たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「超弩級少女4946」の三巻は、GTS(巨大娘)のかわいさをさらに引き立たせるぜ!

何度も書いてますが「巨大娘」通称「GTS(Giantess)」フェチについて、おさらいしておきましょう。
巨大娘 - Wikipedia
サイズの違いの好みもありますが(例・ちょっと背が高い位が好きとか)、家を破壊できるサイズ、怪獣サイズの少女好きな人が主でしょうか。
具体的にいうとぼくです。
無論ファンタジーの世界の話なので「単純に拡大したら毛穴が」とかそういうのは言ってはいけません。想像して楽しみましょう。
巨大な少女の体の上を走り回ってみたい! 巨大な少女の髪の毛の中に埋もれたい! 巨大な少女に飲み込まれて吐き出されたい!!
そんな思い、あるでしょう!
ないですか。ですよね。
でも、GTSじゃない人でも目覚めてしまいそうな作品、それがこの「超弩級少女4946」です。とにかくヒロインの巨大娘まなが完璧なまでにGTSのツボをついてきます。
巨大だと言うだけでもかわいいのに、「大きいがゆえに服が作れない」という理由を経て、驚異の貫頭衣スタイル、しかも下着なし!
というかほんと、貫頭衣以外、靴下もなし、帽子もなし。
東先生、ありがとう!
巨大娘フェチの根っこにあるのが「女体賛歌」であるとするならば、いたってシンプルでかつすっぽんぽんではないこのスタイルを採用した(しかもチラリズムもある)(命がけで下に行けば女の子のあんなとこまで見える!)ことに拍手を送らざるを得ません。
またまなのスタイルが絶妙でして、まさに育ちかけの少女そのもの。巨大「娘」の名に恥じない娘っぷり。

こことか、めちゃくちゃかっこいいシーンなんですが。
絶対おしりに目行きますよね。
周りにいた男たち、手に汗握りながら地球の危機と闘いつつ、絶対おしり見てるから。
あなすばらしや、GTS
 
さて、1巻が巨大娘あらわる!というファーストインプレッション、2巻がGTSの魅力を深めながら戦いに赴く様を描いたとしたら、3巻はまなの周りに他の重要キャラ達が現れ、世界の問題として彼女に近づいていく巻でした。
しかし、まなにとっては世界の危機よりも人間関係なわけですよ。どんなに大きかろうと、とにかく純粋で素直で正直な少女なんですよ。
巨大であるがゆえに苦悩しつつ、前向きにがんばる少女の心理がどう動いていくのか、普通の人間飛田君が、巨大な彼女をどのように支えていくのかが見所満載。
大小、二人の関係がとうとう形になってきましたよ!
 

●やきもちだってやきます!●

巨大娘のまなと、飛田くんの大きさの差、人間としての違いの差をよくあらわしているページがあったので少し抜粋。

このコマものすごくよく出来ていると思います。
1コマ目は単純に「普通の少年と少女」と「まなの巨大さ」を比較したコマ。
2、3コマ目はあえて普通のサイズの少女と巨大少女の向きを同じにして、大きさが違うだけで感情や表情は同じだというのを比較したコマ。
そして4コマ目で「やっぱりでかい」というのを確認させるコマ。
 
でかいんですよ。どう考えても「普通」じゃないんですよ。マジョリティとかマイノリティじゃなくて、まなが異常にでかいんですよ。これはくつがえしようのない事実。
しかし同時に、まなは少女としては年相応の、他の子と何も変わらない「普通の女の子」なんですよ。
GTS嗜好で、確かに「巨大でかっこいいから憧れる」というのもありますが、やはり「巨大だけども、中身は普通の女の子だからいい」という部分、あるんですよね。
まー、「だからかわいい」なんていう言い方したらまなに失礼だ!と飛田くんに殴られるでしょうね。ですよね。でもごめん、そこがいいんだ。ぼくはまながかわいくて好きでたまらないけど、やっぱり「萌え対象」として見ております。すいませんすいません。
しかしながら、この作品まなを「萌え対象」として見せる仕掛けが山ほどあります。ようは、読者のGTS嗜好をくすぐる、あるいはない人の潜在的な女体信仰を引きずり出すための罠をたくさん仕掛けているんです。だから「巨大娘のまなかわいい!」と思ってしまうのは仕方ない! 言い訳だよ! でもかわいいんだよ。
逆に「巨大娘だからではなく、一人の人間として好きなんだ」という少年が飛田くん。だから二人の淡い恋愛はとてつもなく神々しい。
神々しいと同時に、ピュアピュアすぎて見ていてにやけます。
 
だってね。巨大な少女がぐずるんですよ?

かわいすぎだろう……。
力もある。わがままをいえば国が逆らえないくらいの。
権力もある。戦いませんと言えば世界が土下座するくらいの。
しかし、そうじゃないんですよまなは。
普通のサイズの、年相応の少女と同じようなぐずり方をするんです。世界で一番サイズのでかい痴話喧嘩ですね、身長差的な意味で。ちょっとだけ、エヴァでアスカとシンジがシンクロしたあともつれ合って喧嘩していたシーンを思い出しました。
 

●まなはまなでありたいから。●

飛田の友人神宮寺*1が、ぼそっとこんなことを言うシーンがあります。

先程も書きましたが、まなはでかいです。でかいがゆえに、力もあります。力があるということは、へそを曲げたら世界は滅びる可能性すらあるということです。権力がなんといおうと、まなのパンチ一発で吹き飛んでしまう。日本政府が脅したって、アメリカ政府が脅したって、まなのパンチでぽぽいのぽいなのです。
どうしても「地球を脅かす宇宙生物」と戦ってもらうには、まなの力がないと困るんです。と同時に、彼女の力を巡って色々政治的なややこしい問題も生じてきます。ほんと汚い人間汚い。でもそりゃそうなるよなあと分かる自分も汚い。
 
こんなに苦しい思いや辛い思いばかりしなくてもいいじゃない。
飛田さんが好きなら、もっと思い切り自分の力を行使すればいいじゃない。
しかしまなはしないんですよ。絶対に。

どう考えても無茶苦茶な光景なんですが、彼女は、やります。
やる必要はないんですこんなこと。飛田くんだって別にまな以外の子が好きなわけじゃないですし、まなのことを信用しているんです。
けれどもやるんですまなは。そうしてあげたいから。
 
巨大娘であるからこそ、苦しいこともあるけれども、やらなくていいこともたくさんあるはず。
しかも飛田くんという素晴らしい、信じてくれる少年に出会えていま本当に幸せなはず。
わがままを言って、飛田くんを自分のものにするのもたやすいはず。
だが、しない。

まなの涙は濁りがまったくありません。
まなは嘘をつきません。まなは人のために頑張ります。
そして、飛田くんのことが、好きです。
歪な恋の物語ですが、実はもう3巻の時点でまなと飛田くんはきちんと恋愛関係を築いています。
サイズは確かにおかしい。ありえない。人々は奇異の目で見る。巨大娘かわいいという。自分も含めて。
だけどサイズの差なんて関係ない。
まなは、まなでありたい。だからまっすぐ生きるだけ。
 

●王道ラブファンタジーですよ!●

今回はもう一人の変幻型カテゴリーDの少年や、アメリカから来た謎の少女モンタナなど、様々な人間がまなと飛田くんの間で入り乱れます。そのたびに、二人の恋路に邪魔が入ります。
無論、まなも飛田くんも焦ったり苛立ったり嫉妬したりするんですが、この二人びっくりするほどぶれません。
時折付き合いたてカップルのような雰囲気にもなりますが、同時に心の通じ合った唯一無二の関係として二人は固く結ばれます。エロくない意味で。いやまあ、体内侵入は見方によってはエロいけど3分で消化されちゃうし……。まさに命がけの恋心。

飛田くんは普通の少年です。
まなは普通じゃない少女です。
しかし二人の関係はもう対等です。
理由があるから好きなんじゃない。
「俺はあいつを護る」
「そんなズルしたら私はあの人の側に胸を張って立つことができません」
愚直で、本当に愚直でどうしようもない二人。
設定はぶっとんでいるし、内容はフェティッシュだけれども、根幹にあるのは二人の純粋な思い。だからこそ、東先生は「王道ラブファンタジー」とこの作品を呼んでいます。
どう考えても王道な設定ではありませんが、「巨大であるコンプレックス」と「少女たちが持つ様々な悩み」に差なんて付けられないのですよ。
まなはまなだ。
ほぼ唯一、明らかに異常なまなのことを、普通の一人の少女として見て、一人の男として戦いに挑む飛田くんは、少年漫画のヒーローとして最高じゃないか。
王道ラブファンタジー、もっと突き進んでください!
 
……フェティッシュな方向にも是非!
 

 
「超弩級少女4946」から見る、巨大娘のフェティシズム
「超弩級少女4946」の二巻は、GTS(巨大娘)フェチを思う存分詰め込んでくれているゼ!
メロンブックスとらのあなアニメイトではおまけマンガもある様子。こちらがもう最高にGTSフェチすぎてたまらないものがあるんですが、本編とは別のおまけなので今回はここには感想は書きません。
にしても、GTS好きとしては飛田くんが純粋すぎてまぶしい。ごめんなさい、自分はまなのことを性的な視線でしか見られません!
 
作品詳細 超弩級少女4946
ぷるぷるたいむ(作者オフィシャル)
東先生今回ものすごい気合入ってるなあと思ったら、プレゼントのマグカップはお手製とのこと。どうも小学館が作っているワケじゃなくて、作者さんが直で作って、直でメール受け取って送っているらしい……。しかもおまけマンガはお店ごとに別。だけど定期連載ももちろん継続中。
すごい、すごすぎだよその単行本への気合の入れ方!! どんだけハードスケジュールこなしてるの。
にしてもサイトにある等身大まなさんは一体なにごと。耳の中にもぐりたい。
 

*1:こいつがかなりのクセモノですが、現時点では不明