たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ちっちゃいおちんちんで羞恥する男の子とか最高でしょう?「少年ドルチェ」

エロマンガの話なので収納。ショタ注意。
 
 

灼眼のシャナ」などを描いておられる、笹倉綾人先生の「少年ドルチェ」があまりにも素晴らしすぎて自分のショタ魂に火が付きました。
いやこれね、もちろんショタ好きな人なら文句なしに勧められるんですが、何がすごいってショタ趣味がない人でも開眼させるだけの力があるということです。無論勧め切れない人の方が多いとは思いますが、それを補って余りあるくらい自然に読めます。
というか、ショタ好きな方だったら言うまでもなく「当然買ってますが何か」と言われそうなので、そうでない人に「こんなにかわいいんだよ!」と言うのを書いてみようと思います。
 

●女の子よりもかわいい男の子たち●

笹倉先生の描く男の子は、かわいいです。
当たり前のことなんですが、これすごく重要なことです。「こんなにかわいい子が女の子のわけがない」なんて名言もありますが、「少女キャラ」と比べて明らかにかわいさ度合いが増している、しかも意図的に、というのがミソです。
笹倉先生のこの本に、木谷椎先生が寄稿しているのですが、その文章こそが男の子のかわいらしさを解く鍵になります。

不思議な事に、普通に女の子を描く時より、
気合を入れて可愛く描こうとしている自分に
驚きと戸惑いがッ

そう、ショタ絵を描くとき、作家さんによっては女の子より可愛く描こう、という心理が働きます。ただおちんちんが生えた女の子キャラというわけじゃない、女の子よりも丁寧にかわいくあるべし、という理想像がぼんやりと浮かんでいるのです。
笹倉先生はそのへんの感覚をがっちり掴んで乗り越えているため、読者側の理想像を魅せてくれるのです。無意識のうちに芽生える「男の子キャラは女の子『より』もかわいくなる」という心理を狙い撃ちするのです。
 

●羞恥の美学●

笹倉先生の作品…というかショタエロ作品の多くの重要な部分の一つは、羞恥に赤らんだ顔です。

とある幼なじみのご令嬢のところで、メイドになっている少年渚君。それを幼なじみの男の子とものり君視点で見ているとこうなります。かわいすぎだよ。
渚がとものりのことを好きで、しかも女装している姿を見られているが故のこの赤面。
むしろ赤面を描くために笹倉先生はショタ漫画を描いているのではないか!?と思うくらい、赤面シーンは気合が入っています。そのため、このコマを見てキュンとくるのであれば、本文はまずハズレないと思います。
まあショタ漫画ショタ漫画と言っていますが、基本的に見せ方はエロマンガの手法なんですよ。関係性を描くというよりも、目の前に前にいる子がいかにかわいいかを全身全霊で描く。目の前にいる子は、至上の宝石のように美しくかわいらしいというのを力説しまくるのです。そして実際、先程も書いたように女の子よりかわいく描かれます。そこに赤面効果がプラスされていくんだから、究極像に限りなく近くなります。
 
ショタ作品には「女の子も男の子も、かわいいものであれば愛でる」というタイプと「男の子だからかわいいものがある」というタイプの二種類があると思います。笹倉先生はその比率ツが7:3くらいだと思います。
前者の割合が多くなればなるほど、ショタではない人でも読みやすいんですよ。エロいも大事だけど「かわいい」が最重要視されるので。
笹倉先生はかなり配合のうまい方だと思います。あまりキツい描写は少なく、隅から隅までかわいさ重視なため、ショタに興味がある人の入門編として作られています。

それでもまだ、どうしようかな…という人に追い打ちをかけるようなこの赤面!
普段は男らしい親友同士の透哉と朝日が、女装をしていじりあうというシチュエーション。相手のかわいさに惚れている部分もあり、しかも自分が女装することで恥ずかしい気持ちになっているというのもあり、のこの赤面。
男の子だからこそ見せる事の出来る羞恥の様子は、背徳感とキュートさにあふれています。
 

●ちいさなおちんちん●

ショタもので重要な二点目はおちんちんです。
まあ男の子を描くので当然っちゃ当然なパーツなんですが、これがいかにかわいいかで見え方もかわってきます。

これ画像の下を切ってしまっているのでなんだかわかりづらいですが、下の着物の裾の部分から、ちょろんとおちんちんでているんですよ。
皮被りのちっちゃいのが。
かわいい子の「見えちゃった!」というバランス感がいいんです。
だから女装した時は、女物のパンツを履いた上で、興奮してぴんぴんなおちんちんが飛び出してしまって恥ずかしい、というのがいい、という方も多いです。「チョロンと出る」「でも小さい」というのが重要。
あとはそれが一生懸命に張り詰めるのがかわいらしさになります。あんまりでかすぎてもだめなんです。
いわば羞恥したときの顔の赤さと比例するメーターです。すごい真っ赤な顔で恥ずかしがって照れまくるほどに、小さなおちんちんがいっぱいいっぱいになる!
そしてそれが振り切ったとき、皮の間からおちんちんのさきっぽがちょこんと顔を覗かせるのです。


女装していなくてもこのかわいさ。イったあとの全身の神経を描くような描写力は逸品です。
 
この場合、「かわいい子のおちんちんを見ている」視線と、「自分の感覚とシンクロする」視線の両方が押し寄せます。
小さなおちんちんが頑張る様は本当にかわいいのですが、同時にこちらの快楽中枢も刺激します。ダイレクトに自分の性感覚にもつながるんです。
これは自分の見方でもあるのですが、笹倉先生の絵って自分が幼い頃、おちんちんが大きくなってどうすればいいのか分からなかった時のドキドキみたいなのを蘇らせるんですよ。見ているキャラの感覚にシンクロできるんです。それがかわいかったらもう言うこと無しです。
 
ショタものは、現実を思い出してダメだなあという人もいるでしょうけれども、二次元だからこそこんなにもかわいい、という楽しさに浸れるようになれば新しいトビラ開きまくりだと思います。
クセのあるジャンルなので誰にでも「読んで」とは流石に言えませんが、ショタものにちょっと興味がある、あるいはかわいい男の子のイラストを見るとちょっとドキッとする、エロマンガは嫌いじゃない、という人なら、この本から挑戦してみるのはいいのではないかと思います。
 

今年のマイベストショタ漫画3冊。
そんなに大量に読ん出るわけじゃないですし、本来は自分の守備範囲外なんですが、この三冊はぐっと来ましたわあ…。