たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

自分の性的嗜好って、「猥褻なポルノ」なのかな?

WEB拍手より。

有村です。GIGAZINEで紹介されていた写真集、あれ、ぼくにとってはまるっきり扇情的なソフトポルノなんですよねえ……。『ホーム・アローン』や『おかあさんといっしょ』が一部のペドフィリアにとってはそうであるように(後者を録画保存しているペドの人はけっこういます)。こういう受け取り方は果たして断罪されうるものなのだろうか。児童ポルノ規制にもかかわってくる問題だと思いました。

有村さんは規制問題について色々言及されていると同時に、とても自分に厳しくて苦しそうだなあと、時々見ていて辛くなります。
で、話題の件なんですが。
幼女を水中に放り込んで不思議の国のアリスをイメージした写真集「Alice in WaterLand」 - GIGAZINE
この話題ですよね。
内容は見ていただければ分かると思います。水中であることによって、少女達の表情が独特の物になるすばらしい写真集です。その表情こそが少女性を上手く体現しているのですが、これがエロティックかと言われたら、確かにそういう目で見ることもできます。言われなかったら、心にそう浮かんでも…きっと自分はこっそりしまっておきます。
 

●「ピッカピカウォッシュ」が一部でブームになったあの頃●

はて。今回は実写の話です。
かつて「パオパオチャンネル」という番組がありまして、その中で「ピッカピカウォッシュ」という曲が放映されていました。
草の根BBS時代にそれがものっすごい話題になったんですが、なぜかっつーと「お風呂に入る子供達が全裸」だったからです。
テレビで幼女が全裸!と書くとすっごいいかがわしい感じがしますが、なんてこたーない、5歳くらいの子がお風呂で体洗っているだけです。ちょっと前まではお風呂グッズの宣伝なんかでも普通にすっぽんぽんでしたね。
じゃあそれを過去の人は「こんなものはエロくない」と思っていたかというと、100%そうではありませんでした。「エロい!」と感じていた人はかなりいました。
逆に、「エロいにきまってるじゃん」とも言いません。実質ほがらかでのどかな、子供たちの光景にすぎません。「これは児童ポルノ!」とか言う人がいたら「いやいや、何言ってるの?」と、とりあえず言っておきます。とりあえず。
が!スイッチって入っちゃったらもうどうにもならないんですよね。
 
「ピッカピカウォッシュ」は話題が話題を呼び、愛好家のコレクターアイテムとなりました。
今では、動画サイトにアップすると削除されるようにまでなってしまいました。テレビ放映普通にされていたにもかかわらず、です。
100人中100人がそれを見て「ポルノ」だと言うとは思えません。しかしそれに対して「いやらしい」と思う人が何十人かいたのも、また事実。特に話題として盛り上がりすぎてしまったために、規制ではないですが「さすがにこいつは自粛しとこう」というムードが沸き立ち、今に至ります。
 

●入ったスイッチを悔いても仕方ない。●

コメントにもあるように、「おかあさんといっしょ」の「パジャマでおじゃま」なんかも「性」として録画している人は数多くいました。ぱぱっぱぱっぱっぱ。
こちらも自粛的に控えられ、今は表ではあまり目にしなくなりましたね。youtubeとかからも削除されている模様。
ではポルノですか?と言われたら答えはNO。削除した理由も「ポルノだから」ではなくて「著作権に触れるから」とかそういう理由かもしれませんし。逆に普通に着替えている子供の映像は残っていたりするわけですから。てか「着替え」ですから。
そもそも「ポルノ」という、大人の性的嗜好のために作られた物ではないです。
 
でも「性」を感じたらポルノなのではないか?という指摘もあると思います。
それに関しては、繰り返しになりますが「スイッチが入ったら仕方ない」んです。
性的嗜好はあまりにも難解なもの。
着衣だろうがエロスを感じる人は感じます。エロスを感じたらポルノだ、なんてことになったら、おそらく男性女性ともに西アジア圏みたいに顔だけ出して生きていかないといけないかもしれません。あ、でもあれがエロいって人もいるよね。じゃあどうすればいいんだ。
特殊な例ですが、魚を見たら自慰をしたくなる人もいれば、中には山の風景を見ると自慰したくて仕方なくなる人だっています。
特殊でもないかな…ウルトラマンの怪獣の着ぐるみテラテラで性に目覚めた、なんて大槻ケンヂが書いていましたが、それに呼応するミュージシャンが他にもいた、と書いていましたし、意外とありそうな話です。
 
「いい」とか「だめ」じゃなくて、そこにあるのは「性を感じてしまったかどうか」の事実だけ、だと自分は思っています。
誰かが断罪するものではないです。誰にも断罪する権利はありません。断罪されたってどうしようもないです。
そして、自分が好きな物を嫌悪する必要はない、と思います。
入ってしまったスイッチを否定することなんて誰にも出来ないです。いくら文句をいって断罪したからって、スイッチがオフになるものじゃあない。ただただ「仕方ない」。
 
山でオナニーしたっていいじゃない。
他の人は「変だ」って言うから、誰にも言えないかもしれないけれども。
 

●性的嫌悪感の平均値●

性の嫌悪感がどこから生まれるのか、というのはものすごく複雑だと思います。
家庭環境の場合もあれば、今までの体験の場合もあります。本で読んだ知識の場合もあります。今ならネットの世論でしょうか。
自分も性的嗜好(性癖とはちょっと違う)に関しては比較的「なんでもありじゃよー」と思っている方ですが、やはり「自分はそれはちょっと…」というものもあります。特にウンチョス系列はちょっと自分は苦手です。人が好きなのはもちろん何も文句言いません。衛生面に気をつけてね!とだけ。
以前も書きましたが、自分もおしっこ物とか大好きなので…人のことは言えないのですこれが。
 
もちろんそういう性的嗜好はこういう場では書けますが、日常では話せません。話す必要もないし、言ったらそれを不快に思う人もいるからです。
でも、いくら不快に思われたって「入ったスイッチ」だからもうどうしようもないんですよね。「だめです!」と言われてら「ごめんねー」としか言えません。弁解しても仕方ない。
 
先ほどの話に戻ると、あのアリスの写真に性的刺激をうけようが、ピッカピカウォッシュに興奮しようが、自由だと思います。性的嗜好を操作できるものなんてどうやったって存在しないからです。
ただ、「相手が子供である=ロリコン=被害者が出る」という考え方で後ろめたさを感じやすいのは事実だとは思います。短絡的とはいえ、そう感じる人に対しても、感じたことについては否定はできないです。
あ、被害者は出てないですよ!単に「そう考える人も、いるよなー」と。
自分もロリコンですが、全裸幼女がキャッキャ遊ぶ写真が無邪気にネットにあがっていたら「いやいや、やめようよ!」と自粛をうながします。保存はするけど。
 
そのへんの、自然に生まれてくる感覚は「性的嫌悪感の平均値」なんだと思います。仮に「子供が裸」なのが当たり前の国だったら、そんなことは露も思わないでしょう。その中でスイッチ入っちゃう人も間違いなくいるとは思うんですが、きっと笑顔で、その思いは胸に秘めたまま「ごめんねー」と言いながら目に焼き付けて、そっと心の奥にしまうと思います。
それでいいんじゃないかしら、って。平均値が高い人も低い人もいるから、相手にあわないのならば、黙して笑顔で隠すのみ。
 

●嫌悪すべきものは?●

規制問題が色々話題になって「あれもまずいんじゃないか!」「これはだめだろう」「なんでこれがだめなんだ!」「あっちも規制しろ!」と騒ぎになっています。
自分は規制問題は規制派の意見、反対派の意見、現状、歴史、経済的な問題など、もう少しいろいろな部分を見ないといけないなあと思っているのでここでは一切触れません。分からないまま話すと論点がずれるのもいやなので、ここでは「対象を性的に見ること」についてだけ書きます。
 
嫌悪すべきは「性的嗜好」ではないと思っています。
最近は、嫌悪すべきは「行動してしまうこと」のみだと思うようになりました。
昔は「自分の中にもそういう根があるのだから」とある面犯罪者を断罪するだけが大事じゃないなあと思っていたのですが。いや、断罪は人にたいして出来ることじゃないんですが。
ただ、やはり「手を出したか、否か」というすごい単純明快なことでいいと思うのです。手を出したら、問答無用でアウトです。そこだけは越えちゃならん。
 
みんなそれぞれ、難解な性的嗜好があって、それをナイショにしながらこっそり心に秘めて、時には悶え苦しむほど辛い思いをしながら、歯がみしながら、でも心に秘めたまま生きてるわけじゃないですか。
それってすごいですよ。えらいですよ。性的嗜好を消し去ることは出来ないけれども、自分を律しているんですもの。
辛いことはみんな多いです。ただ、たとえ何か言われても、「ごめんねー」と笑顔で笑って済ませたい。
 

●みんな怖くて不安だから。●

この不安で仕方ない時代に、コミックLO2009年8月号がいいことを言ってくれたよ。

声が低くて、ゆっくり聞き取りやすい話し方をして、相手の話を例え暴言に近いものであっても怒鳴らず受け止める、しかも冗談がうまい…そんな素敵系大人に憧れます。でも実際はちゃちな煽りを真に受けて「ロリコンで何が悪い!」と大声&声高に怒鳴ってしまう…結局ロリコンとしての品格?みたいなものがまた下がる、の繰り返し。ロリコンのような(難解な)性的フィクションの嗜好に対して、我々ロリコンは沈黙と理性と信念を心に秘めつつ、大人な会話ができるよう成長していけばいいのですが…。少なくても、実際に児童に危害を加えておきながら悠然と自己弁護するようなゲス野郎には絶対なりたくない!という恐怖感をもって、言葉を操っていきたいものです。

実写と二次元は別物ではありますが、ポイントである「恐怖感」は同じだと思います。
怖いんです。特に性的嗜好は。
否定されたくないし、相手に冷ややかな目で見られたくないですもの。
特にロリコンはたまたまやり玉にあがりやすいため、恐怖感はものすごいものがあると思いますが、他の性的嗜好だって同じです。
怖いから、自己弁護したくなる。他の揚げ足を取りたくなる。でも、そうやって揚げ足を取られるのが自分になるという悪循環。
 
偽善者でもいいかな?って思ったりします。
へらへら笑って、頭は低く。自慢できることはしてないですから。でも人に文句言われることもしていない。胸ははらなくていい。
「白か黒か」よりグレーな部分。ひょうひょうとうまく切り抜けながら綱渡りしていくしかないんだよなあ、と後ろ向きな顔で前向きに生きていくのが自分の目標です。
後ろめたいから、楽しいというのもまた事実ですしね。周りがどうなるかはわからないけれども、自分の内部ではそのくらいしたたかでもいいかなーって思うのです。

今月はもっちゃん一人勝ちかと思ったら…もうね、MOLOKONOMI先生すごいわ!性的な意味でも、「かっこいいロリコン」的な意味でも。絵も完成されているし、今後どんどん化ける作家さんだと思います。そして、あわじひめじ先生がエンジン全開絶好調で、ほっこりしました。欄外の手書きの独自解説が好きで仕方ないです。