たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

いつも私たちのそばには、あの人がいたんだ。「プリキュア5第44話」


ドローップ

キーック。
うららの技はいつも何かが違う、クセがあるんですが。今回は思いっきりドロップキック。プロレス技はかれんさんの専売特許だと思っていましたが、うららのこういう妙なアクションはたまらなく好きです。
そして何気に痛そうなとこ蹴ってるなあ。きっとうららは人体の急所を突く術について日々考えてたりするんだぜ。
 
そんな回でした。
あと、がしがし各地で二期の絵が出回り始めていますね。新キャラとか!
とはいってもまだフライング情報っぽいので、静観中。
 
さて、今回はミルク中心の話、ということでどうなるかと思いきや、なんと恐るべきことにですよ。プリキュア5人中の4人がのぞみを褒めちぎるというすごい回になっていました。
みんな、のぞみのこと好きすぎだろう!
しかし、なぜそこまで「目立つわけではない」「能力的には4人に劣る」「リーダーというほどまとめるわけではない」のぞみが、そこまで評価されるのでしょうか。
ちょっと一人ずつのイメージをピックアップしてみます。
 

●うららの見る、のぞみ像●


まずミルクが相談しにいったのはうらら。
ここで、うららがどんな子だったのかを思い出しましょう。
今となっては明るく元気な前向きキャラとして安定していますが、初期は「友達いない」キャラでした。正確に言うと、作らないキャラでした。
孤独なんて怖くない。だって、私には夢があるもの。その夢をかなえるためには犠牲にするものもいる。
そんな風に考えていた彼女が確かにいたのです。今となっては信じられないですよ。
では、そんな彼女が理想として見ていたのは、どんな「のぞみ」だったのでしょうか。

おそらくそれは、彼女が一人きりでいた、春の日の光景。第三話ですね。
かたくなに一人でいた彼女の元にやってきて、ぐいぐいと心に入り込んできたのは、のぞみでした。
なんとも印象的なのぞみのシルエット。ものすごくたくましく、ものすごくはるか遠くにいるようで、でもものすごく安心感を覚える影じゃないですか。
そう、うららにとって、のぞみという存在は、迷ったときの自分の前を迷わず進んでくれる存在なんです。

うららがのぞみに対して連想するのが、このシーン。そう、毎回必ず入る「けってーい!」です。
そういわれてみれば、確かに毎回「けってーい!」のシーンでうららはニコニコしてますね。他の子があきれていようがどうであろうが。
正しいか間違いかではない、ただめきめき手をとって進んでくれる。
そして、そばにいてくれる。それがうららにとっての、のぞみです。
 

●りんの見る、のぞみ像●


次がのぞみの嫁もっとものぞみとの親交が深いりんちゃん。なんせのぞみのためにプリキュアという苦難の道を選んだくらいですから。
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
だから、そうそう素直にのぞみのことを認めません。悪いところ、ダメなところ、おっちょこちょいなところ、一応すべて知っているわけです。ついでにいうと、それをベタほめするのはちょいと恥ずかしいしね。

りんちゃんの見るのぞみは、元気で、時々おっちょこちょいで、不器用です。
勉強も運動も生活態度もダメ。全然ダメ。しかし彼女の中のイメージは、元気にかけまわる少女なのです。
常に、かけまわる少女。それはなんのため?
のぞみが走るのは、いつも誰かのためなのを、りんは知っています。

りんちゃんのこの視点。いいですよね。ようするに、りんちゃんはのぞみを横から見ているんでしょう。
完璧じゃない。すごいわけじゃない。
ただ、そばにいてくれて、一生懸命な姿がそこにある。それがりんちゃんにとっての、のぞみです。
 

●こまちの見る、のぞみ像●


そして、こまちさん。彼女がのぞみに救われたことは今まで何度もありました。
こまちとのぞみを単純に比較したら、明らかに能力的にはこまちのほうが上です。しかし、のぞみにはこまちのもっていない特別なものがありました。

実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
こまちは、思いの力が誰よりも強い子です。しかし同時に、もっとも自分を開けず、語ることのできない子です。
最近はのぞみのおかげでぐんぐんのびてきましたが、はじめてあった図書館で、こまちは自分の小説を隠しました。

「勝つもん!」とのぞみはいいます。「大丈夫!」とのぞみは言います。「夢だもん!」とのぞみは言います。
笑顔で、ただそばにいるだけですが、それは非常に大きな存在。
控えめな性格のこまちは、彼女の笑顔と発する言葉に、いつも憧れ、癒されていました。
そばにいて自分を信じて迷わない。それがこまちにとっての、のぞみです。
 

●かれんにとっての、のぞみ像●


かれんだけは、のぞみのイメージ映像がありませんでした。まあ、口で言っているので。
彼女も極めてのぞみを高く評価していました。
キーワードは「みんなに必要とされている人」
みんなが必要としている人、というのは大いにうらやましいです。でもその条件ってなんだろう?
 

人は、誰かが何かをしてくれるから一緒にいるわけじゃないです。
むしろ逆でしょう。いつも一緒にいてくれる人こそが、必要な人なわけです。
しかしこれが意外と難しい。いつも笑顔で、前向きで、健康で、イキイキとして、そばにいてくれる。なかなかそういう人に出会うことはありません。
彼女がミルクに言いたかったのは、「のぞみはすごい」ということではないのでしょう。「のぞみがなぜみんなをつないでいるか」なのかもしれませんネ。
 

このプリキュア5という作品、とにかくみんながのぞみに吸い寄せられるように集まります。
別にリーダーシップがとれるわけじゃないし、能力が高いわけじゃない。何にもしないですよ。彼女は。映画の話の時の無能っぷりはまさにそれを表現していました。
しかし、彼女はただ「のぞみである」ことにおいては間違いがありません。振り回されず、ただひたすらに信じ、そしてのぞみとして元気にイキイキと側にいてくれる。だから他の4人+2匹は彼女を信頼します。他の子同士の絆も、間接的にのぞみを通じてつながっていますよね。
すごいから一緒にいるんじゃない。一緒にいるから、すごいんだ。
それが、プリキュア5におけるのぞみの位置。そして、この作品のテーマである「夢」が、ハデに花咲くばかりではないことを表現しているんだと思うのです。

笑顔が勝ちでGO!
 

●ハデーニャさん退場。●

敵組織はもうボロボロです。
今回のみどころ。
 
その1

完全にカワリーノさんが権限を握っている感じが強いナイトメア本部。一応「デスパライア様のご意思」とはいうものの、あやしいったらありゃしない。
プリキュ5人との対比がひどく、必要じゃない人は切り捨て、仲間なんて概念は存在しないというストイックさ。ブンビーさんは野心家だけど、そのへん仲間意識は強かったように思うので、苦労しそう・・・。
 
その2

そして強制。今までで最悪の死に方でした。
今までのキャラはまだ、選択していたからまだよかったですよ。ハデーニャさんに至っては、プリキュアたちもが驚くほど。
だって、無理やりだもんね。戦って死ね、っていうんだもんね。恐ろしい。
 
その3

ミルクが最近可愛く見えてきました。ええ、まだ擬人化はあきらめていませんよ!
だけどどうも、今の情報だけだと微妙かも。でもあきらめていませんよ!
 
その4

ナッツハウスって、完全に溜まり場だよね。そこがいい。

この座り方、顔をあわせるこまかれ、
年長者チームと年少チームのコントラストがうれしいんです。一同が並んで何か食べているアニメ=プリキュア5。食べ物大事。
 
その5

どすこーい。どすこーい。
こまちは街一番の力持ち。
 
その6

次回はクリスマス。ココとのぞみさんの話です。ああ、今から嫉妬で胸が燃えそうだ。くそうくそう。
にしても、このケーキの描写本当にいいです。古きよき少女アニメのあたたかさがある!あるいは「もーっとどれみ」を思い出しますネ。
 
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以下過去記事
 
 
大人になったら何になりたい?「YES!プリキュア5」第一話
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」
やけにリアル社会人な敵のお仕事。「プリキュア5第6話」
少女たちの絆は、少しずつ歩き出した。「プリキュア5第7話」
学年や身分による感覚のカベってありますか。「プリキュア5第8話」
有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」
社会の仕事は甘くない。「プリキュア5第10話」
今がんばることは、ムダじゃない!「プリキュア5第11話」
アイドル業は、その一歩から。「プリキュア5第12話」
自分のために生きる?誰かのために生きる?「プリキュア5第13話」
お金で買えるの?その価値は。「プリキュア5第14話」
少女達の友情はいつまでも。「プリキュア5第15話」
自分の視野を仲間内だけで満足してはいないか。「プリキュア5第16話」
どんな時でも、そばにいるよ。「プリキュア5第17話」
友達は、必要ですか?「プリキュア5第18話」 
心配は何のためにするの?「プリキュア5第19話」
まっすぐ進むだけが道じゃない。「プリキュア5第20話」
ミルク視線で楽しむ「プリキュア第21話」
大人としてのココの立ち位置。「プリキュア5第22話」
5人それぞれの心の闇へ。「プリキュア5第23話」
追悼・ギリンマへ。平社員の憂鬱と哀しみに敬礼
さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
4人の心がここから開くんだ!「プリキュア5第25話」
見終わった後の顔は鏡では見られない。「プリキュア5第26話」 
夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
あなたがいつも側にいたから。「プリキュア5第28話」
人をつなぐ架け橋になる人って、大切なんだよね。「プリキュア5第29話」
自分が輝くのではなくて。「プリキュア5第30話」
乙女の感情の高ぶりに、ニヤけたりへこんだり。「プリキュア5第31話」
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マスコミという名前のコミュニケーション。「プリキュア5第33話」
影から支える人たち。「私があなたの騎士になる!」「プリキュア5第34話」
信じてくれる人がそばにいる、それだけでいい。「プリキュア5第35話」
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バランスよい食事と、バランスよい人間関係。「プリキュア5第37話」
プリキュアたちの関係をファンタジーな角度から見てみよう。「プリキュア5第38話」
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大きなお友達向け、プリキュア5映画版の楽しみ方。
影で支え、見守る人こそが。「プリキュア5第40話」
夢と言うのは、形が必要なのかい?「プリキュア5第42話」
かなわない希望なら、最初から抱かなければよかったの?「プリキュア5第43話」