たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

まっすぐ進むだけが道じゃない。「プリキュア5第20話」

”タッチしてください。”

ぺっぺぺー
パーフェクトコミュニケーション!
 
そんな回でした。
今回はとにかく絵がきれいでよく動くステキな回だった!いやー、2週間待った甲斐があったわあ。話によるとどれみスタッフだったとか。

確かにそれっぽい絵柄がちらほらと。話も絵もいい最高の回でした。
というのも、今回は中心人物だったうらら(黄色)が、心情をもろにぶつける類まれなる回だったからです。
そもそも、うららは普段はギャグ担当で、どこまでボケかわからないキャラです。天然もいいところで毎回おいしいところを変なタイミングで持っていくキャラとして定着しつつありましたが、実はこの作品の「夢」というテーマに一番近いところで踏ん張っていて、シビアな戦いをしているのも彼女なんですよね。それを再認識。
 

●子供のプレッシャー●

はて、普段ならここで最初にナイトメアのうんにゃらかんにゃらから書きたいところですが、なんとめずらしいことに今回ナイトメア本部とブンビーさんが出ません。というのも、今回はうららの悩みにスポットをがっちり当てているからです。リアルな悩みはうららの集中しているので、リアル係りのナイトメアはとりあえずお休み。
そもそもの話はうららに歌手デビューの話が舞い込んだところから始まります。そもそもうららはアイドルとか歌手とかはメインではなく、本当になりたいのは女優でした。演技がしたいのです。しかし、周りは当然そんな気持ちはわかるはずもなく、「うわー!歌手すごいよー!」となるわけです。なるよねー、そりゃ。自分も知り合いが歌手になったら、同じように感じますワ。
「うららならできるよー」「すごいねーうらら」うららうららうらら。

「簡単に言わないでください!」
 
結構衝撃でした。先ほども書いたように、今までうららはかなり「天然キャラ」を演じているのかどうなのか、という、ある意味「空気読めてないフリ?」的なキャラでした。本当にボケてるのか、わざとなのかは分からないけど、どんな逆境でも彼女は結構強かったのですよ。
なにせ、ひとりだけ芸能界デビューという、大人の世界に脚を踏み込んでいる子です。他の子がいかにも子供な悩みで苦しんでいる時に、リアルと常に戦っているわけです。
それを見て「うららすごいよねー」というのもまた当然。すごいんです、本当に彼女達から見たらうららはすごいんです。が、それは同時にかなりのプレッシャーでもあったのですね。

なんだかんだでまだ子供。しかも軌道に乗っておらず、日々精進と重圧に耐えて戦う彼女の姿がここで明らかに。
女優になる、というだけでもうパンパンなのに、そこに歌手。そんなのできるのか?そんな余裕あるのか?!
もしかしたら、自分だったら「どっちかに絞った方が」とか無難なことを言ってしまうのかもしれません・・・。
 

●無謀?夢?いや、まず踏み出そう●


しかし、ここでのぞみ(ピンク)がここまでしっかりと、迷わずの瞳で語るとは思いませんでした。いやあ、大きくなったなのぞみ!
のぞみは、なぜうららが女優になりたいか、という真意を問い尋ねます。「夢を与えたいから」という言葉を聞き、彼女が出した結論は、女優だろうと歌手だろうと、夢を与えるということには変わりない、ということ。
 
道は一つじゃない。
いやあ、分かってはいても、ついつい視野が狭まってしまいがちなところ。「これしかないんだ!これやらないとだめなんだ!」という気持ちってどうしても、マジメに夢に向かえば向かうほどわいてきそう。そこを、様々なアプローチの方法もあるんだよ、と諭すのぞみは本当に頼もしかった!今まではそれを言われる側だった彼女が、・・・よくぞ大きくなったものです。もっとも、彼女はとにかく「一生懸命やればできるよ!」という子なので、そこまで深く考えているかはわかりませんが、少なくともうららが突き当たっていたカベを突き破るバイタリティが彼女に秘められているのは確かな様子。
今までもなにげにのぞみって、空気読みまくってみんなを和ませるキャラなんですよね。実はすっごい人の心を読む能力に長けているのかも。

有言不実行じゃないのがいいですね。彼女は言ったら動く子。猪突猛進ではあるけれど、「考える前に動け」の精神は子供達が見る番組のヒロインとして本当にふさわしいなーと思いました。
まず、動こう。どんな道からでも夢にたどり着くことは不可能じゃないんだよ。
そんなことを、照れずに胸を張って言えるプリキュア5が大好きです。
 

●きずな。●

はて、うららといえば、3話で登場したとき、よもやの「友達いないキャラ」で皆を驚かせたものです。だから、5人メンバーの中で、もっともみんなとの絆をかけがえなのない物と思っているキャラにもなっていると思います。
たとえば。

あの増子さんにすら大不評だったうらら応援旗。うん、こりゃないわ。
しかし。あとのシーンで。

楽屋に貼ってる!
ほんのささいなシーンではありますが、今回一番ぐっときました。彼女にとって、本当に4人の親友はかけがいのないものなんです。プリキュアだからというそんな理由じゃないんですよね。

偽りのない彼女の笑顔。それは彼女の夢が束縛から、明るく開けた自由へと視点を変えたからでしょうネ。もちろん、それは仲間たちがいたからに他ならないのです。
同時に何が今回ぐっときたかってー、こいつだよこいつ。

もうテレモード+くたくたなナッツとココ。別に昨晩情事を重ねていたわけじゃないです。多分。
ナッツは普段非常に冷淡ですが、今回はヤツはやってくれましたよ。

なんと5人分の衣装を!(5人分なのは、応援の衣装として作っていたから。)
やるな…やるなナッツ。お前かっこいいよ!本当に人間モードのココとナッツは頼もしい大人です。他にも今回は父と祖父の応援もあり、またマネージャーの鷲雄さんが支えてくれるという、大変ながらも恵まれている環境だと思います。それでも大変にはかわりないので、がんばれうらら!
 

●踊れ!プリキュア5!●

今回は作画の質も高く、非常にかわいいカットがバシバシ出てくるステキ回でした。
なんといっても踊り!


うららの応援のダンス練習をする4人。応援のダンスというよりヲタ芸っぽいのはまあそれはそれで。
このシーンがもうかわいくてかわいくてよく動いて動いて。鼻血出るかと思った。
これみんなで秋葉原駅前でやればいいと思った!いやどうかな。

この、羞恥プレイ的なこまち(緑)とかれん(青)のヤケクソっぷりがまたかわいらしいです。L!O!V!E!ラーブラーブ!
もちろん初ライブシーンもステキでした。うららのボーカル、結構うまかったなー。

とても少女アニメ的なポジティブさに満ち満ちた非常にイキイキした曲です。歌詞もストレートですごくイイ!
やっぱり子供向け作品の歌は、キュートで覚えやすくて、思いっきりポジティブなのがいいですよネ。
うららの苦悩→ナイトメアという夢の否定との戦い→それでもみんあとがんばるんだ、というライブ。
この爽快感連鎖がたまりません。いやあ…よく出来た回でした。
 

●のぞみxりんカップル大活躍●

今回のみどころピックアップ。
 
その1
今回とにかくのぞみとりんの連携が非常に素晴らしいのですよ。

こういう基本的なシーンでの息のあわせっぷりは当然として、

一瞬ですが、見てくださいよこの夫婦っぷり!寄り添って一つの曲をイヤホン分けて聴く…自分の好きなシチュエーションの一つです。イイヨネー。
特にストーリー的な展開に絡まなくても、最近はのぞみいるところにりんあり、と言う感じで、ナチュラルにお互いの存在をフォローしあうようになりました。今後も楽しみな関係です。色々な意味で。
 
その2

こまち最強説発動。
あのバリア、ぼよんぼよんと柔らかいのかと思いきや、今回は敵をカベに押し付けると言う荒業を披露。これ発展したら、完全無敵な上に敵を圧死させるという超絶技になるのでは!?
しかし、大事なステージ衣装にルージュファイアーとアクアストリームをぶち当てようとするのはどうかと思いました。だめになるじゃん。
 
その3

格闘派プリキュアの名に恥じないアクション。最近プリキュアのアクションシーンが非常に連携+格闘の面で楽しいものになってきていると思ってます。展開が強引なのはご愛嬌。かっこいいからいいんです。
にしても、ガマオっていっつもドリームに殴られてますね。ギリンマはりんちゃんに蹴られてるし、なんかキャラと敵の相性ってあるのかしら。
 
その4

ニート→フリーターをへて、警備員へ。
おいおい、ガマオ、がんばってるんじゃね?お前さんすごいよ。ちょっと応援してる。

にしても、幼女監禁してコレ。ガマオエロいなあ。
 
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