たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「少女園」の、徹底した少女への飽くなき欲求

とりあえず今日買ったこれだけ、すごくよかったので薦めてみます。

LE JARDIN DE LA FILLE―少女園
SANCTUS
飛鳥新社
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少女をコンセプトにした写真集です。
多少少女趣味の記号みたいなアイテムが出てくる、「いかにも」な臭みもありますが、なんせ写真の女の子(表紙の子)のきれいさが異常すぎる。撮影の技法にもよるんでしょうけども、この世の物なのか?
あんまりにも肌が透き通るようにきれいで、特にまぶたの可憐さが半端じゃない。これは開いて見るたびにため息も出るわあ…。
 
一冊を写真集として見ることで、少女美を描き出そうという徹底した姿勢がステキです。単独の写真の羅列じゃないんですよね。色々な角度から「少女性」を煮染めている。
映っているのは生身の女の子ですが、写真で切り取っているのは少女の記号なんですよ。まるで人形みたいだなあと思ったら、まさに人形の如く写していたりするんだもの。
楽しんでいたかと思えば物憂げになったり、不安定すぎる少女がたった一人の世界の箱庭で、少女たりえんとそこに存在しているのが儚くも美しすぎます。
一応ヌードもありますが、極めて人形的なのでエロティックさは皆無。っていうか人形なんじゃないの?と錯覚しまくり、今でもつい疑っています。
アイドル的な写真集を求めている人や、芸術至上主義な人にはあんまりすすめません。
「少女がそこにいる」そんな事象を求めている人は、買うべきと絶賛したい。
 
神話少女」や「少女館」みたいのはもう出ないのかナーと思っていたら、こんなすごいのが出ていたのですね。日本はまだまだ捨てたもんじゃない。
 
ちょっと古いですが「少女の行方」もいい写真集です。
少女の行方
少女の行方
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安珠
東京書籍
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写真ないからわかりづらいですが。
 
少女館
少女館
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篠山 紀信
新潮社
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少女館は「孤独ではない少女」を描いた、少女群の写真集としては傑作だと思います。気まぐれで気高くて、わがままで自分勝手。奇跡のような写真集ですが、アマゾンでは中古価格2万・・・たかっ!たかっ!
安いところで見つけたら、是非是非。