山田葵の耐えられないかわいらしさ「WORKING!!」９巻

TVアニメーション「WORKING!!」
二期決定おめでとうございます！　二期おめでとうございます！
山田（仮）おめでとうございます！
　
確信はありつつも、「はやくはやくはやく公式告知を」と思っていたところでのエイプリルフール企画と２日の告知は素晴らしかったですね。
生きていく楽しみがまた増えました。

そして、「WORKING!!」９巻は実に素晴らしかったですね。

山田（仮）が。
（うちのサイトでは、様々な「山田」と区別するため、初期に使われていた「山田（仮）」で呼んでいます。愛を込めて。）
もう時代は山田（仮）の時代と言っていい。
　
え？　９巻の見どころは違うだろうって？

伊波さんとかたなし君の狭まる距離感と、破壊力抜群なパンチとか！

八千代さんと佐藤君のロマンスとか！
そこだろうって！？
　
はい！
正直をいうと呼吸困難になる程度に頭がおかしくなりそうでした。
「WORKING!!」に出てくる男女はかわいくない人がいませんほんと。あ、山田兄（仮）以外。
いやあ、マジ佐藤君はヒロインですね。
あと個人的には伊波パンチよりも、写真をポケットにしまう伊波さんの方に悶えました。
　
だが！
山田（仮）が一番かわいいことは間違いありませんね！
ぼく的にはね！
山田（仮）がいかにかわいいかなんて言うまでもないことですが９巻から見てみましょう。
以下、「山田（仮）かわいい」しか言いません。
　

●イベントの中心は山田（仮）●

９巻では様々なイベントごとが、今までのようにレストラン業務の合間に起きては消えしていきます。
今までも割とトリガーになっていたのは山田（仮）でしたが、今回は顕著に山田（仮）が引き金を１６連射しています。

山田ギネス！
これは流行る。
明日学校や会社で是非お使いください。
ぼくはツイッターで使おうと思います。
そもそも温厚にこのままいけば済むのを、あえて棒を突っ込んでかきまわすのが山田（仮）クオリティ。
面白いことにそれがいい方向の結末を生むのが「WORKING!!」マジック。
だいたいの流れとしてのパターンがあり、それが「お約束」な方向でありつつも「え、そうなるの？！」と爆発しちゃう面白さときたら。
具体例
「山田（仮）がなんか言い出す　→　他のメンツが「またか」という顔をしつつも乗る　→　ハプニング発生　→　山田（仮）がひどい目にあいつつ人間関係が成長」
ちなみに「山田（仮）」の部分は時折「相馬さん」「杏子さん」「梢姉さん」にも変わります。後者二人の場合は「ひどい目にあわない」ですが。
ちなみに「山田ギネス」の回では、隅っこにちょっとだけ描かれていたクマのデイジーが犠牲になりました。

そしてデイジーは星になったのだ。
トリガーを引いたのが山田（仮）だ、というのがはっきりわかるからこその、みんなのこのリアクション。伊波さんやぽぷらまでノリがいいもんです。
ああ、山田（仮）かわいい。
　

●山田（仮）のほどよいヤラレ役っぷり●

ナイスバデー。東京デズニーランド。チョコレイトデスコ。
本当に９巻は「山田（仮）トリガー」がめちゃくちゃ多いです。
回単位でも多いですし、４コマ一本単位でも多い。
そして本筋（伊波・小鳥遊と八千代・佐藤の恋愛など）にはそれほど絡まないというね。第三者の立ち位置で徹底されております。
山田（仮）は「引き金を引く指」役なので、放たれた弾丸によって場は変わるけれども、引いた指自体は変わらないということなのです。

反動で痛い目に合うくらいです。
　
山田（仮）はほんとに「ウザカワ」の代表選手みたいなキャラ。

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ウザカワ特集号でも、山田葵特集組んでます。
もうちょっと言えば、「トムとジェリー」のトム。
やっていることは本当に作中キャラにしてみたら迷惑千万なんですが、結果まわりはほっこりしたり、本人が痛い目にあうのを全員が分かっている予定調和の中で成立している子です。
　
山田（仮）自身がそこまで計算しているわけじゃないのもいいんですよね。素で「面白いことやりたい」だけ。
たとえばこんなコマ。

普通なら無視をする方がいいと分かっているシーンです。
あ、ぼくはもちろん無視しないけどね！
多分他のフロアスタッフなら、相手にもしてないんでしょう。今までも山田（仮）の言ったことの７割がウソ・大げさ・紛らわしいなので。
しかし彼女のこういう戯言をメインキャラのみんなは聞いてくれるんですよねえ。

オレ、パンをくわえた山田（仮）と家を出て偶然ぶつかるんだ……北海道だから確率は０じゃないんだ……！
にしても、ちゃんと聞いている伊波さん。無視しません。
　
なんでこんな流れになったかというと、山田（仮）が伊波さんに「小鳥遊君が伊波さんを意識しはじめている」と言い出したため。
そう、彼女は人間関係のアンテナは妙に高い。
空気の読めない子じゃなくて、「空気読んであえて外す子」に近いです。
「計算はしていない」と上で書きましたが、計算はしてないんです、行き当たりばったり。ただし「どういうリアクションを取られるか」はかなり敏感に感じ取っていると思います。少なくともぽぷら以外のキャラより、感じ取る能力は優れているのではないかと思われるのです。
証拠としてこんなやりとり。

「残念、山田です」「山田だと！！！？」
これも流行りますね。
明日学校とか会社で使ってください。
にしても、伊波さんがいると思って意気込んできた小鳥遊君に対して「残念」と自分で言えるこの図太さ！
イエス！　ぼく的にはむしろ山田（仮）でよかったって感じだね！ペロペロ！

図々しいキャラが定着した山田（仮）ですが、小鳥遊君が山田（仮）のことをどう考えているかはちゃんとわかってはいるんですね。
　
人より一歩踏み込んで余計なことをするので「うざい！」と言われる山田（仮）ですが、逆に「一歩以上は踏み込まない」のでみんなに嫌われず、ちゃんと相手をされる。むしろ受身体質が強すぎる面々の中での一番のムードメーカーになり得ている。
これこそ、山田（仮）がかわいい理由なのです！
え、山田（仮）の重要度はわかったけど「かわいい理由」にはなってないって？
なにをおっしゃるうさぎさん。
こんな「体を張って場を盛り上げる」子が愛しくないわけがないじゃないですか！
ああ、山田（仮）かわいい・・・まじかわいい・・・。
　

●おしゃまさん山田（仮）●

まあ、恋愛沙汰や物語の「原動力」にはなっても「中心軸」ではない山田（仮）。そこは認める。
しかし彼女のコケティッシュなところは随所に散りばめられています。というか山田（仮）正直作者に相当愛されている気がしますし、いじりやすいキャラなんじゃないかと。

メガネが割れた小鳥遊君がぽぷらと間違えて山田（仮）の頭をなでなでするシーン。
くそっ！　山田（仮）の頭はオレが！　なでる！　やさしくきもちよく！
ぽぷらほどじゃないですか、小動物系の匂いはしますよね。ぽぷらが犬とかなら、山田（仮）はフェレットとかそっち系でしょうか。あるいは気まぐれすぎるネコか。
　
個人的にキた今回のマイベスト山田（仮）は、先程の「残念山田です」なんですが、二位はこちら。

伊波さんのリアクションが適当すぎるのもいいんですが、この魔性っぷり。
もうひとつのファミレスマンガ「ハニカム」の魔性を思い出して死にかけるかと思いました。
しっかしオーラないですね。
そこがいい。山田（仮）かわいい。
ちなみに三位は「山田オブワールド」です。
　
今日の結論。
山田（仮）はかわいい。
そろそろぼくと山田（仮）にフラグが立つ頃ですよ。
　

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とはいえ相馬さんと山田（仮）の絡みももうちょっと見たい本音もあったり。
まあでも兄妹っぽいけど恋愛関係っぽくないからなあー。
山田（仮）が意識しだしても、上のとおりですし。この子は「みんなのマスコット（ただし邪魔）」的な位置でいいのかもしれません、最後まで。
　
ところで先ほど「物語の中心軸ではない」と書きましたが、じゃあブレていない軸は誰かというと紛れもなくぽぷらだと思います。
ぶっちゃけ今回も全然目立ちません。４コマなのでアニメより見きれています。ネタ的にも目立つのは伊波さんや佐藤君の恋模様の方です。
しかしこれ見てください。

たまげたね。
そうなんですよ。軸としてはゆらぎがないのがぽぷら。ぽぷらが安定してみんなの中心にあるからこそ、他のキャラは自分のことを悩んだり出来るのです。
みんなを思いやれるぽぷらの裏のサポートが「中心軸」、それを回転させる「原動力」が山田（仮）。あとはぐるぐると回る伊波さんや佐藤君や八千代さんや小鳥遊君。
よく出来ているシステムです。
ある意味ラブコメ的には「ハラハラ」の連続ですが、この二人が基本変わらないので実は安心してみていられるってのはあります。
伊波さんや佐藤君落ち込んでも、ぽぷらと山田（仮）がいればなんとかなるんだなー。
すごいよワグナリア。こんな職場で働きたい。
そして山田（仮）の頭をなでなでしたい。その細い指を握り締めたい。
ああ、山田（仮）と暮らしたいなあ……！
　