たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

勘違いと本音でみつどもえは出来ています。「みつどもえ181卵性」

もうなにはさておき、今回の「みつどもえ」で言わねばならないことがあります。
それはこれ!

まんじゅうポップコーン!
あんこかよ! どんなだよ! 想像できないよ! 
「うまい!うますぎる!!」っての自体がパロディになってますしね。
埼玉といえば十万石饅頭
 
そういえば鷲宮が合併で22日に卒業式を迎えましたが、「らき☆すた」ネタ自体は続くでしょう。
ということで、アニメ化にあわせて埼玉県上尾市はまんじゅうポップコーン作ればいいんじゃないかな!
……通販であったらマジで箱でかいますよ?
 
まあそんなことは置いといて(というか埼玉県町おこしに「みつどもえ」は割と本気でありだと思ってますが)、今回注目スべきはこれですよね。


峰ぇぇぇ!
……じゃなくてストパー杉ちゃん!
やべえ、やばすぎる。
個人的にツインドリル大好き(例・松平瞳子)なので杉ちゃんのストパーは非常に勿体無いのですが、前髪ぱっつんおかっぱ大好き(例・二条乃梨子)なのでこれは心揺れる。
結論としては「杉ちゃんかわいい」なのですが、ツインドリル杉崎とストパー杉崎が同時に出てこられないのが最大の悩みですね。
 

●誤解と本音●

はて、「みつどもえ」という作品は基本的に誤解が誤解を連鎖することでギャグを産むタイプの作品です。
その連鎖っぷりが尋常じゃなく、かつ毒を含んでいるのが楽しいんですが、それだけがみつどもえの魅力ではない。
誤解の裏に、沢山の「本音」が眠っていることで、嫌味がなく個々が成長しているのを体感できるのが後味の良さにつながっています。
今回は吉岡を軸とした、みつばの誤解のお話になっています。

みつばは「杉崎に勝ちたい」「単にちやほやされたい」という欲求が強いので、吉岡に対しての感覚がちょっと特殊です。
というかみつばだけじゃなくて読者も、「吉岡は杉崎のヨイショ係」と言う認識を今まで与えるように描かれていました。
実際のところ杉崎が寂しがり屋で泣き虫なのはもう周知の事実なので、吉岡が本当に腰巾着ではないのは分かっています。が、「杉崎に対して特別に優しく接しているように見えている」のも事実です。
同じチーム杉崎でも、宮下はそんなに言葉をかけないですし、松岡は……ですし、どうしても吉岡-杉崎のラインが目立っちゃうんですよね。
 

加えて、杉崎以外にはあまり褒め言葉を言わない吉岡。
これも冷静に考えたら「杉崎がいいものを持っていることが『多い』」からなんですが、どうしても吉岡が杉崎を贔屓しているように見えてしまうのは仕方ない。
 
改めて考えてみると、吉岡はフォローキャラとしての機能が強く、あまり自己を出さないキャラです。
眉毛太いといわれるのがイヤで剃った時くらいで、その他の時は他の子の悩みや迷いの支えになっているか、逆にいらんこと言いすぎて爆死するかどっちかのパターンが多いです。
なのでサブキャラクターとしては欠かせない重要キャラではありますが、吉岡の本音って読者にも他の子にも見えないんですよね。
ぶっちゃけ今回ホメられてニコニコしていた杉崎も、分かっていません。
分かっているのが後ろで「ぐふっ」と笑っている宮下だけ、というのが面白いところ。吉岡の一人称は描かれないですが、宮下が今回の「誤解」の連鎖を解く鍵を握っているのです。
吉岡の「本音」はどこだ?
 

●「世にも奇妙な物語」のタモリみたいな宮下●

小見出しが変ですね。適当ですが感覚的にそう感じたので。
たとえばこのシーン。

みつばが誤解……というか読者とシンクロした視点だとすると「吉岡への苛立」を描いたシーンなんですが、実はこの構図で事態を分かっていないのは「吉岡・みつば・読者」となります。
宮下だけは実は分かっているんですよね、何がどうなっているのか。読者もここの時点では分かっていないんです。
先程の「ぐふっ」もそうですが、宮下はこうした「読者にまだ明かされていない部分」を握っていることがまれにあります。「みつどもえ」全体を見るとひとはと宮下が「事態の把握」キャラとしては双璧でしょうね。たまに矢部っち。
 
まあとはいえ、言うタイミングが遅いのが宮下のいいところというかウザいところで。
ひとはは意図的に「その方が面白いから」と言わないことが多いですが、宮下は単純に間が悪いです。
そこがかわいいよね! さすが俺の嫁

まあそれでも今回、能動的に問題解決に動いたのは宮下としてはなかなか気が利いている行動ではないかと思います。さすが俺の嫁
 
また、ここが「みつどもえ」のニヤつかせてくれるところですが……先程も書いたように「吉岡の本音」を知っているのは宮下しかいないんですよ。
幼馴染なのに、杉崎ですら知らない。
いかに宮下と吉岡が長い時間一緒にいて思いを通じ合わせているかが、特に何も描いていないのに匂わせられているというのが本当にうまい。
 
みつどもえ」は「誤解」と「本音」で出来た作品ですが、その「本音」はあまり言語で表現されることはありません。
だからこそひとはのガチレン告白みたいにはっきり明言するシーンには感動させられるんですが。
しかし彼女たちの本音は常時どこかに漂っています。それは文字ではなく、行動や人間関係から透けて見える構造を積み重ねたビルのようになっていて、今はかなり高い部分まで上り詰めています。だからチーム杉崎とみつごや、千葉氏やしんちゃん達らは、いつも「一緒にいる」のです。
そこが……なんだか心地いいんだなー。
クラスメイトの一人になって一緒に騒ぎたい面もありつつ、保護者視点(矢部っちや海江田先生やパパ)で見つめていたい、そんな気持ちも浮かんでくる作品だと思います。
 

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おまけ。

以前「杉崎の真似をするふたば」が盗撮のモノマネをしていたことがありましたが、今回は吉岡のモノマネ。
なにげに「人間観察能力」が一番高いのはふたばかもしれません。
だからこそ、ふたばの「漫画が得意」という技術が浮かんでくる……ってのは考えすぎかなー。
 


 
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス)
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みつどもえ8巻発売中!
 
来週おやすみ・・・さ、さみしい・・・。
アニメ化に向けてのりお先生忙しいんでしょうね。うわー、わくわくしてきたよ!