夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
プリキュア5っつーアニメは、絶対何が何でもパンツを見せないアニメというポリシーがあるようですが。
逆にどんどん別の意味でギリギリラインが増え始めてきました。
特に今回はすごい。すごすぎるよ。
わーお。
そんな回でした。
ほんと、確かに「絶対パンツは見えない」作品です。むしろそこがいい。
さて、今回は前回二回続いた海に続いて、肝試しです。来週は夏祭りです。
なんつったって猛暑すぎる今年の夏。暑さでとろけるくらいならば、いっそ楽しんでしまおうってわけですか。5人の夏は本当に熱いな!
んで、今回は実質何を楽しんだかというと、「こまちさんがみんなを怖がらせる」ことです。特にりんちゃん。ひたすらにりんちゃん。もういじめなんじゃないかっつうくらい。
●怖がりりんちゃん百面相●
とはいえ、5人の中で一番勇敢なりんちゃんです。いくらなんでもそこまでは…と思っていました。あるいは、ちょっと怖がるキュートっぽさが魅力なんだろうと思いました。
しかし、そんな生半可なものではなかったのです。まさに、自分の心の中の「りんちゃんをちょっと泣かせてみたいなあ」という気持ちを代弁してくれました。わーい!
ほぼ全編怖がりっぱなし。
何か起きる→りんちゃん怖がる→拍車かける→りんちゃん怖がる。
もうなんというか、怖がるりんちゃんが描きたいがゆえに一本作ったんじゃないかってくらいの怖がりっぷりです。
とはいえ、やっぱり普段気が強い子なので、怯えてるシーンってかわいらしいわけですよ。そして、それをみる機会といえば、やっぱり夏。
今回は「いかにりんちゃんが怖がるか」を堪能しまくるための回と言っても過言ではありません。
ちなみに自分は中段左が一番好みです。りんちゃんは身震いすると唇をぎゅっと締める癖があるようですな。
あと、注目すべきは汗。今まではわりと記号的に汗が描かれるシーンは多かったのですが、ここまで「本気汗」かいているのはめずらしい気がします。もうどのシーンも顔中汗まみれ。汗腺がいかにぎゅうと締まっているのかが見て取れます。
彼女の汗かきっぷりがいかなるものかは、これを比較してもらえれば分かるかと思います。
そう、のぞみ・うららも汗をかいているのだけれども、りんちゃんは汗をかく位置が根本的に違うのですよ。
額・こめかみは割りとじわじわと汗が出そうな感じがしますが、頬や鼻や眉間に汗をかくとなると相当な感じがびんびんびします。
とはいえ、実は冷や汗ってかいた経験ないのですよ。いや、どっきりして心臓ばくばくいうことはあるのですが、なかなか冷や汗・脂汗ってかいた記憶がないです。やっぱりどばどば出るもんですかね。…経験したくはないけれども。
●あの子はサディスティックこまちエンジェル●
では誰がそこまで盛り上げた(?)かというと。
前半ちっとも目立たず空気とすら言われた彼女です。
こまちさん。
暗闇で肝試ししにいくシーンなのになんですかこの笑顔は。
今回とにかくノリノリで怖い話や肝試しをするこまちさん。水を得た魚と言うのはまさにこれのことじゃないでしょうか。
ノリノリすぎです。
今回ので相当肝っ玉が据わっていることがわかったのですが、それ以上に自らがこのイベントを盛り上げているのがポイント。
以前の回で「自分はこのメンツの中でいつもガマンしているんだ」という抑圧を感じていたことが明らかになったこまちさん。
しかしそれを乗り越え、前回のナッツへの恋に目覚めたことで、キャラが急変しました。いや、変化したわけではなく、これがもともとのこまちだったんじゃないかな?
夢見がちな少女なこまち。でもそれを「逃避」ではなく、「自分も楽しんでもいいんだ」になったとき、迷わずに自分が好きなことに没頭できるようになったのでしょう。あとこれ恋愛話なので、ときめき度満載。
同時に、「これくらいなら、このメンツは受け止めてくれる」という力加減もわかったのではないかと思います。常に三歩後ろをついて歩く必要はなくなり、自ら率先して動いてもよいことが分かったのですヨ。
仮に、このギャップを見越して前半こまちが目立たないように計算されていたとしたら、その伏線の徹底っぷりはスバラシイとしか言いようがないです。なんせここにきて、夏のイベントは全部こまち祭りですもの。
それにしてもこの笑顔。今回のこまちさんは全くもってサディスティックです。りんちゃんはもとより、かれんをいかに驚かすかを楽しんでいるとしか思えませぬ。
まあ、びっくりしているかれんさんはぼくも見たいけれどね!
●うらら、熱烈アピールの巻●
さて、もう一人今回はじけまくっていたのがいます。
はじけるといえばこの子しかいませぬ。
うららっ子さん。こまちについでノリがよかったと言えましょう。(他がヒいていただけという説もある。)
以前の回では「あんた他に友達いないんじゃないの」発言までぶち当てられた彼女。まあ実際友人はこの4人と考えるのが妥当な感じがします。
しかし、いいんですよ。「この4人が友達」だから。でもうららは約一名、特別すぎる感情を抱いている人がいるわけです。誰かというと、のぞみさん。
とにかく今回は、のぞみにべったりなのです。
のぞxりん至上主義な自分としては「そこはりんちゃんの指定席だ!」といわざるを得ませんが、まあそれは置いておくとして、うららもまた以前のごたごたで解放された一人。特に彼女がのぞみに救われた部分は半端ではありません。人生変えられたといってもいいです。
20話より。彼女の瞳から見るのぞみさんは、こうなのです。
いつもの自分の百合妄想とは違い、本当にうららは積極的に「のぞみの側」を陣取るようになりました。かなり意図的なんじゃないかと思われます。ほんとずっと一緒にいますからね。買出しに行ったときもずっと二人でおっかけっこしていましたし。
「のぞみさんが好きでいいじゃない」という彼女のはじけっぷり。次週予告を見ていても思いましたが、今後ますます加速しそうです。
それはそれで!のぞxりんの絡みが減りそうで困るのですが!
●本当に怖いものって?●
そんなわけで、今回はメインストーリーはそんなに重点が置かれておらず、5人のキャラの魅力を存分に引き出すためのダシになっていたような回でした。「イケメン幽霊」は引き立て役でした。
しかし、相変わらずナイトメアは厳しさを増しています。しかも恐るべきことに、今回ブンビーさんが出場しませんでした。
あの会社、ブンビーさんがいるから和むのに!彼のいない、カワリーノさん直属の仕事なんていやすぎ。
アラクネアさんにきびしい意見を言うカワリーノさん。「あなたには恐怖をもたらす力がない」とにらみつけます。
プリキュア5人が彼女から受ける恐怖や、イケメン幽霊の恐怖は、りんちゃんこそ驚くものの大したものじゃない、子供だましです。
しかし、カワリーノさんににらみつけられるアラクネアさんの表情はまさに真の恐怖。ぶっちゃけ今回のアラクネアさんの描かれ方、死亡フラグびんびん立ってます。ギリンマにそっくりだったから…。
会社に使われ、捨てられ、死ぬのではないかと言う恐怖。あるいはエリートから名誉を剥奪される恐怖。
ナイトメアという組織の恐ろしさは、その内部にあるのです。
それにしても、カワリーノさんはプリキュアでダントツの怖さですねほんと。
●ますこさんかわいいよ●
今回のみどころピックアップ。
その1
久しぶりにきたよ増子さん。彼女はかなりスタッフにもファンにも愛されているのではないかとしみじみ感じます。
言動すべてがどんどんかわいくなっていきます。今後も楽しみ、というか、5人のエピソードが一段落したら、増子さん主役回熱烈希望です。プリキュア以外の唯一のクラスメイトキャラですものね。
そして増子さんのひかがみ。プリキュア5はひかがみを楽しむアニメです。
その2
アラクネアさんて、なんかいつもおかしな所にいる気がするのですが。
その3
うらら・りん・こまちが目立ちすぎている回ではありましたが、かれんはしっかりかわいいですよ!全編を通して全く冷や汗もかかず表情も変えないクールな彼女ですが、不意打ちには弱い。
この「な、なんでもないわよ」という表情、たまらなくかわいいじゃないですか。今回は怖がる女の子がかわいい回なのです。
その4
異常に動きのいいローゼット伯爵。このシーンのアニメっぷりは必見!
しかし、「イケメン」という題名のつくプリキュア。なんとも狙いがはっきりしているというか。しかしローゼット伯爵はちょい役なので、そんなに目立ちませんでした。まあ、一回限りだし仕方ないです。てっきりこれが敵になると思ったのになあ。
とりあえずりんちゃんの恋愛フラグ阻止。よし。
その5
ガシャドクロ。
プリキュア5はそれまでのと違って、「あまり怖いキャラを出さない」というリミッターが解除されたらしく、敵もどんどん弾けていっています。子供が見たらやっぱり怖いかな?でもカワリーノさんのほうが怖いよね。一応このガイコツも、声が「コワイナー」なので怖くないです。
しかし、りんちゃんの超必殺技、地味だあ。
いや、変わったよ、えっと、んと、スピードが速くなったと思う!
とはいえのぞみ・こまちと比較しちゃうと地味だなあ。ただ一番実戦向きな技ではあります。
その6
息がぴったりです。が、そこはりんちゃんの位置だー!
その7
りんちゃんはのぞみについで包容力のでかいキャラだと思います。こまちは包容力とはちょっと違う気がしますし。
普段厳しい意見もいうりんちゃんの笑顔に癒される、そしてボケたら怒られる。そのパターンの繰り返しが非常に心地よいです。がんばれりんちゃん。
ちょっとヒイキです。
その8
次週予告。色々な組み合わせにときめきましたが、やっぱこれでしょう!そして浴衣の出欠大サービス。夏祭り、それはわたくしの心の扉をがしがし開いてくれるキーアイテムです。次週にときめかざるをえない。
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アクションフィギュア、のぞみ・うららときて、次はかれんさんでした。
以下、過去記事
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