「LO」9月号の表紙が、怖い。
ちょ、怖いよ!
黒い縁取りに黒い文字、って初めてじゃないかと思って調べてみました。
今まで2回くらい案としては出ているんですが、ことごとくボツになっているんですよね。
なので、黒枠表紙は初。(黒の上下縁は2回ほどアリ)
一番気になるのは、キャッチコピーです。
「死ぬのは怖くない、あなたと、いるから。」
今までも前向きかと思ったら急に「後ろ向きな前向き」になったりして、こちらを翻弄してくるLOのキャッチコピーですが、今回のはまた強烈というか…「え、し、死ぬの?」という感じ。
今までも暗いにおいのするキャッチコピーは何度かありました。
「君は遠く輝く。僕は少し泣く。」(2007年08月号)
「恋した僕らは泡になり、消えてゆく。」(2008年09月号)
「ロリコンに、春は来ない。」(2009年3月号)
まあ、ほとんどは明るく楽しい物が多いので、こういうのは一部です。
ですが、その一部が強烈なんですよね。特に「ロリコン」という影の部分、後ろめたさの部分が多い文化だとなおのこと。
「ロリコンに、春は来ない。」は最近では一番インパクトあったのですが、裏表紙・巻末コメントの合わせ技で驚かされました。
「LO」表紙の、「ロリコンに、春は来ない」の意味を考える
2009年03月号のLOは、表紙だけじゃない、全体が一つの作品だ
一通り見れば解決するようになっていますが、それでもまだ考える余地の多い名コピー。
そんなわけで、今回の「死ぬのは怖くない、あなたと、いるから。」も何らかのフォローがあるのではないか…と思いたくなりますが、それもまだ分からないです。
というのも、ここ数週間の間、ニュースを見る度にもう胃が痛くなるどころの騒ぎじゃなかったわけですよ。こちらはロリコンとして、ロリ物マンガ愛好家として。そして漫画家さんや編集さんにしてみたら吹けば飛ぶような存亡の危機です。生活かかっていますから洒落になりません。
そんな不穏な空気を、7月号では「大丈夫」と言いました。
マコちゃんが。
しかし、9月号では「死ぬのは怖くない」と言います。
「死ぬな!!!」と言いたくなりますが、冷静に考えてみます。
「あなたと、いるから。」なんです。
「あなた」って誰?
1、大人から見た少女
2、少女から見た大人
3、大人から見た同胞
多分1だと思います。というのも今までも比較的、画面の中の少女に向けての決意のようにささやいていたからです。
逆に2でも面白いんですけどね。綾波レイみたいで。
個人的には、
「死にたい」わけじゃなくて「死ぬのは怖くない」つまり覚悟を持って生き続ける、という再決意のように感じました。
背景は黒くて死の予感に満ちていますが、その中にあるたかみち先生のイラストは、向こうに突き抜けるような青い空があるじゃないですか。
それを、見ていられれば、それでいい。
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まあね。
死ぬのは怖いですよ。
物理的な意味でもそうですが、この場合マンガとして、文化としての意味も含めて。
どんな答えが発売日に戻ってくるか楽しみです。怖いけども。
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