たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「ハレルヤオーバードライブ」のツンデレベーシスト、たんぽぽさんが可愛すぎて大変だ。

 
でかい音を打ち鳴らす、あの女の子が大好きだから!「ハレルヤオーバードライブ」
 
前回も紹介した大好きな漫画「ハレルヤオーバードライブ」の二巻が出ました。

音圧のものすごい漫画といいますか、とにかく音の重さがすごい漫画です。
まさに、ヘヴィなメタル。音じゃなくて「音風」が来るあの感覚!
音を絵で描くことはできませんが、雰囲気は伝えられる。そんな作品です。
 
で、ヒロインのハルさんがツーバスで死ぬほどかわいかっこいいんですが、2巻になってサブキャラの女の子たちにもスポットが当たり始めました。
中でもねえ……パンク系のベーシスト、たんぽぽがめちゃくちゃかわいいんですよ。
 

●ロック少女のキツめな「かっこよさ」●

楽器やっている女の子キャラで「かっこいい系」の子って結構多いと思います。
まあ、花形ですものねえ、文化系の。しかも舞台の上でロックときたらかっこよくないわけがない。
そうするとパンクな精神でパンクな見た目の子も、やはり出てきます。
メタルバンドの話なのにパンクスタイル、というのはまあさておき。というかそこまで深く考えるよりも「楽しい」「かっこいい」がメインなのでそのへんは緩めで。

金髪、きつめな口調、けだるそうなスタイル、黒のワイシャツにネクタイ。
もう見た目でしびれますね。かわいいかっこいい!
この漫画の中でも有数の口の悪さなので、2巻になってとあるトラブルがあってからもう目立つ目立つ。

いいねいいねえ。
このくらい口が悪くてガンガン攻めて行くタイプの子かわいいかっこいいよ!
口の悪い女の子萌えってあると思うのですよね……。まあ口が悪い子となるとヤンキーかロッカーかという感じの場合が多いですが、まさに絵に描いたような、理想のロッカー少女素晴らしい。
無論、「音楽をやる=口が悪くなる」、というもんでは今は決してないですが、「ロックをやる=不良『っぽく』なる」かっこよさみたいなあこがれはあるわけですよ。
あくまでも「っぽい」。不良じゃないんです。むしろ一本筋が通りまくっているからこのスタイル、というのがたんぽぽのいいところ。

割とぽわんとしたキャラが多い中、地味に最もきっちりと、言う事を言えるキャラでもあります。
主人公の熱血分を、きちんと受け入れてくれるだけの「熱さカウンター」を持っている。これ大事。
 
1巻の頃は、みんな超絶音楽うまいにも関わらず、主人公は一人ヘタクソでかつ熱血すぎて空回りしているのが面白かったのですが、二巻となるとそうもいきません。やはり物語にあわせて、「いざ」という時にきちんと立ち向かえるキャラが必要になります。
主人公と、二巻で出てくる新キャラが割とその点ガチで熱いキャラなので、その「いざ」に向かってバットを構えるキャラたちに、投絶好球をきちんと投げてくれる。たんぽぽはそんなキャラになりました。
 
変化球ももちろん投げてきます。

主人公に対してたんぽぽが話しかけるシーン。
彼の「痛いところ」をうまーく突いてくる子です。とある事情で彼女このへんの人間関係の機微にはとても鋭い。
にしても、あれだけきばっておいてこの子……なにげに世話焼きよね。
うふふ。いいじゃない。いい姉御じゃない。
 

●ロック少女の本音●

こんな「かっこいい姉御」的なたんぽぽですが、もう作者うまいというかなんというか……スイッチのオンオフが非常によく出来ています。たんぽぽについては。
例えばこんなシーン。

長距離ベース持って歩いたらすっかりバテてしまう体力の無さ。
え、それ致命的だろう!
だがそこがいい。

……ぬ?
なんだこの、赤面は……。
そうなのです。この子、「かっこつけ」な分妙なところでシャイなのです。
わかるわー。かっこつけーな子ってシャイなのの反動だったりしますわな。うんうん。
もちろん、前述した通り本当にガチで立ち向かってくれる、青い炎を抱えた少女ではあるのですが、その分照れ屋なところは徹底的に照れ屋。特に「たんぽぽ」という自分の本名が恥ずかしくて仕方ないところがあるのですが、彼女はガチで立ち向かってくれた相手に対してはその点心をきちんと開きます。

かわいいから!!!!
かわいすぎるから!!!!!
くっそー、これは「ツンデレ」と呼んでいいのかどうなのか!?
ヤンキーデレの「ヤンデレ」ともまた違う。うーん。
「ロックデレ」とでも名付けましょうか。
あらゆる事に対しての反骨精神とロックミュージックへの熱い思いを秘めながら、心を開けば一気にデレる。
まさにロックデレ!
たんぽぽかわいい!!
 
たんぽぽが可愛いのはデレるからだけではありません。
どんなことにおいても本気本音でぶつかってくるからです。

たんぽぽはね、こういうことをきちんと真顔で言える子なのですよ。飄々とした他の先輩達と違って、ものすごいド直球なのですよ。
カワイイを通り越して、もう愛しい。
もちろんサブのヒロインではありますが、直球で勝負し、直球で照れ、直球で戦うこんな少女が好きな人には是非見てもらいたいキャラです。
ちなみに、いつもほんわか巨乳の愛葉さんも、言うときには言ってくれます。まだ出番が少ないですが、今後に期待。
 

●入れろ、オーバードライブ!●

とはいえ、たんぽぽがいくらかわいくてもハルさんの可愛さは雲一つ飛び抜けています。

くっそー。
女の子でツーバスとか反則すぎだよ!
かわいいかっこいい!
たんぽぽが割と、仲良くなってからじわじわとかわいらしさが分かるキャラだとしたら、ハルさんはなんだかわからんけど一目惚れしちまったよ的なキャラですね。
ほんとかわいいかっこいいにもほどがある。

だからこそ、時折見せるアンニュイな姿が心を鷲掴み。
まあ、これは何を悩んでいるかは実際に読んでもらうとして……。
 
たんぽぽにしてもハルさんにしても、また今回新しく入った新キャラの少女にしても、この作品必ずカタルシスがあります。悶々としたまま終わるということはほとんどありません。
「完全な解決策」は必ずしもないかもしれませんが、何らかの破壊と再生はする作品です。絶対なにかしてくれる。絶対やつらは乗り越える。そこが最高に気持ちイイ。
この作品ではそれを「スイッチ」で例えています。
エフェクターオーバードライブ

そのエフェクターのスイッチを踏み込めば、強烈な「ギュイーン」という音が出ます。
そう、たった一つのエフェクターだけど、音が変わる、ってもんじゃない。世界が変わる。
ギターやっている人なら、エフェクターに凝る人も多いでしょう。やっぱり空気ががらっとかわる感覚は最高に気持ちがいい。
 
エフェクターの選び方 VOL.7 〜オーバードライブの選び方 前編〜 - きになるおもちゃ -ギター・エフェクター・アンプ関連の情報サイト-

ここで「より大きな音」を得ようとすると、当然アンプのヴォリュームを回しますよね。そして、アンプのヴォリュームをフルまで上げたときに、真空管の限界を通り越して偶然出た音、それが今で言う「オーバードライブサウンド」だったわけです。もちろん、想定外の使い方ですし、車のアクセルを踏みっぱなしにするようなものですから、アンプの故障の原因にもなりました。そんなところから、「酷使する」という意味の「OverDrive」という言葉が使われたんだと思います。

直訳すれば、「限界突破」。
それがオーバードライブ。
高校生のこの子達に超えられない壁は、もちろん山ほどあるけど……あるけどオーバードライブしたら超えられるだろってことだよ!

この作品のオーバードライブっぷりは、特に見開きでうまく表現されています。
彼女・彼らは楽器を持って一気にテンションを高めたとき、世界の空気をオーバードライブさせる力を持っています。
まさにスイッチが入るんです。
 

●音楽って楽しいよ●

まあ、オーバードライブの世界は「超越」の世界なので少し遠いですが。
二巻ではその「遠い世界」だけではなく、身近な「楽しい」の世界も描かれています。

AとかDとか言われると一瞬戸惑いますが、こういうのは詳しい人に教えてもらえばすぐわかるはず。ここをおさえたらAとか。
そのコードが2、3わかって順番に並べるだけで、それっぽく音楽にはなります。
この「それっぽい」がスゴク楽しい。というか音楽そのもの。

まず楽器を持った時点で気持ちって切り替わりますしね。
さあやるぞ。
これからやるぞと。
でも気張りすぎる必要はなし。最初はへたくそでもいい。むしろへたでも食いついていくのが楽しい。
そして。ある瞬間ぴたりとそれぞれのペースがあったとき、ふわっと空気は変わります。

先程のオーバードライブな世界とは違いますが、ぴたっとあった空気が、音があふれているこの感覚。
まるで誰かと手をつないだような、あるいはもっと深く心が通い合ったような不思議な感覚。
しかも決められた曲をなぞっているわけじゃない。あるルールに従うだけで、あとは自由だ!
このセッションの自由さと、お互いを思いやりながら演奏する楽しさは何者にも変えられません。
時にオーバードライブのスイッチをいれ、時にそれを切って音を楽しむ。
見開きをうまく使いながら、全員のキャラの気持ちの切り替えが見事にできている、非常に爽快感あふれる漫画です。
へたくそでもいいじゃない、ばかでもいいじゃない、
君たちのオーバードライブ見せてくれよ
 

 
一巻ではほとんどたんぽぽの出番なかったのですが、二巻での輝きっぷりが異常。やばい、好き。
だけどそれを余裕で飛び越えていくハルさんもやっぱり好き。
ハルさんと同じスティックを買っちゃうくらい好き。どんだけミーハーですか。
あー。エピフォンのサンダーバード買おうかしら。……いやいやいや……。
自分の「ロックデレ」フォルダーの中には、「空色動画」のノンタなども入っています。もっと増えますように!
 
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