たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

百合ってどっからどこまで?

先日も記事を書いたのですが、その自分なりの定義を書いてなくてしょんぼりでした。なーんで忘れるかなー。こういうのってまずは自分論大事なノンになー。反省してます。
んじゃどんなものかというと、大きく幅をとってこう考えます。

「女性と認識される存在Aさんが、女性と認識される存在Bさんに、友情・恋愛・親愛の情を抱く作品」

なんでこんな書き方かというと、トランスジェンダーなどの誤解をとくためと、性転換ものもひっくるめちゃってるからです。
ほんとはね、もっと狭めて「女性が女性に恋をする」話で、「その関係性、心理描写をつきつめた作品群」だと思うのですよ。ほんとの意味は。
んじゃ「かしまし」のような性転換ものは百合じゃないのか?というと絵的にはやはり百合。
「ぱにぽに」「トリコロ」は?となると、女の子特化空間なのでやっぱ百合「っぽい」。
 
しかし、以前コメント欄で「ビアンと百合は違いますか」というのがありましたが、そこは違うと思うのです。あるいは、分ける必要性を感じます。でなければ大きな「性差別」という壁にぶちあたるからです。性差別と格闘するよりは、BLのようにファンタジーに流れていったほうがいいと思うのです。
 
時間のふり幅も大きくとらえた方がよいかもしれません。永遠に続くハッピーエンドとして長く続くものもあれば「マリみて」「blue」のように一瞬のきらめきで終わるのが美しく描かれているのもあります。
今後紹介したい作品ですがタカハシマコ「タイガーリリー」にいたっては老女です。それでも変わらない「少女の百合」なんです。すごいよホント。
 
カレイドスタートップをねらえのような「友情作品」が百合かというと、これは判断する側にゆだねられると思いますが、可能性を秘めているので「百合的」だと思います。
いやね、つきつめて自分の好きなピンポイント百合を選ぶのは大事だと思うところはあります。以前あげた作品も、すべてが好きかというとそうでもないです。やっぱり順位はあるわけですよ。「マリみて」とか「最後の制服」「青い花」は自分の中で別格ですし。百合というか、女性同士の恋愛がテーマとして取り上げ、かつ理念のある作品を好みます自分。
でも、女の子同士でわいわいがやがややってるのもそれはそれで好きなわけです。(ひっくりかえすとジャンプで男同士でワイワイやってるのも好きです。ある意味においてはBLの原点でもありますよね、ひとつのアプローチとして。)
 
百合論、というか「今後もっと百合を広めていきたい!」と考えたときにその幅はできるだけ大きく取った方がいいかと思いました。「ぱにぽに」なんかは明らかに百合キャラ(来栖x芹沢(自分はこの攻め受けデスそれは譲れないゼ))もいますが、妄想の幅を保つには最適の作品じゃないですか。いろんな方面でカップリングできます。それが邪道といわれても。「姫子x玲じゃないとだめだ!」という人もいれば、意表ついて「くるみx芹沢とかよくね?」という人もいるでしょう。ないか。(分かる人だけわかって。
そういうカップリング妄想のでき「やすい」作品が、BLに対抗しうる百合市場を築く第一歩だと思ったりするのです。
 
妙な話ですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」は百合にもなりうるんじゃないか?という人もいらっしゃいます。基本的にはヘテロ中心作品ですが。ほら、鶴屋xみくる、とか、ハルヒ長門とかがカップリングできちゃうから。それも、ありなんじゃないかな?と。
 
これまたコメント欄からですが「関係性が大事なんじゃないか」という意見がありました。
まったくそのとおりだな、と。それが作品内であれ、脳内であれ。
特に作品内で意識している場合(「ケロロ軍曹」小雪や、「こどものじかん」の黒ちゃんなど)、なおのことですよね。それをよしとするか、邪道とするかも見る人次第。自分的にはありです。むしろどんとこい。
 
ところで、自分論を延々と書いたわけですが、「ここからここまで」という線引きは無理してつけたり、もめあったりする必要はまったくないです。しかし自分の中で「この百合作品(百合っぽさ)がすきかもしれない」という番付は価値があると思います。
え、どんな価値かって?
楽しいってことです。それに始まりソレに終わる。
BLでも男性に受け入れられる作品が増えてきたものの、まだBLと男性の壁は厚いです。しかしだ、百合は女性にも受け入れやすい要素がとても多いじゃないですか。
ってことは、もっと広く深くできる「楽しみ方」なんだと思っています。
加えて、やはり作家さんが「百合」に対しての考えを持っている良質な作品(青い花など)は、どんどん出て欲しいです。そちらは広くではなく、狭く深くで。絵柄や内容ともあわせて、読者に合う合わないは出てくるでしょうけどね。その是非も含めて考える機会が出来るのは本当に楽しいです。
 
あくまでもたまごまご理論なので、異なる意見もあるでしょうが、そのへんは個々で。それが楽しいのですヨ。
レッツ百合!もっと百合百合しようぜ。
 
追記・「百合 定義」でググってたら、こちらの詳細な定義の仕方が面白かったので参考に。かぶったのが少しうれしかったり照れくさかったり。色々な人の百合論見るのも面白いかもしれないナー。
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