たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「日本に生まれてよかった」とほっとするオタの一人です。

●ロシアの日本ブーム、っていうかバブル。●

今日「ロシアで日本文化大人気」みたいな番組を見たんですが、その中のコスプレ好きが集まっている映像で着ていたコスが「グレンラガン」のヨーコだったあたりにリアルを感じました。
結構情報まわるの早いのねー。いや、1年たったけれども、なんだか新鮮な気分です。
 
変な視点の日本ブーム、ってのは実際には最近の状況を知らないのでわからないですが、ロシアの日本好き、あるいは「日本はお金持ちで高級」のイメージは数年前にサハリンに行ったときに味わいました。
まあまあ、日本料理屋の豪華なこと。相当なお金持ちじゃないとは入れないらしいです。が、味付けが妙に濃くて不思議な気分でした。
そういえばロシア版の2ちゃんのようなところでも日本オタ文化的なものをスポンジのように吸収してましたし、日本文化、特にオタ文化の浸透率は相当なものなのかもしれません。
 

●海外でもオタク文化アイテムは手に入るけども●

にしてもコミック一冊3000円相当には吹いたですよ。月給が日本円で8万円くらいなのに。そういえばDVDも給料の額と比較すると異常に高かった記憶があります。CDはなぜか安い。
うーん、海外オタのバイタリティは、そういう意味でも日本の何倍も高いのかもしれません。供給されないものを海外まで行って買うパワー。
確かに海賊版やらなんやらもありますが、わざわざ日本にオタク観光に来る人がたくさんいるわけですから、そりゃあ尊敬に値します。「聖地巡礼」と言う名のハングリー精神です。
 
アメリカだと、へたしたら日本の僻地よりもオタク関連書類が充実しているという話を聞きます。
もちろん、値段的にはちょっと高い。けれどもそれだけ求める人がいる、そして「言葉はわからないけれども楽しんでいる」そんな様子を見ると、なんだか妙につながった感覚になります。
 
自分は香港が好きで何回か行ったのですが、そちらもオタク文化が飛び交っておりました。
ぶっちゃけ8割が海賊版*1な有様ではあります。DVDコピー屋と思われる兄さんが警察来た時にリュックしょって走って逃げた時には笑いました。*2
もちろん正規ルートの店もたくさんあります。フィギュアもガンガン売っています。そういうのが密集しているビルがいくつかあります。*3
広東語訳された向こうのマンガもかなり買いこんで帰ってきましたが、「シャーマンキング」のロゴが道蓮に変えられていた時には、マンキンオタの自分も微笑ましすぎてにやけました。気持ちは分かるけどさ!
最近はどうなっているのかな。台湾はがんがん盛り上がっているというのは聞きました。台湾の同人誌即売会、行ってみたいものです。
 

●日本に生まれてよかった?●

正直、日本じゃないところに生まれていたらどうなっていたんだろう、なんていう夢を見てうなされることがあります。
そりゃ他の国に生まれていたら趣味も性格も違っていきいきと暮らしていたと思います。他の国で今出会えてない面白いことがあるのも分かってはいるのだけれども。
でもね、こんなに好きなものに溺れている今の状況を考えると、想像できません。「あんなに好きになった作品に会えなかったんじゃないか」と思うとぞっとします。
ああ、日本に生まれてよかった、日本は本当に恵まれているねえー。
・・・と思いつつ、供給過多の中から本当に欲する元気は自分にあるんだろうかと杞憂します。
オタク文化、飽食の時代と言われてはや・・・何年かしら。
 

●ドキドキしたい。●

ものすごい量のアニメがあります。読みきれないマンガがあります。積みっぱなしのゲームがあります。
いいことです。たくさんの中から好きなものを選べるのはすばらしいことです。
ですが、その中に溺れている自分の姿も確かにあります。
 
ロシアのオタクの人たちは、2年かけてお金をためて、日本に行ってオタクグッズを買って感激にむせんでいました。どこまで本当かわからないけど、きっとそういう人はいるでしょう。
ああ、そうか。
ぼくらが少年の頃、なけなしの小遣いで単行本を買って興奮していたあの頃の感覚にそっくりじゃないか。
今それだけ興奮しているものはあるだろうか、と言われたら答えは「ある」「でも溺れすぎて気づいていない」だと思います。
心の底から「楽しい!」「好きだ!」という感覚は見失いたくないし、その視点は研ぎすましたい。
「日本でよかった」とオタとして思えるからこそ、好きなもの、感動したものの気持ちももっと大切にしたいのです。飽食だからこそ、ハングリーでありたいのです。
 
そんなわけで、フィギュアがほしいので今日もせっせと働くのです。
 

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*1:規制はありますが、実質追いきれない状態。

*2:露店の料理屋が煮え立った油撒き散らしながら屋台引っ張って逃げているの見たときはもっと笑いました、というのは余談。

*3:ただし二次元エロはなぜかぜんぜんなくて、そのオタビルの中でのエロは実写のみでした。今年はどうなのかな。