たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

緑の髪の子の立ち位置って、どうよ?

アニメやゲームのカラーのキャラクター。その独自文化として「髪の毛の色が普通じゃない」というものがあります。
特にギャルゲー系ではそれが顕著で、赤・青・緑・オレンジ・ピンク・紫と変幻自在。
まだ黄色(金髪?)や白(銀髪)だとなんとなく現実的な感じはしますが、そんな現実なんて置いておこうぜ、おれたちは二次元でのびのびライフ!という勢いで楽しむ場合、これが違和感を感じなくなるから不思議。なんでしょう、作品世界に引き込まれているということなのかしら。
プリキュア5」なんかはそれが非常に分かりやすい例ですよね。ピンク・オレンジ・黄色・青・緑。周囲の生徒がみんな黒か茶なので、この世界内にあってもかなり特殊な扱いなんですが、戦隊的な意味合いも含めて違和感がないのが面白いです。
 
現実にこういう髪の色だったらびっくりするんですけどねえ。これがアニメ力か。
 

●髪の色のおおまかなイメージ●

はて、その中でもよく話題になるのは、「赤」「青」「緑」髪。いずれもありえない色です。
このへん、もちろん作品によって位置が違うので一概に言うことはまったくできませんが、キャラのイメージ作りとしてなんとなくの印象がもうついていることが、今まであらゆる場面で語られてきました。

WEB拍手より、面白い意見をいただいていたので紹介してみます。

キャラの色分けの話ですが、それはもう単純に、「赤=熱血」「青=クール、冷静」みたいなことなんじゃ
そうすると緑は・・・うーん、「癒し」?? それでちょっとマイナーなのかな?
ちなみにわたしはライトな乙女ゲーマーですが、髪の色分けと性格の対応は、やっぱり乙女ゲーでもあるような
でも「赤=メイン、青=サブ」ってことはないと思いますねー 乙女ゲーム界の男性キャラだと
(もっとついでに。金髪ツインテールって、セーラームーンしか思い出せないんですけど!)

乙女ゲーもかなり髪の色の違いがあるようですね。
超有名どころの例。
アンジェリーク 遙かなる時空の中で 乙女的恋革命★ラブレボ!!
やばい、ヒロインが「げんしけん」のくがぴーみたいなラブレボがやりたい。
というのはおいておいて。かなり赤と青は特徴的なのがすぐ分かると思います。書いてくださったように、赤は熱血、青はクール、ですね。そして緑の立ち位置がそれぞれ面白い。
 
一方ギャルゲは幅があまりにも広いので、古めのをチョイスしてみます。
ときめきメモリアル ToHeart
新しいのものっけて、比較。
リトルバスターズ!
ふむふむ。

赤の傾向・熱血、元気、色々な意味で目立つ
青の傾向・クール、ミステリアス、冷静、大人びている
黄の傾向・元気、明るい、人気者

決して定型があって「赤は熱血でなければいけない」というのがあるわけではないですし、むしろそのギャップを楽しむことが幅にはなっているのではないかと思います。
が、やっぱり赤が元気だったり主役敵で、渦の中心にいるのは大いに感じます。
このへんは、見てきたアニメ・やってきたゲームの影響がとにかくでかいと思うので、その経験の有無で間違いなく視点は変わると思います。しかし、赤が目立つ色であること、青が水をイメージさせることなどの色の印象が、アニメ・ゲーム文化に影響を及ぼしているのはゆるぎないところだと思いました。
まったく別の世界で、まったく別の文化が育っても、同じような表現方法になるかも。たとえば世界規模で見て日本のアニメ文化の息がかかっていない地域だと…どうなんでしょうね?とにかく赤の位置は大きそうな気はするんですよねえ。
 
女性の間でも青髪クールキャラは人気があると思いますが、それを凌駕するかのごとく「青髪っ子好き」の男性が世には多く存在しているのも面白いところ。
青髪アニメキャラの不思議
確かに水色系は「無口」のイメージが強いですが、濃い青だと「冷静だったりおとなしかったりしながら、とても純情で一本筋が通っている」というベクトルのキャラ多いですよね。どちらも、ものっすごいファン層が厚いのですが、恐ろしいことにたいして青髪を意識していない人でも、ふと好きなキャラを並べてみたら青が多い、という事態はよくあること。心当たりありませんか。
もう一つちなみに。青髪ロング派と青髪ショート派でも分かれるようです。奥が深い。
 
ついでに、ちょっとこのへんも参考に。
困った時のカラーイメージ
あくまでも、単体だけではなく「全体の中でどういう見え方をするか」が大きなポイントなんでしょうね。同じ赤でも色々な幅があるわけで、そのへんをものすごい見事に選択して配色するアニメーターの方は、全体を見渡す視線と単体の魅力を引き出す視点の両方を持ち合わせた方なんでしょうね。すごいわ。
 

●問題の、緑●

はて、赤・黄・青は比較的よくみられますが、緑となると特殊感があります。
イメージとしては…

緑の傾向・さわやか、癒し、おとなしい・・・??

なんかいまいちしっくりこない。
 
同じくWEB拍手からヒントをいただきましょう。

緑はいらない子>ラムだっちゃ,よつばと

>「緑はいらない子」 アニメではむしろサブキャラとしての需要が高かったりしますが。

緑は心理学的に自己主張がない色らしいです。見てると落ち着く色らしいですが。

確かにメインで緑、ってなると「よつばと!」や「うる星やつら」が思い出されますが、他あまり思いつきません。特にラムちゃんほどビビッドなキャラは緑だと珍しいかも?*1

呟き尾形の色の心理学 第32回 緑と感情について
色彩心理学
アイエム カラーライフ レッスン

緑といって連想するのは「草」だから「癒される」印象、というのはすごいよくわかるのですが、緑のリンゴやトマトのような「未熟さ」「主張の弱さ」と言うのはすごく納得。確かに赤や青のような「芯」は直接的にはあまり感じられず、ほっとする印象が強いです。
そういえばその言葉が全部当てはまりそうなキャラとしてピンと思い浮かぶ緑がいましたね。マルチです。まさにいい意味で未熟。曲解するならば、ラムちゃんもまた包容力があってほっとさせる存在、と言い換えることが出来るかも知れません。絶対あたるから離れない安心感が、その緑髪の魅力?
同時に、青と同じような鎮静作用はあるものの、青ほど目に主張が強くないので安らぐのが緑、というのも納得。色の主張の強さがそのまま、キャラクターの性格の強さの度合いにつながっていくんでしょうね。
 
緑イメージのキャラは、実際あまり子供には「一番」にはなりずらい、という話を聞いたことがあります。統計がないので明確には言えませんが、確かに食玩での売れ具合を見てると納得はいきます。
それが、「キャラが人気がない」わけではなくて、目にぱっと入る「色の自己主張」だとするならば、印象に残る順がつくのかもしれません。
そう、ファーストインパクトの後の問題で、実際じっくり見て「緑髪がたまらなく好きになってしまった」という人は数多いのではないかと思います。長く愛し、じわじわ味が出る。それが緑キャラの「おいしい立ち位置」なのかもしれません。
 
とりあえず、緑色のものは全部光合成すると信じているので、緑髪っ子はみんな酸素出してると思いました。あ、だから癒されるのか!
ちなみにうちのサイトは光合成しません。


 
続きはこちら。

*1:厳密には青緑…でしょうか。