たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「作品知名度」をつかった、自分の視点チェッカー

昨日友人と話していて、面白い話しになったのでメモ。
作品が有名かどうか、という話しなんですけどね。
そもそも「有名」っていうポイント自体が非常に曖昧。実売数の話でなければ、主観で構成されているんじゃないかと思ったのがことのはじまり。
 

●作品に対する、自分の認知度チェッカー●


1・日本人なら誰でも知っている。
2・結構な大人が知ってる
3・若者は比較的知っている。
4・その趣味を持つ人は皆知っている(オタクは知っている)
5・その趣味を持つ人の中では結構有名(オタクの中では有名)
6・その趣味を持つ人の中で割と知られている(オタク内で時々話題になる)
7・そのジャンルのファンの間では有名
8・その作家のファンの間では有名・マイナー

まあ、分け方はいい加減です。あと言うまでもなく、1だからえらい、8だから駄作、ではありません。マイナーでもすげー超作はあります。
問題は「自分が思い浮かべたその作品をどこに入れるか」を人と比較することによって、どんな風に趣味に対して視線を向けているのかが分かる手がかりになる、っつーことです。
 

●作品をどこに入れるかの差異●

まあ、自分の視点を例にあげてみましょう。題材はアニメ・マンガ。

たとえば1。「ドラえもん」と言えば「だれもが知っている」と言って差し支えありません。
2だと、「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」あたりが、結構な年の大人でも「名前は聞いたことある」レベルになっています。アニメや、他のメディア展開していると強いですね。
 
では「ハルヒ」は?と言われるととたんに複雑になります。
アニメオタク界隈では知らない人はおそらく皆無でしょうが、学校のクラスで全員に通じるかというと不明。名前くらいは聞いたことある、というレベルにさしかかっているのでしょうか。少なくとも「ガンダム」は知っているとーちゃんかーちゃんは多いですが、「ハルヒ」は知らない人が多いでしょう。
個人的には「有名なようでそうでもない」というラインだと思うんですよ。なので、4かなと。
そして、ジャンプ勢の作品なんかは学校でも頻繁に話されそうなので、たとえば「デスノート」は2か3くらいまで行くかと思います。これも読んだことあるかどうかは別。
 
では「よつばと!」は?
これもマンガオタクならだいたい知ってるでしょう(読んでいるかは別)。書店で大々的に売っているため、本屋に行く人なら意外と知っていたりします。小中学生でも読んでいる子は読んでます。なので、自分は3。あー、異論が出そうな予感!いやいや、あくまでも自分感覚ね。
 
こんな感じで入れていきます。
 

●二つのポイント●

このチェッカーをやるとき、二つほどポイントがあります。
 
一つ目
「3、4、5」で迷う時。
ようは、「オタクなら知っている」と見るか「一般人でも知っている」と見るかで、自分内に「オタク→←一般人」の壁のラインになります。
オタク、というと語弊があるなら「趣味人とそうでない人の差」のラインです。たとえばギターの名前を言えるかどうかのラインとか。
自分は「よつばと!」を3にしました。
これを4、5と見る人もいるでしょう。
他の人が入れないものを3にたくさん入れる人は、それだけその趣味の深い立ち位置が「常識」になっている人です。
 
そこを冷静に選択するかどうかは、初対面の人との会話の時に意外と有効だったりします。
たとえば「360が最近面白くてさー」と自分が言うとします。まあゲーム機だし今売れてるし!とか思うわけですが「360ってなに?」と返されるのがオチ。ああー。3ではなく4でした。残念。
もちろん人に知られているかどうかなんて、趣味そのものとはなーんにも関係ないんですが、自分の好きな物を客観的に見る時に、ふとこれを考えると役に立つと思います。あとは趣味人同士でも「えー、こんなの知らないのー?それが許されるのは小学生までだよねー」というアイタタな言葉を出さないためにも。
 
二つ目
「6、7、8」で迷う時
ここもきわめて難しい所だと思います。特に7、8は「知らない」というのはまず前提として省いたとしたら、どれだけその作品を「マイナー」だと思っているかになります。
実はオタクや深いファンにとって「マイナー」って褒め言葉だったりするんですよね、時々。ほほう、あのアニメを知っていますか、んじゃそれが影響を受けたこっちは知っているかな?知らないだろうねー、とか。このバンド好きなんだー、でもインディーズ時代からのファンの自分としてはー、とか。自らが「マイナー」と認めるものは、実はその人の中で価値のあるものだったりします。
そのため、ずーっと「マイナー」箱に入れていた作品が、突然アニメ化!ドラマ化!となって2のラインくらいにどどーんと躍り出ると、地味にショックです。ああ、娘が気づいたら結婚していた!ってなくらいに。
マイナーならえらいわけでも、だめなわけでもないです。ただ、8を先にとらえながら7、6と変わっていく様を見る「青田買いマニア」もまた、オタク的な楽しみ方の一つだったりするんですよね。自ら探求するのは、とても楽しいですよ。
 

●価値ではなく、見方の角度を変える●

繰り返して書きますが、有名ならえらいわけではないです*1。マイナーなら売れてないわけではないです。
そうではなくて、自分が好きな作品を「自分はどういう視点で見ているか」を改めて考えると、新たな切り口が見えてくると思うのです。
ブログなどで人に面白い物をすすめるのが好きな人は、どう表現すれば楽しんでもらえるか考えることが出来ます。人の知らないような作品を自ら探す喜びを知っている人は、どうたどればいいか考えることが出来ます。
 
また、有名な作品は「なぜ有名なのか」を考えることも面白いです。やっぱり日本人誰もが知っているような作品は宣伝のせいだけではなくて、なんらかの魅力があるんですよね。そのへんを、特に3・4の境界線で迷う作品で考えると、その作品の新しい魅力が見えてくるかもしれません。
 
あと、意外に「この作品はどのラインだ?」と話し合うのも結構楽しいです。
オタクだと昔からある「会話遊び」ですね。当然結論はなし。
 
うーん、自分の疑問。
プリキュア初代は2かな?と思うのですが、プリキュア5は2と3、どちらに入るのかしら。

*1:すごいけど