「ふわふわ時間」の曲はよくできてるよねー、という話。
WEB拍手より抜粋。
澪のベースが曲にあわせてピック弾きだった件もぜひ。
なんですって!?
んー?
ほんとだ!
す、すごすぎる。全然気づきませんでした。よく見つけましたねこれ。
OPの彼女はツーフィンガーなんですよね。
利き手の人差し指と中指で交互にはじく方法。
オープニングの「Cagayake!Girls」はスラップ*1も混じってますし、比較的テクニカルな音になっているので、柔らかい音で繊細な音を弾くツーフィンガーの方が似合っている、と澪が考えたのではないかなーと。
で、「ふわふわ時間」はがっちりとロックよりな曲。
ソフトな音よりも、きっちりしっかりした音を、と考えて、これまた澪が選んだのではないかなーと思います。ほんと、ベース経験者にはニヤリな細かい演出ですねこれ。
ちょっと「ふわふわ時間」の音楽が、すごくいいところを突いて作られているので、思いついたままに書いてみます。
●「弾いてみよう!」●
まずは「ふわふわ時間」本編。
あの澪の「やっちゃった」感満載な歌詞が、ここまでかっこよくなるとは誰がおもったでしょう。びっくりだよ!
全然歌詞変じゃないよ!澪が歌うまいせいもあるでしょうけれども!
そして唯の声優さん本当にすごいよ・・・。もういっそこのままでCD出して欲しかったくらいです。
はて、この「ふわふわ時間」は聞いた感じもキャッチーで、一発で覚えられる出来に仕上がっていますが、同時に「演奏してみてください!」という制作者の意図が感じられて好感が持てます。
1・曲が難しくない。
それぞれのパートで、それほど強烈に難しい部分がありません(締めの部分だけは難しいですが)。
もちろん「めちゃめちゃ簡単」とは言いませんが、高校生が0から練習して演奏するのにはちょうどいいか、少し簡単なレベルではないかと思います。
ドラムはハイハットが半分オープン状態のまま*2かクローズ状態*3のまましかないですし、早くありません。
ギターは、カッティング*4ブリッジミュート*5が出来れば、パワーコード*6でいけます。
ベースは4拍子をはずさなければそれほど基本から外れたテクニックはいりません。
キーボードもコードを覚えていれば演奏出来ると思います。
2・耳コピーしやすい
4つの音がかなりかっちり分かれて録音されているので、「耳コピ未体験」の人でも耳コピーが出来る状態になっています。
なんといってもギターが聞き取りやすい!
録音方法だけでなく、ギターとベースがほぼ同じ音のラインをなぞっているから、というのもありそうです。演奏自体がメロディラインそのままなのも聞き取りやすい要因だと思います。多少間違ってもメロディにそっていれば大丈夫!
3・マイナーコードがない。
マイナーコード*7とか、7とか6とかsus4とかが全然ないです。和音に複雑な味わいを含めるための音が一切混じっていない、基本音だけのとても明快なコードのみで曲が構成されています。
そのへんがロック曲らしいゆえんでもあると思いますが、こうなることで演奏しやすさは格段にあがります。
特に先ほども書いた「ギターがパワーコードだけでいける」のが大きいじゃないかなーと。
追記・訂正です。マイナーとsus4と7入るそうです。詳しくはコメント欄より。
イントロ
E | A B | ×4
Aメロ
E | A | E | E B/D# | C#m | A | B | B |
Bメロ
A | A | E/G# | E/G# | F#m | B | E | Esus4 E |
A | A | E/G# | C#7 | F#m | F#/A# | B | B |
サビ
E | A | B | G#/B# | C#m | A | F#m | B
E | A | B | G#/B# | C#m | A B | (→イントロ)
元スレ:ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/asong/1229793082/
4・アレンジがしやすい
単純明快な構成ながらも、非常に聞きやすい作りになっているため、テクニックのある人なら遊べる部分がたくさん残されています。
ギターならアレンジは入れどころ満載、個性出しやすさばっちりですし、ベースもスライド*8を多用したり、コードをいじってアレンジすればかなり面白い曲調に出来るのではないかと。
ドラムもフィルイン*9が元々ほとんどないので、遊べそうです。
キーボードのアレンジはよく分からないのですが、基本コード弾きだけなので、かなり色々できるのではないかと。
あくまでも「これは基本演奏です」という作り。よって、演奏者の個性に任せられる作りになっているのがいいと思うんです。
5・4人が揃う!
最初と最後の「ジャカジャカジャッジャー」の部分、ラスト締めの部分、全員が揃って音を出すんですよね。
ここが気持ちいい!軽音部らしい!
逆に言えば、聞いている側も演奏する際「彼女たちに合わせる」面白さを感じやすいですし、なんといっても、演奏しなくても拍手で参加出来る演出にしたのはかなりよい感じ。
まさに「あわせるための曲」だと思います。
かなりの数の「弾いてみた」がニコニコにすでに上がっていて、楽しいのなんの。
CD自体も「そのパートだけ無しバージョン」が入っているあたりからも、いかに参加して楽しむかを意識して作られたかがよく分かります。
OPはちょっと難しいので、楽器始めたばかりの人ならここから練習、なんてのもありですよね。あり。
せっかくだしこういうのは楽しんじゃおう。
●PV風の曲のイメージシーン●
演奏シーンがPV風だったのはびっくりでしたが、これはこれでおいしいです。
音楽PVの世界で「断崖絶壁やビルのシーンがあるPVは売れる」なんていうジンクスみたいなものがあるほど、よく使われるカットへのオマージュ。まさかのアメリカン70年代。
んで、4人の衣装がいいんですよねえ。
みんな70年代ガールズ!
女の子ものということで、相当に毎回ファッションに凝っている作品ではありますが(※唯のTシャツ含む)、4人がそれぞれの個性に合わせて「らしい」70年代の格好をチョイスされているのがまた素敵。
個人的に紬の衣装がいいと思うんですよ。
むぎって、みんなから見たら「とてもきれいな感じのお嬢様」じゃないですか。そのイメージがそのまま、ちょっと普通ではない「かわいい」を形にしたような、奇抜だけどキュートなファッションに変換。
うーん、かわいい。
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こうなってくると、今後出てくるであろう挿入歌にも期待が持てます。
でもどうなんでしょう、新歓で演奏するのかな?
「二年目文化祭は失敗した」と原作ではありますが、失敗するのかな?あずにゃんは?
などなど・・・。
最後に、いいなーと思ったところ。
作詞:秋山澪
作曲:琴吹紬
なるほど!ピアノ習っていた彼女が作ったわけね!
なんか細かいところまで丁寧で、ニヤニヤです。
うーん、ギターへたくそだから、この曲から練習してみようかな・・・。
WEB拍手より。
いまさらですが(--;
『ふわふわ時間』ジャケ絵の「スナップ」、撮ったのは、さわちゃん先生か、それとも和さんか、あるいは憂ちゃんか。
そして、ふと思ったのが、律と澪の体位(お。唯の腰位置から邪推したんですが、妄想を逞しくすると、四つん這い状態の澪の尻に、律の下腹が添えられてる(「当ててんのよ」)状態??? と見えなくもない可能性が無いことも無いのではないでしょうか、と。
和が撮ったとしたら、いいなー!個人的に。和今回かわいかったですよね。もう、和×唯がすごい勢いで想像されました。
しかし尻か!その可能性は考えなかったけどちょっとドキドキしてきた!
TBSでも律の腋は絶賛されておりますし、色々妄想膨らむパッケージです。
キャラソンは全然想像出来ないなあー。ただ、「らき☆すた」のキャラソンの出来はよかったので、楽しみではあります。「寝・逃・げでリセット!」級のを期待してます。
*1:親指で弦をはじいて「ビィン」という音を出す奏法
*2:シンバル同士が触れあっている「シャンシャンシャン」と鳴る状態。
*3:きっちり左足を載せて、音を「チッチッチ」と鳴らす状態
*4:弦を押さえていた手で、弾いた音を弦を押さえて止める。ジャッ、と短く決められる。曲のイントロで唯がつかっているやつ。
*5:弾き手で演奏するときに弦に触れて、響かずにジャカジャカと鳴らす奏法
*6:五度ずれ<ドとミなど>の音だけで出来たコード。2つの弦で済むので、がっしり速く弾くときに便利。3つの弦で弾く方法もあって、そうすると重みが出て一層おいしいです。
*7:和音によって生まれる悲しげな音。2音では出せない。
*8:ネックの上を指を滑らせるようにして、音をつなぐ奏法
*9:曲のつなぎに、即興の連打を入れる部分。アレンジの仕方は人それぞれの、ドラマーが大好きなおいしいおかず。