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友達は、必要ですか?「プリキュア5第18話」


シュークリームの手回しをして、モテモテになりまくるじいやの図。
自分もシュークリーム準備して、明日からプリキュアに抱きつかれたいと思います。決定。
 
そんな回でした。
今回はかれんの家にお邪魔、ということでかれん回かと思いきや、増子さんメインの話でした。
普段は鬱陶しい感すらある増子さん。彼女が出てくると話はおかしな方向に進んでしまう、トランプのジョーカー的な存在です。しかしそんな彼女も、パーフェクトおじゃま超人ではありません。やはり心に色々なわだかまりを抱えた中学生です。
そんな彼女の気持ちを描くためにリアルな部分を出すのもいいのですが、今回はプリキュアメンツのコメディチックな生活から間接的にすることで、非常にソフトに、かつやさしい視点で描かれました。その一歩はなれたやさしい視点が、プリキュア5のいいとこですよね。
ポイントは、じいや。
 

●増子さんのいる部活って?●

 
サンクルミエール通信編集部、増子みかー。による、ゴージャス生徒会長かれんさんの私生活取材。つうことで右は妄想です。
まあ、増子さんはわりとよい新聞編集者だと思います、私情はさみすぎな部分はありますが。自分とナッツのネタとか。でもそれ以外は結構がんばり屋ですよね、すっごい礼儀正しいし、割と義理に硬いし。よくできた子なんですよ。
それにしても、毎回毎回、編集部とはいえ彼女以外出てきません。あれ?おかしいぞ?
 

実は、一人きりの部活でした。「色々ありまして」
そのへんについては、あまり触れません。触れなくてもいいのです。いや、もちろんめちゃめちゃ気にはなるのですが、かれんも、じいやも、触れません。
それに、日々イキイキとしてますしね、いい記事かいてますしね。
…と言いたいところですが、一抹の寂しさも確かに感じさせますヨ、この笑顔。ちょっと心臓がギュっとなります。
この「色々ありまして」の意味が明らかになる日は、おそらく今後の展開でありえるのではないかと思います。いや、そうあってほしいですネ。
それを感じさせるのは、今まで孤独な心を生徒会長の忙しさで塗り固めてきたかれん(青)が、比較として描かれているからです。
 

●はっちゃけプリキュアさん。●


今までもわりと中学生らしいイタズラの多かったプリキュアメンツですが、今回のいたずらの仕掛けっぷりは異常なほどでした。だんだん親しくなってるのが、本当にきゅんとくるわ!でもこれはバレバレすぎ。
  
はじけすぎ。
 
とはいえ、おそらくこれがこまち相手だったら、こうはしないでしょうね。あくまでもかれん相手だから、こうするわけですヨ。
かれんは、今まで孤独と戦う生活を送ってきました。両親とずっと離れ離れで、自己を隠して一人で生活していました。それがかれんの、ちょっと世間知らずで硬いイメージへとつながっていきます。今回の増子さんも、最初はそのイメージがかれんに対して強かったのでしょうね。
だからこそ、その心を氷解させるためにはのぞみ(ピンク)をはじめとして、ちょっとちょっかいを出すくらいがちょうどいいんですよネ。いたずらのしがいがあるというか、あるいはその寂しさをしっているから最善の方法を知らずのうちにとっているというか。
 
おちょくるくらいじゃないと、感情をなかなか発露させないかれんには、このくらいでちょうどいい、というのも分かっているし、同時に「このくらいまでなら大丈夫」という加減も知っているんだと思います。彼女らは。
…いや、やりすぎかも。
 
 
その中心人物が、のぞみっぽいのもまた興味深い。こまちに対しても心を開いているかれんですが、のぞみに対しての心のオープンっぷりは特別なんですよ。同じだけのことをやっても、これだけ本人もはっちゃけておっかけっこできるのは、のぞみだからなのでしょうネ。
そして、このみんなの、ハラの底からの笑顔。加減を知り合えた仲間だからこその笑顔。
 
今までの人生で、これだけ心許してはっちゃけたこと、ありますか?
 

●じいやの視線●

これ、確かにいたずらの度合いとしてはやりすぎ感はあります。が、じいやはそのへんも抑えた上で、どう思っているかというと、
 
ものすごくやさしい目で、それを見ているんですよね。
これは「しゃあねえなあ」とかのやさしさではありません。むしろ、この状態がとてもよい、として見る視線です。
彼は、ずっと孤独を抱えて感情を押し殺してきたかれんを、幼少の時から見続けているんですよね。それに対してなんらかの具体的な手段をとるのは、必ずしもその子のためにならないことも理解した上で。だから、ただ黙って見守るしかありませんでした。
しかし、仲間たちが出来て、心の底から感情をあらわにするかれんを、本当にやさしく、あたたかい瞳で見守るんですよ。
視聴者側が大人だったら、おそらく同じ視線で見ることでしょう。今回はそのような効果も含めて、じいや視線のアングルのカットが多めです。
特にこの左側のカット、よくないですか?どんなに大人びたセリフをしゃべっていても、きちんと大人から見た子供らしさが、全員に描かれてるんですよ。その子供っぽさは、母親たちが出てきた回でも描かれていましたよネ。
じいやからしてみたら、かれんも、他の子たちもまだまだ子供。だから多少はっちゃけてムチャしていても、「どんどんやりなさい」という大きな目線で見ているのを感じさせられます。プリ5はほんと、そういう大人から見た子供がきっちり描かれていて、イイ。
 

●増子さんの視線●


一方増子さんの視線は、中学生としては割りと客観的です。おそらくそれは、通信を書き続けているうちに、おおげさな物言いとそれなりの礼儀は身に着けたものの、友人に対して泣いたり怒ったり笑ったりを繰り返してこなかったせいなのかもしれません。
それにしてもこのカット、なんか色々深読みできそうですよね。
 
 
彼女は、強い子です。逆境にめげることはありません。今のところ。孤独だからといって弱音ははかないし、テキパキと認められる仕事をこなします。
しかし、やはり中学生なのです。かれんの変化を見て、その心に「仲間」という漠然としたものが、雲のように浮かんでは消えます。
コレちょっと面白いのは、孤独だったかれんの幼少期とかぶるんですよ。

似たようなアングルで外を眺める、孤独なかれん。
もしかしたら、二人の見つめているものは、時は違うけれど同じものなのかもしれません。
 
結論として「仲間は大事」というプリキュア5人の言葉が答えとして出されるわけですが、増子さんがそれを現実的なものとして受け止めるには至りません。というかまだ至れません。一朝一夕で変わるものじゃないです。
しかし、その仲間がよいか悪いかではなく、増子さんのように「一人でもなんとでもなる」という子供が、本当はどうなのだろう?と考える刺激を受けたことは間違いありません。どっちがいい、って答えではないんですよね。考えること事態が大事なんだよ、と。
そしてそれを与えたのは、かれんたちの行動であると同時に、何よりもじいやなのです。もしかしたら、じいやは増子さんの心を汲み取って、色々語りかけたのかもしれません。増子さんが心を開く日がくることを、切に願います。のぞみがその心の扉をノックする日は案外近そうです。
 

●一方薄汚れた大人たちは●

んで、相変わらず生々しい日々を送っているナイトメア。

友情?信頼関係?それっておいしいの?
結果がすべて。「私には私のやり方があります」。
こいつらときたら、お互いに協力するとか、データを還元しあうとかってことを知らないんじゃないかってくらい仲悪いですよね。みんなで一気にいけよ!とか思いますが、そうしないのは上司の責任だけではなくて、下っ端の責任でもあるようです。なんせプライドが高いうえに、足ひっぱりあってるんだもん。そんなんで成功しませんてほんと。
「○○のせい」とか言い合ってるうちは、永遠に勝てなさそうですこの企業。
 
とか言って、わが身を振り返る。うーん、…人のせいにしたり足引っ張り合っても、プラスになることってないよね…気をつけなきゃね…。ずーん。
いつから信頼とか友情とかの大切さを忘れちゃったのかしら。
 

●ナッツ、とうとうキスに及ぶ。●

今週のみどころいろいろ。
その1

先生!どうみても、ナッツが欲情してココを襲っているようにしか見えません!
そういうことでひとつ。
 
その2
 
今回のかぎになる人物のひとり、オタカさん。実は彼女が一番この5人の成長を見守っているかもしれません。
プリキュアの写真を見ても全く動じない上に、増子さんに対しても正しい考え方を温かい目で教える彼女。どんなにみんなが大人びたことをしても、オタカさんはちゃんと見抜いているのかもしれません。今後も彼女の視線に注意。

オタカさんのいる購買は、いつも俯瞰で撮られるのもまたポイントなのかも。
 
その3

メガネなし増子さんは、すごいかわいいけれどキャラが立っていない件。
やはりメガネあってこそか。
 
その4
 
今回はかなりの肉弾戦。コワイナーも早い上に、みんななかなか肉体派。かれんに至ってはアックスボンバー。いいねいいね。
 
その5

のぞみさんは本当にかわいいなあ、とつくづく思うようになりました。主人公してますワ。
やはり、彼女の天真爛漫さの影響力は絶大ですネ。この子が増子さんの心も溶かしてくれるといいんだけどなー。
にしても、プリキュアであること、ばれるのは「恥ずかしい」レベルでしかないってのはちょっと意外。わりとばれても平気なんですねえ。
 
その6

次回はうららメインなんです!そして、はじけてます予告からして!
うららといえば半顔。

6話より。
もう脳内でうららといえばコレと定着しつつあります。
 

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