たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

買ったゲームや音楽、メディアで残したいですか?データだけでいいですか?

WEB拍手より。

たまごさんは、Persona3のUMD版とダウンロード版どっちを買われますか?
Amazonでは、ダウンロード版とほぼ同じ価格で販売されているため、ダウンロード版の目玉である低価格というメリットが消えています。
が、ロード時間の短縮とUMDが無くてもいつでもプレイ可能というメリットがあるため、私はダウンロード版を購入しようと思います。
しかし、周りはUMD版が多数派でその理由は、商品を手に持っていたいからという理由でした。
はっきりいって好みの問題ですが、悩みませんか?

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P3はUMDパッケージ版を買いました。
というかダウンロード販売も始まっているのですねえ。すごいなあ、なんか少し前に想像した未来が近づいてきてるんじゃないか!
 
PSPgoなどのようなダウンロード販売を中心としたゲームのプラットフォームが広がりつつあります。実際PS3や360、wiiでは昔のゲームをダウンロードして遊んでいる人も多いのではないかと思います。
とはいえ、現時点で「完全に何もかもデータ化できるか」というと、ちょっと首を傾げます。
主にゲーム・動画・音楽を、何故データで買うのか、何故メディアで買うのかは人それぞれながらも、動機はあるはず。
  

●現物が欲しい!●

やっぱり「買って手元に置いておきたい」というのは人間の欲求の一つ。
大きくてずっしりとしていると妙な安心感があります。もうこうなると物フェチのケの方が強いと思いますが、ゲームのパッケージを買って帰ってくること自体が楽しいんです。説明書見ている時のワクワク感は至高!
 
実際、ゲームやDVDやCDのパッケージは小さくしようと思えばいくらでも小さくなるはず。ケースを薄くしたりいくらでもできるはず。しかしそうはなりません。
大きなパッケージなのは、購入者にアピールするためでもあります。
エロゲなんかはまさにその典型で、あの箱のサイズと中身の小ささのギャップに最初驚いた人も多いはず。CDケースみたいのに入れても目立たなさすぎて売れないってのはあると思います。
CDの場合は紙ジャケット版がリマスターで発売されたりするあたりも、いかにその物に対して思い入れがあるかという問題になってきます。
 
加えて買ったときに手元に物体が残らないのは不安、というのは大いにあります。
特に音楽。データ販売が今ものすごい勢いで伸びていますが、データってやっぱり形に見えないから不安で仕方ない。
「古い人間の思考」と言われればそれまでなんですが、プラスチックのケースを手にしたときの安心感たるや半端じゃない。
 
こと、そのジャンルのオタクであるとなおのこと、外装は重要になります。限定版は当たり前、色々ごてごてついていればいるほど嬉しいという心理は大いにあります。もちろん付いているものによりますが、BOXなんかは最たる例かと。
外装がショッパイと、中身すら軽く見えてしまうのもまた事実なんですよね。そういう意味では、ダウンロード販売は安っぽく見えてしまう、というのはあります。中身はなにも変わらないんですが、大仰な箱に梱包されているのと見比べるとつい感覚的に箱を取ってしまいます。
 
ことゲーム・音楽・動画に関して言えば、パッケージの魅力は単なる包装紙ではありません。凝ったパッケージそのものは非常に大きな価値がありますし、むしろそれ目当てに二本・三本買う人だって沢山います。本体の付加価値としての意義です。中古ゲームショップなどでもパッケージの傷で大幅に値段が下がる現象はきれいなパッケージ+新品という価値を求めている層がまだ山のようにいることを示していると思います。
 
どうしても感情論から離れられないんですが、有利不利で考えるならばどうしても不利な点が多いパッケージ版を選ぶのは、物に対する愛着と言うのが揺るぎない事実であることは間違いないと思います。
あとは「買った証」。特にアーティストや作家目当てで買う人ならば、物体として手元に置いておくことで応援したい気持ちがその物を見ることで充足されます。
 
ちなみにこれは間接的な問題ですが…CDの歌詞カードやDVDのブックレット、ゲームの説明書の印刷費がばかにならないというのはよく言われています。へたすると原材料費だけでいえば本体より高いわけで…。
 

●ダウンロードがいい!●

ダウンロード販売は利点だらけですよねえ…。

・場所を取らない
・お手軽
・安い
・HDDやメモリーカードに入れるので起動が早い。

などなど
 
この点もっとも恩恵があると思うのは18禁ジャンルだと思います。
だってね、仮にですよ。
奥さんや子供のいるパパさんがAV見たくなったらどうしますか。
親と同居の実家でエロゲ猛烈にやりたくなったらどうしますか。
買ってきてもいいけど、借りてきてもいいけど、見つかったら大変よ?その箱、パッケージ、DVDそのもの!
 
実際のところ、DLsite.comのダウンロードランキング上位は異常に性癖が吹っ飛んだ物が多いですが、それも納得。印刷物やパッケージでは売りづらい・買いづらいマイノリティな物はさくさくとオンライン物販にした方が安全でもあると思います、何かと。
 
そうでなくともゲーム・音楽などに関しては場所の問題がとにかくでかいので、大量に聞いたりプレイしたりする人ならオンライン販売様々。特に音楽CDの溜まりっぷりって半端ないんですよねえ。CDって70分だろうが5分だろうが同じサイズのCDとケースで販売するのが一般的ですし…そりゃあ邪魔にもなりますわ。
 
デメリットってなんだろう?と考えたんですが、データだと消える可能性がある、ということくらいでしょうか。
そして当然ではありますが、パソコンやハードを持っていないとどうにもならないということ。これが一番でかいのでPCとダウンロード販売そのものの知識が普及しないと実際に儲けるレベルになるのが難しい、という土壌はあると思います。
 
自分の周囲ではパソコンを持っていて当然みたいな人が多いのであんまり気にならないんですが、ふと会社なんかで周りを見渡すと…PC持ってない、ブロードバンド環境じゃない、という人はなにげにまだまだ多いです。全国的に調査した結果を見てみたいのですが、思ったほど普及しきっていないというか…。そうなると特に音楽の場合、CDがまだまだ優勢なのは分からないでもないです。
 

●本は?●

ちなみに自分も音楽とゲーム(特に同人物)に関してはダウンロードとパッケージを併用しています。
ダウンロード販売でしかない物もたくさんありますし、場所の確保も重要な問題ですし…。できれば全部現物で欲しいですがそうもいきませんし。おそらく併用している人は、そんな理由で自分だけではないと思います。
 
しかしことマンガになると両極端に分かれるんじゃないかと思います。
なんせ紙とディスプレイでみるのでは全然別物。
紙フェチには書籍の温かみや重みそのものが生き甲斐ですから、本は本屋さんで買ってなんぼ!であります。古本屋でプレミアついた初版本を買うようになったら、新しい世界も開けます。あんまり開かない方がいい深淵ですが。
 
ところがケータイコミックは思った以上にめざましい進歩を遂げています。
最初すごい自分も受け付けなかったんですケータイコミック。
以前もこんなこと書きましたし。
エロマンガが紙媒体であることが求められるワケ
しかし、本を買って棚における層、って実は非常に限られているんですよね。
ようは、自分の部屋を持った大人にしか許されないわけです。
子供、家族持ち、複数人アパート暮らしなどなど…自由に本を買って読めるわけじゃあない。お金があっても場所はなし。場所はあってもプライベート無し。一回読んで売るくらいなら…というノリで読みたいときにはそりゃーPCやケータイの方がいいわけです。出す側も石油の高騰でえらいことになっている印刷費がかからないですし。
 
中でもエロマンガ媒体が、どんどんケータイコミックに移行しているのも納得です。やっぱり「見つけられると困る」というのは大きな原動力。
特に大きく動いたのは松文館。18禁マーク付きのマンガ単行本完全撤退ですってさ。ソースはあーる・こが先生の単行本。
なんともったいない、けれども、かの松文館裁判であおりを食ってしまい、やたらと監視がきつくなってしまって、性器の消しが強くなってしまって不自由な状態だったのも確かで、ならばいっそというのもあるかと。とはいえ、作家さんにとって本がでないと言うのは一大事なんですが。
ケータイコミックは18禁マークが付かない状態のものが主流です(ようは陰部は完全にカットされる)。これであれば18歳にいかない、一番興味津々な高校生の時期にエロマンガが読めるわけで…ああ、なんておいしい。
 

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「結局エロメディアかよ!」と言われそうですが、メディア媒体の話においてエロはある意味最先端補給物なので、欠かせないと思います。
VHSやDVDやインターネットがぶっちゃけエロで普及したように、ゲームのダウンロード販売やケータイコミックはエロさえ定着すれば一気に流れ込むんじゃないかな?と踏んでいます。
あとの問題は印税でしょうか。
 
とはいえ、やっぱりメディア形式のゲームを自分は買い続ける予感もします。
「物が欲しい」という欲求は永遠に絶えないものなので、形に残る「メディア」はどんな形になろうとも売買されるのではないかな?と思います。ゲーム小売店やCDショップはすぐには無くならないんじゃないかしら。
人それぞれの環境に合わせて配給側が適応してくれるのがベストですが、配給側の都合にあわせてこちらが適応せざるをえない事態になっていくのは避けたいところですが…。