たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

給食の食器についてしらべてみた。

テトラパックのコーヒー牛乳はちょっと普通のよりおいしい気がします。たまごまごです。ビン>テトラパック>紙パック。サハリンでは牛乳はペットボトルに入っています。
 

昨日は「ステンレス?」って書いたんですが、もうみんな使い古してぼっこぼこになってたりしましたよねー。空のカップで殴りあいとかしたものです。しませんか?そうですか。
自分が小学生のときは、プラスチックと鉄製のどっちもでした。転校何度もしてたからなー。個人的にはプラスチック派。だってー、金属が歯にあたる感覚が、いやーん。
しかし、なぜ学校ごとにこんなに変わるんだろう?ちょっと今使われている給食の容器についてしらべてみました。
 
給食の容器の大前提といえば、
丈夫 熱に強い 安全 安い 軽い
だと思います。普通のおうちなら、熱に強く安全、なら十分なので、陶器とか使いますが、学校で普通の陶器なんて使ったら1月で全滅でしょう。重いし。というわけで、ここから給食の容器にぴったりな素材を探せ!と、長いながーい戦いが始まります。
 
色々な給食食器
単純に材質わけしてみます。
プラスチック系
ポリプロピレン
 なんかちょっと黄色がかったのが特徴みたいですネ。軽くて頑丈、熱にも強いので、普通のおうちにあるタッパウエアなんかがこれです。
ポリカーボネート
 硬くて熱に強い、と至れりつくせりの材料なんですが、色々問題のでた素材です。後ほど詳しく。
メラミン
 白くて硬くて丈夫。ちょっと陶器に似ています。なんだかドラクエの呪文みたいだ。
グラスファイバー強化不飽和ポリエステル樹脂
 おぼんなどに使うようですネ。色もつけられます。
・スチロール樹脂
 色がつけやすいので、カラフルな給食食器向け。
・フェノール樹脂
・ABS樹脂
・EVA樹脂
金属製
ステンレス
 さびないしやすいので、よく使われています。家の食器もそっか。ちょっと重いかな。給食係はこの食器だと運ぶのに苦労しそうです。ステンレス食器だとジャンケンに負けたら運ばされるよね。
アルマイト
 ちょっと色味がかっているようです。簡単にいうと、頑丈なアルミニウム、ってことみたいですね。軽いけど、ちょっとやわらかいです。昔の金属製食器といえば、このアルマイト。どおりでぶったたいたらヘコむわけだ。
・クローム
 酸には弱いですが、それ以外はステンレス並に頑丈です。
 
単純にプラスチックと鉄ってわけではないんですねえ。まだまだ色々あるようですが、このへんが主なようです。
20歳代の人が経験しているのは、アルマイト、ステンレス、ポリカーボネート、メラミンあたりだと思います。
 
さて、この中でもよく使われていた「ポリカーボネート」。頑丈で熱に強く軽くて安い。もう至れり尽くせりの万能選手のような食器素材だったのですが、現在では減りつつあるようです。うちらは多分使ってたと思うんだけどなあ。なぜかしら。
給食のポリカーボネートの溶出
この食器、洗剤とか酸性のものつけると、ビスフェノールAという物質が溶け出しちゃうとうわさになりました。んで、ビスフェノールAって体に悪いの?と聞かれるならば、男性のみなさんよくお聞きください、精子ができなくなっちゃうんです。これは人類存亡の危機だ。
女性もホルモンバランスを狂わせるので、妊娠しているときにとると胎児がおかしくなる可能性があるという恐怖のぶ物質。まあ、とったからすぐに死ぬとかそういうものではないのですし、そんなに溶け出すことも実際にはありませんでした。
学校給食の食器と内分泌かく乱物質は何か関係があるのですか。
「そんなには溶け出すことはないですよ!」とお墨つきです。しかし、こうも書かれています。

この食器は、軽く、汚れも落ちやすいなどの特徴があります。しかし、研究者等からポリカーボネート製食器から内分泌かく乱物質として疑われているビスフェノールAが微量ではあるが溶出するとの報告がなされました。
この溶出は極めて微量であり、厚生労働省の検討会の中間報告では、現在のところ人体に影響を及ぼすレベルではないとの結論が出されています。

・・・溶け出てるんじゃん!0じゃないじゃん!
そんなわけで、現在では保険の先生や給食センターなどの団体を中心に、反対運動が起こっています。かなーり減りつつあるようですね、使っている学校。他にもいい素材があるわけですから、無理に使う必要はない、って感じですかね。
もし「そういう物質はやだなー」と思う方は、哺乳瓶などにもポリカーボネートは使用されているので、注意してください。あと、カップ麺やコンビニ弁当のプラスチック容器もだそうです。カップ麺も哺乳瓶も熱いの入れるから、溶け出しやすいそうです。コワイネ。
 
今は減りつつある食器に、強化ガラス(コレール)なんてのもあります。牛乳瓶よりも頑丈で、なによりも有害物質に関してはほぼ絶対的な安全性をほこっていたため、結構なところで使われていたようです。
とはいっても、形あるものやはりいずれは壊れる。こんな事件が案の定おきてしまいました。
ガラス食器破損事件の様子
強化ガラス製食器の使用にあたっての注意事項について
あいたた><いやーでもね、読んでみたらしゃあないよなあ、とも思うですよ。そりゃわれるわいな。牛乳ビンとか、クラスでだれかしら割って大騒ぎになって、「ミルクマン」とかってあだ名つけたりするじゃないですか。ましてや強化とはいえ、毎日使っているものです、いずれは壊れるのが当たり前。しかしこんな大事故起きたら、変えるしかないですよね。万が一の一の一ってことです。
 
そこで多く使われてはじめているのが「メラミン」。やっぱこれ何度聞いてもドラクエっぽいよね。
メラミンの安全性
こちらは陶器のような肌触りと、美しさと、丈夫さを誇ります。安全性も保障済み。・・・といいたいところですが、ホルムアルデヒドがほーんのちょっとだけ出ます。というわけで、これも一部の自治体では使わないようにしているみたいです。結局こうしてステンレスやアルマイトに逆戻り。
しかし、こんな新素材も最近は使われているようです。
 
強化磁器の食器
いいなこれ!もちろん、アルマイトポリプロピレンの食器も、大人になった今だからこそノスタルジックというか味があったなーって気もしますが、自分に子供ができたらこういうので食べてほしいじゃないですか。売っている食器のデザインも、かわいらしい。食器らしい食器だなー。壊れるとか高いとかというのもあるけど、これは使っていってほしいですネ。
 
漆器もあるよ
木曽漆器の給食・・・豪華だ!でも考えてみたら、一番最初に書いた給食用食器の条件はおおまかクリアした究極形じゃーないですか。これはいい!子供にも使わせたい!が、問題がひとつ。高い。
漆器1セット約2万円 アルマイト1セット890円
高っ!高っ!!高っ!!!田舎の学校くらいでしか使えないですね^^;でもこれ、今後使っていってほしいのですが、どうでしょう。ぜひぜひ。

「懐かしの給食セット」(アルマイトの食器付)
実際に使用されていってほしいのは、強化磁器や漆器ですが、大人となった今はこういうの見るとなんだか胸躍りますネwあげパンかー。今もあるのかしら。
あれだ、給食という名前の食事ジャンルだったんですネw
 
オマケ
牛乳容器の変遷
うちは主にテトラパックでした。あれって開くと長方形なんだゼ。ゴミ捨てには画期的だよネー。
先割れスプーン
今はなき、なつかしのアイテム「先割れスプーン」。確かにハシもてない子がふえた、なーんてのは事実だと思うので、しゃーないかなー。でもこれ、すごいですよね。キャンプとかにものすごく向いていると思うんですが。ちょっと高いけど一本ほしいです。
先割れスプーンにナイフの機能足したらよくね?
6さん画期的すぎ。