たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

アイドル業は、その一歩から。「プリキュア5第12話」


うらら(黄色)「今回はうららが主役だよ!」
と思ったらそうでもありませんでした。むしろのぞみがおいしいキャラでした。そんな回でした。どっちかというと、のぞみ(ピンク)やりん(赤)ががんばってるうららを応援する、という形でした。
 
「どれみ」のおんぷちゃんのようながっつり思考系キャラになるかと思いきや、全く違う方向性に転んだうらら。気がつけば「何かをするたびに面白いキャラ」になりました。
たとえば。

新しい仕事で気合を入れるから!といって力を蓄えるうらら。
いや、食べすぎだろう。どう考えても。
今回のプリキュアは(マンガの設定だと)5人ともものすごく食べるキャラです。でもうららの量は尋常じゃないです。うらら=はらぺこキャラは確定のようです。
そのへんはこちらの記事が面白いので紹介しておきます。
英雄、食を好む 〜少年漫画からプリキュア5まで〜(身辺雑記/脳をとろ火で煮詰める日記)
これだけ食えば目立つし、その人の目をもろともしないあたり、うららはでかい器だあよ。ほんと。以前コメント欄でもいただいたのですが、やはり黄色は…大食漢なのですね!
 

●「うらら」のお仕事の位置は?●

今回はそこまで深くは心理は描かれませんでしたが、「うらら」の周りの環境について、ちょっとずつその状況が埋められていきました。彼女が現在芸能界のどんな位置で頑張っているのかが分かる面白い回です。
 
今回請け負ったのは、遊園地の司会のお姉さん。お姉さんというか娘さん。
いかに駆け出しかわかりますネ。となると、前回テレビのヒナ壇でチラ映りしていたのは、実は快挙だったんだろうなあと思いました。
とはいえ、司会を一人で任される中学一年生って、よく考えたらえらいことです。ましてやこの遊園地規模でかそうなんですもの。モデルになってる遊園地あるらしいですね。

大人から見たら「大変じゃのうー」という感想でしたが、冷静に考えたらこの番組を見ている客層のメインはこういう遊園地ショーにいくお子様。ということは、うららのお仕事は「子供の見える世界で、もっとも輝いている位置」だと言ってもかまわないんじゃないかなと思います。そのへんのギャップのちょーど中間をあえて選んだのが面白いですネ。
ちなみに、このときの子供みたいにはしゃぐのぞみと、突っ込むりんが超かわいいです。必見。

スタッフたちはやけにリアル。特に真ん中の人、のぞみがやる気満々で立候補したときに、簡単に受け入れず躊躇しまくるのがなんとも大人目線。そうだよねー。うららの努力は特別だから、そのへんきっちり描くと、のぞみの強引さは「無謀」なんですよね。

ほんとはかれんかこまちがやればいいのだろうけど、あえて裏方に回ってサポートする、というのを徹底させたのも好感が持てます。ほんっと、のぞみは愛されてるなあー。
でも、カンペで「こんにちは」て…どんだけ覚えてないんですかのぞみは!そこが愛しい。
 

●うららとマネージャー●


今回の新キャラ、うららのマネージャー。残念、プロデューサーではなかった!
非常に好青年でまじめーなキャラなんですが、この人うらら以上にずれてます。
 
交通安全、学力、厄除け、100歩譲って許しましょう。安産も、まあネタとしてよくあるからいいです。子宝ってなんですか、また特殊な。
うららの表情見ているとわかるのですが、このマネージャーは常にこうらしいですね。マネージャー、超過保護です。
そこで「変な人ー」と言うのはちょっとストップ。いや、すいません、変な人です。
しかし、この作品では稀有な「夢を見る大人」なんですよ。
今まで出てきている大人は、夢を否定する敵企業、夢を見守る側のオタカさんに執事さん、夢をかなえたのぞみのお母さん。そして今回出てきた彼、プロダクションイーグルマネージメント担当、鷲雄浩太さんこそが、現在進行形で「夢をかなえようとしている」人なんですよね。
もちろん彼の夢は、

うららをデビューさせること。けってーいーーーーー!!!!1111
…増子さんはノリすぎ。そしてナイスパンツ隠し。

ズれた感性の持ち主の彼。5人にもヒかれまくり。ですが、その一生懸命さは滑稽ながらもあまり憎めません。だって、ものすごくまっすぐなんだもん。むしろちょっと物悲しさすら感じさせながら、「が、がんばれ…」とエールを送りたくなります。
うららのマネージャーが、完璧主義な女性とかでもよかったと思います。いや、むしろうららのためにはそっちの方がよかったかもしれません。しかしちょっと抜けた夢見る少年のような男性であったために、天然ボケの強いうららも、自分を改めて見直せる、そんな鏡になってるんですよね、マネージャー。
彼が今後出てくるかはわからないところですが、うららというキャラの性格や心理を読む上でのキーキャラクターになる気がします。できればまた出てきて、ウザがられてほしいところです。たまごまごは鷲雄さんを応援してます。2%くらい。
 

●のぞみとりんの、絆はどんどん深くなる●


猪突猛進の言葉がよく似合うのぞみさん。時々悩んだりもするけれど、ただひたすらやれることをやることこそ自分の生きる道!と信じている彼女、恐れようとすることを捨てて突き進んでいきます。いや、彼女も怖いんですヨ。緊張だってするんですヨ。
だからはたから見ると無茶苦茶なのぞみではありますが、りんは完全にサポートに回ります。このへん、すっごい関係が、回ごとに深まっている感じがしてのぞみxりん派としてはたまりませぬ。もう2話の時点でりんのキャラと目標がかなり確立しているので、これからはますますしっかりとその絆を深めることでしょう。でもどっかでけんかは一度してほしいですネ。
にしても。りんちゃんの「しゃーないなー」という雰囲気、ほんっと…あ、愛を感じる…。イイヨネー。
そんなわけで、今回一番その心の動きを描かれたのは、のぞみとりんでした。うららのは今後に期待!
 

●ちょっと今回は、アクションがすごいゼ●

今回のコワイナーが蔦系、ということで、疾走間あふれるプリキュアアクションを展開してくれました。
 
最初のちょっとの瞬間だけ動画おっつかなかったみたい(おしい!)ですが、その後はもう蔦にあわせて5人が動く動く、うねうね行ったりきたり飛び跳ねたり。蹴ったり殴ったりです。そのスピード感は必見。

プリキュア5は何気に飛び道具戦闘が多かったので、こういうガチバトルが増えるのはうれしい!スタッフのみなさん、大変だと思いますが、たまにこういうのお願いいたします><
やっぱり、プリキュアは肉弾戦だよ、ネ!
 

●今回のやっぱりナッツの萌え力は異常です●

おまけのみどころ
その1

増子さんほんっとかわいいですよね。彼女が出てくると必ずストーリーがうねるので、出てくるのが楽しみで仕方ありません。「マリみて」でいうと三奈子様の位置です。余計なことすんなー、と言いたいところですが、たいてい彼女が出ることでいい方向に転ぶので、今後もキーキャラクターとして活躍してくれると、うれしいなー。
 
その2
とはいえ、困ったちゃんな増子さんなので、プリキュアをばらされると困るわけです。

そこでナッツは考えた。
・・・色仕掛けだと。

シャラーン。
もうね、このナッツイケメン紋切り型のオチ、おかしくて仕方ないのですが…。ヒーロータイムのイケメン、恐るべし…。しかしぶっちゃけ、色仕掛けを画策するナッツ淫獣形態の方が萌えました。
 
その3

クリックで拡大。ハイビジョンになったせいか、プリキュア5になってから新聞の文字が非常に読みやすくて面白いです。
よく見ると、歌詠み初めで毎回こまち(緑)が参加しているなど、ちょっとしたキャラの性格や、サンクルミエール学園の部活や生徒会の動きもわかるすぐれものなので、暇なときにちょっと見てみると面白いですヨ。
 
その4
ギリンマラブラブ☆

ノリノリでちらしと風船を配るその姿がかわいいナァ。とはいえ、彼もリストラ寸前。あの足元の床がぐらぐらする恐怖は、サラリーマンに置き換えると背筋が凍るのではないんでしょうか。
 
その5

今回の変身バンクは、のぞみがぬいぐるみ、うららが司会のお姉さんモード。さりげなく毎回こうやって書き直されているのがちょっとファンとしてはうれしいところ。しかし、のぞみのぬいぐるみ似合いすぎですね。
 

次回はりんちゃんの悩みの話。全キャラの中で一番生々しい心をさらけているキャラなだけに、非常に期待です。そして、そんな悩めるりんちゃんに、のぞみはどう出るのかナ。
 
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