たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「恋愛ラボ」のエノのかわいさに、恋をしました。

恋愛ラボ1巻
「恋愛ラボ」から入る、宮原るりの人情アホっ子劇場(マンガがあればいーのだ。)
いやね。「みそララ」が死ぬほど好きで、仕事に対する自分の心の支えみたいな作品だったため、同じ宮原るり先生の恋愛ラボも面白いだろうとは思っていたのですよ。
ところが、面白いなんてレベルじゃなかったです。
・4コマのスピード感とゆったり感の緩急
・キャラクターの強烈な個性
・人情味溢れるストーリー展開

と、まさに4コマの王道の面白さをおさえながらも、ストーリーマンガのよさをしっかり握って離さない良作なんだものなあ。
 
なんてそんな話はまあいいのです。
今日私がキーボードに向かったのはですね、エノの話をしたいからに他ならないのですよ。
 

●まず主要キャラとストーリーをおおまかに解説●

先ほどあげたサイトさんで詳しいレビューされているので、そちらを読んでいただけば大体の流れはわかるのですが、一応ここでも簡単に。

表紙の二人、ワキ…じゃなくてリコ(茶髪の方)とマキ(ストレートの方)が主人公。とある出来事がきっかけで、恋愛のテクニックを学ぶレッスンが日々行われるようになる、というキュートなコメディ。
見てのとおり、組み合わせはプリキュアといっていいと思います。髪の色も性格のバランスも、ある意味黄金比。だけどこれをしっかり描くのはある意味至難の業なのですが、見事にそれをこなしています。
元気な子としっかりっ子の組み合わせ、実際はアンバランスなのが読んでいてすぐわかる仕組みなんですが、とかく漫才顔負けのスピード感あるボケと突っ込みがたまりません。

どっちが欠けてもだめだという二人の関係がまたいいんだなー。最初はまあしょーもないことばかりの繰り返しなんですが、それが重なっていく事で生まれていく人間関係の描かれ方がまあ見事。
 
んで、まあそのへんは読んでください。
今日の議題は、エノについてです。
 

●榎本結子。眉毛がりりしい女の子。●

ここからはエノの話だけします。
 

キャラの一人、榎本結子さん。3年生。一応生徒会長だったはずの子です。
見てくださいよこの、この、まゆげ!
ふわふわの髪の毛に、黒々としたこのまゆげのコントラスト!髪の毛の下にあったって透けて見えるんだぜ、だってまゆげが黒いんだから!
気が強くて、一生懸命で、落ち着きがない。
そんな彼女の性格が一発でわかるこの眉毛に、ぼくはフォーリンラブです。
 
加えて、彼女の開きすぎな瞳も注目すべきポイントでしょう。
他のキャラは黒目と白目のバランスがいいんですが、榎本さん(以下、エノ)だけは見開いているため、白眼が上に入るのですよ。
眼を見開いている、つまり彼女は常にらんらんと眼を輝かせているキャラなのです。
彼女、絶対普通の人より心拍数と血圧高いゼ。
 

●エノ、プライドと自分の正義のためになんでもする女●

現在生徒会長的な仕事をしているのは、最初に書いたマキです。

しかし、色々わけがありまして、本当の生徒会長はこのエノだったわけです。
彼女の中にほとばしる、プライド、負けん気、自分のみの正義。
まあ迷惑極まりないキャラなのですが、彼女はいつも全開フルスロットルです。だから、憎めないんだ、憎めないんだよ。
だってですよ、眼を見開いてなりふりかまわずがんばっちゃうくらい裏表のないこんな子、憎めるわけ無いじゃない!
 
これだけ自分丸出しさらけだしのキャラです、怒りのゲージもあっという間に溜まりますが、他の感情ゲージが溜まるのも半端なくはやいです。
特に、寂しがりや人をとにかく気にする彼女、噴出す火山のような照れの表情と、雨あられのような涙にはこっちまで気持ちが持っていかれます。

ひたすら不器用な彼女。なにをやってもアクセル踏みすぎで空回りするがゆえに、自分を正直に相手に伝えることもできないわけです。
ああ、その赤らんだ頬をなでてあげたい。
まあこういう会話だと次にどういうツッコミが入るか想像できるのも、このマンガの楽しさです。
エノ暴走伝説はまだまだ続く。
 

●暴走と急ブレーキ●

常にやりすぎな彼女。
おそらく選択コマンドは「全力」しかないです。
しかしそれが彼女を信頼しやすい部分でもあります。

マキに対して攻撃心燃やしているシーンなんですが、何がどうなっているのかは本を読んでお確かめください。
彼女の攻撃センスはちょっと特殊で、正面からぶつかることしかしません。しかもそのぶつかり方が不器用でねえ!いのししもびっくりですよ。変にがんばりすぎて攻撃にすらなってないことばかりです。
 
感情の起伏が激しいということは、包み隠しがなく真正直という捉え方も出来ます。
だからね、彼女は怒ったり笑ったりしながら、子供のように正直な涙も流すのですよ。

悔し涙ばかりではなく。
 
もう、抱きしめたいと思ったね、エノを背中からギュってしたいって思ったね!
彼女にかかる暴走と急ブレーキ。見ているだけで明るい気分になる上に、元気ももりもりわいてくる。そして彼女のコロコロかわる表情と、大きく開いた瞳を見ているだけで自分はドキドキします。
これは…これが恋愛か!
 

●彼女の眉毛をなでたい●

太く濃い眉毛というのは、非常に感情を顕著に表します。特に「怒り」と「困り」がとてつもなく明快に表現されるのが、太い眉毛キャラです。
関連・[マンガ]太眉ヒロインはお好き?眉毛についてかんがえてみた。その2
エノはその両方を見事に持ち合わせたキャラなんです。
思いっきり怒り、正直に泣き、全力でがんばる子。
わがままなだけじゃなくてものすごく頑張り屋、でも恵まれない。
落ち着きは無いけれど、そんなところもなんだか憎めない。
そんな彼女が、ぼくは…ぼくは、大好きです。
 
エノは俺の嫁、と言いたくなる位愛しくてたまらないんですが、ここで早急に答えを出す事はできません。
彼女が彼女である理由の一つ、サヨの存在があるからです。

金の亡者でヒョウヒョウとした、なんともつかみ所のないキャラなんですが、彼女がいつもエノの側にいるんです。
エノの腰ぎんちゃくなわけではありません。エノの側に、「いる」んです。
エノもサヨに振り回されつつあるから、今のエノでいることを考えると、この二人を切り離すことは到底考えられません。
エノとサヨの絶妙な距離感、エノとマキのささやかな対立関係。そのへんも含めて回を重ねるごとにしっかりと気づきあげられていくその作者の愛情が、読後に癒しの風を吹かせます。
だが待ってほしい。サヨ×エノだと自分が入る場所がないのだ。
ああ…百合風味ともとれる少女達を愛でるか、自分とエノのパラダイスを妄想するか。それが問題だ。
2巻が出るまで、延々と悩んでいられそうだゼ。
 みそララ 1 (まんがタイムコミックス)
みそララ」は、百合的な意味でもお仕事マンガのリアリティの意味でも楽しめる良作。大人にこそ読んでほしい作品だと思います。これもストーリーと4コマの面白さがうまく調和しています。
加えて、驚くべき水面下でみそララ恋愛ラボはつながっています。持っている人は探してみましょう。
 
〜関連リンク〜
恋愛ラボ 一話試し読み
3月発売の漫画1巻を青田買い!(DAIさん帝国)

「結子の髪は砂糖菓子みたいだねと言われたい」とか言ってる際のエノの可愛さがもう異常。

なんですって・・・!