たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ネオナチについて調べてみた。

ドイツワールドカップは本当に危ないようだ。
「黒ブーツに白いヒモを使っている人は、ネオナチの可能性があるから気をつけた方がいいよ」というまるで冗談のようなセリフですが、これが思いもよらぬほど現実的な話で、本当に暴力事件に発展しそうなのだから驚きです。
とはいっても「ネオナチ」って言葉自体知ってはいても全然どんなものかわかりません。イメージとしては「スキンヘッズ」「ヒトラー信奉者」「過激」ってくらい。
これじゃあかんと思い、改めて現在の「ネオナチ」を調べてまとめて見たいと思います。
 
とりあえずwiki
だいたいの中身は書いてあるけど、ちょっとイメージしずらいですね。マンガ「ブラックラグーン」に出ていたネオナチは極めてヒトラー寄りでした。
 
簡単にまとめると「ネオナチ」と呼ばれる人たちは三つにわけられます。
国家社会主義ドイツ労働者党(元祖ナチス)の意思を継ごうとしている純ナチ派。東。
ドイツ国家民主党と呼ばれる極右のドイツ純血主義者。西。
③それらを言い訳にして不満を晴らすために暴れるフーリガンな若者達。

別件・コンスルと呼ばれる反ナチス極右のテロリスト集団。
 
マンガなどで出てくるのは大抵①ですが、実は①の人たちはあまり多くありません。元ナチス党員たちも老齢で亡くなっています。現実的には①の人々はいたってマジメだったりします。
②は①に合流しようとする動きもあったようです。数千人規模の組織で結構大きいです。ドイツ国家民主党の綱領はこんな感じ。確かに極右ですが、そんなに攻撃的ではない真面目な考え方ですね。
日本の赤旗はこんなふうに解釈しています。
以下引用「ネオナチは87団体、3800人、極右政党は3党(共和党ドイツ国民連合、国家民主党)、2万3800人、極右組織全体では168団体、4万1900人です。」ものすごく多いですね。これが「右翼」のネオナチです。
 
問題なのは③の若者達。このサイトに詳しく説明されています。
彼らの目的は外人排斥のための「暴力をふるう」ことで、無差別な観光客への暴行や、有色人種排除活動を行い、その件数が昨年だけで1万5千件。こうなるとしゃれにならん。どう国籍でも、同性愛者、浮浪者、身体障害者などには暴行を加えます。果ては、「スキンヘッド」でアナーキーな若者のオシャレアイテムのようになっていき、「ヒトラーってなにしたの?」的な若者も増えているようです。こうなってくるとナチスそのものの追求していたものとずいぶんずれてきてるような。
 
だけど、「こいつらアホだろ!」と一概に言えない問題も抱えていたりします。
東西統合後は共産主義がすべて崩壊し、ものすごい数の外国人労働者を無差別に受け入れてしまったため、「職がうばわれてしまった」若者たちが国の中でものすごく増えてしまったわけです。ぶっちゃけ、西ドイツは他の国と仲良くするために東ドイツを見捨てたわけです。(追記・統合前から大量に外国人は流入していたようです。呼び込んだはいいもののあふれかえり、ナチス時代の謝罪もあり、帰国させられない状態の様子。
たとえるならば「とりあえず日本に北朝鮮の労働者がいっぺんになだれこんで職を奪い取り、あちらこちらで強盗を行う」という感じ。そりゃ、そんなことされたら腹たつわなー。
日本同様、ドイツもまじめで仕事や家族を重んじる国なので、当然鬱憤がたまるわけです。
こうなると「若者のネオナチ」を「ただの暴力集団」と見るわけにもいかないなあ。ナチスの名をかたってはいるけれどヒトラーナチスの思いはそこにはまったくなく、流れているのは国を守ろうとする単純な思いだったりします。
「北朝鮮の貧困を救おう!」なんていうぶったまげた動きもあったようです。自分達が経験してきた辛い過去を持っている人たちは、思想を持って動いているのね。見直したわ。
 
とはいいつつその抑うつされた重い悩みすら吹っ飛ばしてフーリガン的になってきているのが現状です。このようにロシアにまで飛び火しています。
こうなると思想ではなく単に反発して暴れたいだけのために「ナチ語っとくか」的で非常に迷惑千万。ドイツだけではなく東ヨーロッパの悩みの種になっています。目的と手段がひっくり返ってるなあ^^;
 
実は日本にもナチスもどきがあったり。
名前は「国家社会主義日本労働者党」。パクリかよ!
ちなみにその公式HPが面白すぎ。
あいにく中身は国によって削除されたらしいので何をしている団体かわからないのですが、トップだけでもすさまじいので一見の価値あり。プロレス団体かと思った。
 
そして日本の純ナチ派はフーリガンネオナチを心底憎んでいます。
ちなみにこのHP失礼ながら一瞬電波系や啓蒙思想系かと思って読んでたのですが、見てみると管理人さんが「色々わかって」楽しんで作っているようで、ウィットに富んでいてかなり面白いです。ちゃっかりシヴァ神までのってるし。プロフィール見ると腰砕けでイイw当然のごとく掲示板は荒れてますが、そっちのほうがシャレわかってないなあ^^;
 
一方音楽を愛する人はこう考えています。
スキンヘッド=ネオナチ=暴力集団。これはやはり心から音楽を愛し、思想を持った若者たちからしても迷惑千万、だよなー。そりゃそうだ^^;
元々「スキンヘッズ」はイギリスのプロレタリア的な思想から生まれたもので、その後パンク音楽と融合していきます。まあ、確かにすごみはあるけど、フーリガンの無差別暴力とは基盤が違うなー。
 
ネオナチワームなんかもあるよ
こうなるとナチス関係ないし。
 
結論・言動の暴力はヨクナイ。
   ヒトラーが大量殺戮したのも歴史上の事実で抹消はできない。
   といって頭ごなしに理解をお互い受け入れないないのもヨクナイ。
   それぞれの思想はしっかり持ちつつ、「言葉」を持ちたいです。