たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「みつみ絵」という名前の偶像。

いま話題の池上茜みつみ美里のイラスト、話題になったことで初めて知ったのですがこりゃなかなか難しいと思いました。
池上茜(A・M・R)トレス・パクリ検証サイトにゅーあきばどっとこむより)
「何が難しいんですかい」と聞かれると、いわゆるみつみ絵の区別の選別眼が自分から欠如していること。池上茜さんの絵が似てるかどうか以前の部分で、みつみ絵系イラストと呼ばれるものをたくさん並べられても「これですね」と選べなくなった自分の脳がわりと老化しているんじゃないかと思いひねくれて星をにらんだぼくなのさ。
みつみさんの絵はかわいいしキレイだから好きなんだけどなあ。全般的に見分けられなくなったのは嗅覚の衰えな気がしてなりません。かないみかこおろぎさとみの声を聞き分けられるようになったというのに!(関係ありません)
もっとも、自分がマンガオタで、あんまりギャルゲーを知らないだけかもしれないんですけどね。
 
みつみ絵についてどう思いますか
「みつみ絵」って何よ、って話ですネ。
「みつみ絵」と言うのは、「こみっくパーティー」などで有名なイラストレータみつみ美里先生の絵柄のこと。独特の細いタッチと繊細な髪の毛、一定の距離と大きさを持った眼が特徴だと思います。
ギャルゲー界やイラスト界ではこの独自のタッチに「似た」絵をひっくるめて「みつみ絵」と呼んでいるようですね。
面白いことに、一番近いラインにありそうなエロマンガ業界では、あまりみつみ絵な漫画家はいないようです(0ではないが、ギャルゲとの比較にならない)。また、アニメを作る際にもみつみ絵は難関だと言う話を聞いたことがあります。フィギュア造形もなかなかハードルの高いものだとかなんとか。
イラストとしての完成度が高いんでしょうね。動くことを排除し、二次元を生かしきった描き方なんだと思います。
ぱっと印象づけられる角度、動かないんじゃないだろうかと思われる表情、黒目が大きくて視点が曖昧な眼、物言いたげなんだけど言わなさそうな口。
一枚のイラストとして、非常に彫像的だなあ、なんて思ったりします。女の子のきれいな部分をピックアップして結晶にしたようなイラストなんですよね。言い換えると「偶像」だなあと思ったりします。憧憬の詰まった現在の仏像。
偶像はこちらをにらむのでもなく、ふわりと見つめて慈悲の視線を向けます。みつみ絵の眼力にはそれがあるような気がなんとなくするんですよね。だから黒目は大きくていいのかも。実際みつみ絵に「癒される」という人も多い気がします。
だから、先ほどのリンクにあった「どう思いますか」に対しては「それでいいんじゃないかな」が自分の答えです。もう一つの形式で彫像なんだから、憧れて当然かなあとか。プロでない限り、イラストはそれでいいと思います。むしろたまたま自分の絵柄が似ていたというだけで「みつみ絵だろう」と言われてしまう弊害はちょっとあるかもしれませんネ。悪意で「没個性」みたいな使い方をする場合が多いみたいですし。
実際、爆裂するパワーをもった個性派の作家さんは、あまりみつみ絵にはならないんじゃないかナ。
 
ただ、最初にあげた今問題の件については、なんともいえないのでノーコメント。見て判断してください。加えて、みつみ絵イラストの需要が半端じゃなく多いと言うのも事実。
いずれにしても、「みつみ絵」文化の及ぼす影響力の大きさを改めて認識させられる話だなあとは思うのです。次はのいぢ絵かしら。
 
はて、個人的には同じかわいい女の子を描くのでも、アクが強すぎるくらいの方が好きだったりします。ほっそりさんよりムチムチ感あふれる方が好きだったりします。「それ町」の石黒正数先生のギャルゲとかあったら速攻で買いに行くんですが。あるいは高遠るい先生や広江礼威先生の女性キャラの眼光でびびりたいです。って書いてる自分はMかしら。
男もどこが肉かわからないよりは、筋肉らしい筋肉がついてる絵の方が好きだったりします。スレンダーでも筋肉は大事。
総合すると、萌え絵としては「田丸浩史」が好きなんだと思います。…あれ?
 
追記
【エロゲー】原画家人気投票 2枚目
ふーむ。参考にどうぞ。
 
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