字を読んで妄想する、ってことはですよ。10回読めば10通りの楽しみ方ができます。まさにスルメのようなすぐれたジャンルです。これまた人類の歴史の初期からあったのでしょうなあ。

●エロゲ
メリット
・とにかく絵がきれいで、抜きどころも分かりやすい。
・妄想力を入れる余地を持ちながらも、声があるため本能的刺激もされる。
・ストーリーやシチュエーション重視の人にもぴったり。
・陵辱や背徳的なシーンを追体験できる。
・極端な非現実をも摂取できる。
・人物関係をとても細かく描ける。
 
デメリット
・高い。(含む、PCスペック
・準備がめんどくさい。
・エロシーンにいくまでがめんどくさい。

お手軽ではないですが、じっくりエロスを味わうにはいいとこどりのエロゲ。といってもエロゲでも「抜きゲ」とそうでないもので全く変わってくるので、かならずしも性欲目的ではないものも多そうですが。
個人的には開いて5分でエロシーンなエロゲが好きです。「田舎でシよう!」とかいいですね!
ただ、「エロス」ってよりは「萌え」の方が近い気もします。性欲を介するかどうかは別として。
自分はエロゲあまり詳しくないので、エロゲのさらなる「性」の楽しみ方は詳しい方におまかせします。
 
んじゃエロマンガはどうでしょう?
 

エロマンガという快楽装置●

近年、エロマンガは縮小傾向、なんていう声も聞きますが、実は拡散しているだけでエロスなマンガ自体は残り続けているようです。
特に、成年マークのつかないエロいマンガは相当売れていると思われます。昔はそれも成年マークついてたんですけどね。
加えて、間違いなく傑作と呼ばれるものも数多く輩出され続けています。
エロマンガじゃなくてもいいくらい面白い」という声もありますが、そこはそれ。「エロマンガ」だから面白いのですよ。18禁だからこそ描ける人間の「性」と「生」があります。
ではそのへんを「メリット」「デメリット」から見てみます。

エロマンガ
メリット
・ストーリーが克明に描写される。
・シチュエーションを短い時間で一番はっきり描写することができる。
・人物関係がとても細かく描ける。
・非現実に読者を引き込むことができる。
・現実の中の性を「非現実」として描写できる。
・グロをもエロスに昇華できる。
・どんなムチャな性欲も受け止めてくれる
・感覚を視覚効果で描写できる。
・コンビニ系列の本ならお手軽に手に入る。
 
デメリット
・性癖が合わないとぴくりともしない。
・マンガ独自のルールや描写が肌にあわないと入り込めない。
・コンビニ系列の本じゃないのは猛烈に手に入りずらい。

エロマンガが他と一線を画しているのは、目に見えない「性」の感覚そのものを描くことができるところです。
たとえば、おてぃんてぃんがぐーんとたつのを写真で撮るのは簡単ですが、何がどういう感覚でぞくぞくするのか、射精の感覚ってどんなものなのか、触れられる感覚はどうなのか、ってのは絶対見えないものじゃないですか。脳内の話です。
その脳内の感覚をマンガは何枚もの絵を用いて、描くのです。
実際はそうでないとしても。
 
絶対少女さんのマンガなんかはそれが端的で、射精シーンで精液が管をドクドクと流れていくあの感覚まで描くわけです。現実とは違います。違うんですが感覚的にはきわめて「ああ、そんなかんじだ!」となります。これがすごい。
 
なので、たとえばお互いの肌に触れたときの感覚、たかぶってどうしようもない性欲、事後の力が抜けたあとに横に恋人がいる多幸感など、言葉にできない不思議な感情を、あらゆる手段と描写方法を用いて描きます。ふたなり、断面図、多すぎる精液、筋肉のこわばり・・・これらはエロマンガ・エロゲ・小説の強みでしょう。
また、陵辱物なんかは実写だとグロテスクになってしまったり、痛々しくてしかたなくなってしまいますが、それを絵で描写することで「男性から見たらこういう心地よさがある」という空間作りをすることができます。
 
そして、時間の流れと感情を、コマ割で表現できます。読者は自分の好きなように、その時間の好きなところからページを開いて入り込めるのです。
 

エロマンガと性欲●

とはいえ、エロマンガは「エロ媒体」であると同時に「マンガ」です。
18禁でしか描きえない人間関係だからこそ、という面白みもあるわけです。ということは、どんなにストーリーが面白くても、性癖的にあわないことも多々あります。
 
たとえば、性癖に関しても色々なタイプをエロマンガは許容します。
「もうおっぱいの形が!」という視覚型の人にしてみれば、いかにリアルで美しいおっぱいかが大事になるでしょう。これは男性に多いです。
「肌の温度」「女の子のやわらかさ」など感覚型の人になると、上記に書いたようなマンガならではの特殊な表現に興奮することが多くなります。
シチュエーション重視型の人にとっては、1コマだけでは物足りません。ぐるぐるカメラがまわるように情景を描くほどにドキドキは増します。
関係性重視型の人は、キャラの心情や二人のつながりが一番重要です。ちょっとした体位などからでもその関係が読み取れるものです。視覚じゃなくて物語寄りで、女性に多いかもしれません。
そして特殊性癖型の人は、マンガでしかありえないような変なプレイを謳歌します。普通のえっちもいいけど、マンガだからすごいのもみたいじゃん!って方ですね。
こんな感じで、多種多様なジャンルが入り混じるからエロマンガは面白いです。今はそれらがバランスがとれてばらけているのかもしれませんが、特殊性癖・サブカル型は減っているかもしれません。
 
たとえば伝説のサークル「ゴッドハンド」は、「ゴッドハンドX」の中で「すべてのエロマンガで抜いてレビューする」という荒行をなしとげました。
ゴッドハンドX 超千射たち
ここまでいくと心の底から、尊敬します。
 
もちろん「買ったエロマンガでは必ず性欲を抱かないと失礼」なんてことはありません。
また、「抜けるマンガ=いいエロマンガ」とは限りません。
だってマンガだもん。物語だもん。面白い!で終わる事だってある。性癖があわないこともある。
逆に、エロマンガを愛しているからこそ「抜けるかどうかもちゃんと確認した上で骨までしゃぶりつくしたい」という真摯なエロマンガファンの方もいらっしゃいます。
 
ただ、もうどうにもならないくらい興奮する本に出会うこともあるわけです。
「淫漫王」でもある方が書かれていましたが、奇跡に近い確率で合致する瞬間というのも存在するわけです。
その時は、その作家さんが心血注いで描写したエロティシズムの追及に、心からの敬意を払おうじゃないか。
そこにあるのは「性」の描写であると同時に自分たちが歩んでいる「生」の営みのカタチでもあるんだ。
 

*1:もちろんエロに関する媒体はまだまだあるけど!