たまごまごごはん

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夢のような催眠効果と絶倫パワー!「Witchcraft」



男の子の夢の一つに「女の子と日がなエッチにはげむ」というものがあります。
かわいい子に囲まれてうはうはさ!求められて励むさ!
とはいいつつも、そこにはハードルがありまして。男性は体力的なものもあるし、出ちゃったらもうへろへろんでタイムラグがあるため、常時というのは不可能です、当たり前です。
そのけだるさがいい、というのも物語的にはあるのですが、せっかくのエロマンガならそこを乗り越えてほしい、という気持ちもあるわけです。
主人公よもっともっとがんばれ!
そこでこの、大和川先生の「Witchcraft」。催眠術で絶倫になりたい、だけどかわいい女の子たちに振り回されたい、そんな願望を存分に満たしてくれる快作ですゼ。
 

●暗示・催眠・呪い・魔法●


いじめられっこの少年が、加賀美鏡子さんという占いショップに逃げ込んだところから物語りは始まります。
催眠術のような胡散臭い事件にそこから巻き込まれていくわけですが、そんなオカルティックな素材を絶倫という夢に結びつけるテンポのよさは爽快そのもの。
そもそも完全なる絶倫というのもファンタジーですし、行き過ぎた性行為は魔術的な感覚とシンクロしていきます。そりゃすんなりと受け入れられるってものです。
 
「催眠系はちょっと」「媚薬とかは邪道じゃ」という人でも、このマンガはかなりすんなり読めると思います。確かに「むりやり」を強いるための催眠術は見ていて気持ちのいいものではないかもしれませんが、出てくる女の子たちも主人公の少年も、気持ちがいいのです。とにかくひたすら性に溺れるための入り口として、道具として使っているにすぎません。
クールビューティー加賀美さんのほかに、褐色肌でツン(notツンデレ)な西園寺サラ、あっぱらぱーな元気娘美木めぐみをも巻き込んで、淫猥な宴が繰り広げられます。
みーんなみんな、エロくて気持ちいいことに貪欲。だから多少ムチャで、多少催眠術を使ってもバッチオーライ。美しい女性の体がその絶倫を楽しむ、あるいはもてあそぶ様は素直に楽しめます。
またこの大和川先生は、絵が死ぬほどうまいので、きれいとかわいいのラインをさらうのが見事。エッチな様子こそが「かわいい」のです。
 

●褐色の少女サラ●

ちょっとこっからひいきになります。
ヒロインの一人、西園寺サラについて書きます。
彼女はアラブとイギリスのクォーターで、肌は褐色です。いわゆるツン(ツンデレではない)ツインテール係なんですが、もうね、大和川先生が彼女を描く時に使っている愛情と労力は半端じゃないのですよ。

とにかくオシャレな彼女。褐色の肌には白くてかわいらしい服がよーく似合います。
そして常にツンツンと起こっているそんな顔もかわいらしい。気が強くて負けず嫌い、ちょっと乱暴で時々極端にぬけている。
ああもう、かわいいよサラさん。オーバーなリアクションも、腹黒いのに詰めが甘いのも、キュート。

なんせ鏡子さんがものすごいキレ者なので、ぜんぜんかなわないのです。
彼女も催眠術の使い手で、実は過去に鏡子と同じ師に仕えていた仲です。冷静沈着な鏡子と、猪突猛進なサラのギャップがなんとも痛快。エロも含めて非常に心地よく楽しめます。

また、もう一人のヒロインめぐみとのバランスの悪さも痛快!
めぐみが「私エッチ大好き!後何も考えてないねん!」というアッパラパーな娘であるのに対して、サラは「お前らばかだろサルみたいにさかりやがって!ふざけるなぁっ!」という比較的常識的な返しをするからまあぶつかること。
結局サラもめぐみのトラップに巻き込まれて、キモチイイことに飲み込まれていく、そんな雪崩のような展開が非常ーにエッチでかわいらしい。ヒロイン3人は絶対仲良くなることはないでしょうが、うまいことバランスが取れているものです。
 
もう一つのサラの魅力は、銀髪。髪の毛やまつげ、アソコの毛も銀色です。

他のキャラと違ってどちらかというと「流される」ことが多いのですが、そんな彼女の表情が銀色のまつげで表現されているのにはゾクゾクします。
また重要なポイントなんですが、彼女のアソコの色が非常に薄く描写されているので、ものすごくキレイなんですよ。
肉付きのよさ、幼さと大人っぽさの間のような肢体、そしてひたすらに描きこまれた褐色の肌の美しさと、それに対しての薄い色を最大限に生かしたキャラの造形。
エロマンガがエロ目的以外にも「男性から見た女性美を描写する」という見方をするならば、このサラというキャラはそれを満たした見事なキャラクターなんです。

そんな美しいキャラですから、他の白い肌のキャラとのコントラストもあいまって、エロティックなシーンもひたすら美しいです。そう、エロいんだけど、きれいなのです。快楽を否定しながら溺れていく様も、ね。
きれいな女体が見たいという人にはとにかくオススメできるキャラだと叫んでみます。
 


鏡子さんの淡々としながら愛あふれる視線も、サラのおっちょこちょいな空回りっぷりも、めぐみのエロエロ元気っぷりも、とにかく魅力満載。後半の展開も最後まで愛に満ちているのがたまりません。
催眠とか魔術というといかめしい感じもしますが、あくまでもツールだと思って「エロというファンタジーをいかに楽しく描くか」を楽しめる作品です。
にしても、最近エロマンガで超絶技巧な絵柄の方本当に多いですな。エロマンガは情熱こそが魂なので絵がうまいへたで決まるものでは決してないのですが、絵がうまくて情熱を感じるならば最高です。それが出来る大和川先生。キャラの造形といいエロへのこだわりといい、これからさらに楽しみな作家さんだと思うのです。
にしても本当にサラちゃんがかわいすぎてもうメロメロです。褐色っ子の躍動する様ってなんでこんなにキレイなんだろうなあ・・・。