たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

女の子同士のキスが見たいか!?見たければ今月の「ちょいあ!」だ!

日曜だし女の子同士でキスしてる画像を貼ってください><(2ch)
みなさんは女の子同士のキスシーンが好きですか僕は大好きです!
大好きです!
好きなのです!
女の子同士の性的な絡みも嫌いじゃないですし、逆に微妙な距離で手をつないで絆を確認しあうのも大好きです。
しかしキスは特別です。まだ踏み込みきれず、しかし間違いなく踏み込んだ、その第一歩。
女の子同士のキスは百合作品において非常に重要なのです。
 
さて、そこで今月のコミックリュウに掲載されている、天蓬元帥先生の「ちょいあ!」です。
「女の子同士のキス好き」なら、読むべきであると声を高らかにして叫びます。
4コママンガ8ページが、まるまる「キスをする」ために費やされているという激しさ。
キスシーンのある百合マンガは今までたくさん読んできましたが、ここまでキスシーンが長く、しかも詳細にエロティックに描かれているのは始めて見ました。
これはもうすでに4コママンガではない、百合キスマンガだ!
 

●濃厚、濃厚、濃厚ううっ。●

ショートカットの女の子、小聖ちゃんが、姫カット前髪ぱっつん少女のマユ子ちゃんが好きで好きで仕方なく、その思いかなってのキスシーンなんですが、これがもうねっとりねっとりしていてたまりません。
 
話は「今日はキスをしようか」と二人で決めて、マユ子の家に遊びに来るところから始まります。
何その初エッチに挑むカップル状態!?
まあ詳しくは後ほど述べるとして、「楽しみは最後に取っておこうね」なんていいながら、二人はドキドキしながらいちゃつくわけです。
しかし「キスをする日」と決まっている状態でお互い我慢なんて出来るわけがありません。

気がつけば、体を寄せ合い、もう我慢の限界に達する小聖ちゃん。
実はマユ子ちゃんもすっかりこの段階で我慢の限界。
そう、我慢の限界と限界がふれあうとき、人は激しくお互いの唇を求め合うのである。
そうなのである。
 
4コマという制限の中、その唇の、舌の、体全体に張り詰める動きまでをも取り込んでコマの描きこんでいます。
全神経を唇に、舌に集中させて欲するあの、キスの・・・甘い感覚。

キスしはじめただけでこのねっとりっぷり。
しかもここから長い長いキスタイムのスタートです!
最初は唇の感覚だけでいっぱいいっぱいなんですが、気がつけば舌が触れあい、お互いの体の力はこわばりながら抜けていきます。

第二ラウンド開始!
小聖ちゃん、舌が!舌が!
そりゃもうここまできたら我慢なんて出来ません、お互いの唇と舌をむさぼりあいます。
 
普通ならここでさくっと終わりますが、いやあ「ちょいあ!」はすごい。
8ページすべてが「キスしに来た」ところから「キス後のピロートーク」で構成されているんですが、そのうち2ページ、実に16コマはキスしっぱなしと言っていい。
もちろん同じキスはしません。お互いはじめて(小聖ちゃんは以前無理矢理資料と称して奪われていますが)のキスなのでぎこちないんですが、もうケダモノのようにお互いの唇を欲しあい続けるんですよ。ありとあらゆる角度で。
上手いテクニックなんてないけど、だからこそ赤面しながら唇を求め合う二人はあまりにもエロティック。
もちろんそこに至るまでの「もう我慢できない・・・」という時間と、終わった後の激しすぎる余韻もまたエロティック。
ああ、げにすばらしきかな百合キスマンガ。

読んでいるこっちの脳が溶けました。
ありがとうございます!ありがとうございます!!
 

●小聖ちゃんの猛烈アタック●

原作を読んでいる人ならわかると思いますが、ここまでものすごく長かったんですよ。
今までは「二人は友達」という設定だったのですが、小聖ちゃんはそれはもうマユ子のことを本当に好きだったわけです。性的な意味で。
なので、マユ子の裸を見ては興奮し、体に触ろうとし、手をつないでみたり・・・と友人特権を使いまくりましたが、マユ子にはスルーされ続けました。まあ、そりゃそうだわな。
とはいえ、小聖ちゃんはとてもいい子。回を重ねるごとにマユ子との仲もどんどん深まります。
マユ子も小聖ちゃんが好きなんです。でもその好きは「友人としての好き」でした。
そのすれ違いがギャグとして描かれるのですが、なにげにそれはとても切ないことです。
小聖ちゃんの恋は叶わぬ物のように思われました。
 
しかし、マユ子の中でも小聖ちゃんの存在はとても大きな物になっていたのです。
この前に、みんなでわいわいとスキー旅行に行くんですが、その晩「今はこうやって楽しいけど、そのうちみんなばらばらになるんだな・・・」と感傷に浸ってしまいます。
でもマユ子は一人だっただろうか?
いつもそばに、小聖ちゃんは何があってもいてくれたじゃないか!

そして真の意味で通じていなかった二人の心が、少し、いや、大きく歩み寄るのです。
 
この時の小聖ちゃんの涙は、多くの言葉よりもマユ子の心を打ちました。
マユ子は「恋」なのか「友情」なのかはよくわかっていません。
ただ「小聖ちゃんが好き」「大事、愛してる」ということだけは確認するのです。
それで十分。「恋人」とかそんな言葉は必要ないよ。
 
いつもはそこでキスをせがんだり「さ、触っていい?」という小聖ちゃんのセクハラが入り、たいてい拒否されてオチるんですが、今回だけは違いました。もう二人は一歩進んだからです。

最初はこの時「だめー!」と拒絶します。
慣れた物で小聖ちゃんも「大人になってからね」と苦笑するのですが、我慢できなくなったのはマユ子の方なんですよ!ここ大事!
それで、「今度キスしよう」という摩訶不思議な打ち合わせが二人の間で交わされます。
 
一連の流れも、濃厚すぎるキスも、そして女の子独特の不思議ルールも、何もかもが甘くておいしすぎです。
ハートがぎゅんぎゅん言ったのはこんなシーン。

お互い似たようなリップを塗って「これじゃああとで どっちのだか、わからなくなっちゃうね・・・」ですよ。
なんの後ですか!はいキスとかの後です!
ひー。今日だけで部屋の中を何回転げ回ったことか。
 
まっことすばらしい、下手したらエロマンガより遙かに長く濃厚な「女の子同士のキスシーン」なので、必見です。
 

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一巻はギャグ度が強いので、百合度はまだそこまで濃厚ではなかったんですが、ここに来てどんどん拍車がかかってきて、クライマックス一発目という感じです。
今回はおさわりはNGだったようですが(拒否されている)今後触るくらいならいきそうな勢いです。
キスシーンも今後また入りそうですしね。
関連として、4コマでエロスを見せる手法としての「放課後プレイ」も。手法としてはにていると思います。放課後プレイは見せないことでエロスとフェティッシュを感じさせていましたが、「ちょいあ!」ではねっとりじっくり、そして「思わせぶりな言動のじらし」がエロスを加速させていて最高です。最高です。
 
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