たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「べびプリはプロレス」

なんだか。(WHOLE SWEET LIFE)
久しぶりにべびプリの話。常に読み続けて、立夏回・星花回・麗回あたりは鼻息を荒くしていますが、なんだかここまで続くと本当に家族の脳を外部記録装置につないで共体験しているようでこの世界が無い方が異常な気がしてくる錯覚に陥ります。
(注・この世界は「0歳のお誕生日」があるような不可思議かつシュレディンガーの猫的な空間です。ピンクの象は、いると思えばいるのです。)
で、なんでこれを、しかも今までヒカルをそんなにプッシュしていなかった自分が取り上げたかというと、以前もそうでしたがアンニュイな時はプロレスだ!という発想にみなぎってきたからです。
うおお!やるぞプロレス!
(エロいことを忘れた本気の顔で。)
いやあ……なぜか最近自分の中でプロレスがマイブームすぎて。
 
すごいコジツケ的な話になりますぞよ。
Baby Princess ベイビー・プリンセス」の世界って、まさに「家族だと思えば家族である」世界なわけですよ。
「今日から彼女たちが本当の家族です」なんですよ。
Baby Princess ベイビー・プリンセス
何度見ても素晴らしいキャッチコピー。ここは受け入れてくれる場所なのです。
そこで妹・姉達とのんべんだらりと過ごすも良し、心配したり共に悩んだりするもよし、問い掛けに応じるもよしです。家族ですからね。
時々ドキッとすることを言われてエロいことを考えちゃうこともあるけど、それだってハプニング。もちろん現実の「オレ」はこの世界の家族ですが、この世界にいる「オレ」が完璧超人すぎて、一人称視点と三人称視点が混じり合うのも面白い。
このなぞの日記がなんなのかも分かりません。どう考えても「筆記」はしていない。かといってボイスレコーダーでもなさそう(エイプリルフール時に霙姉さんがヒカルになりすましているシーンがあった。WHOLE SWEET LIFE: 2010年4月 1日)です。記録媒体がなんなのかは様々な説がありますが、未だに謎。ピンクの象のフレディがいるのかいないのかも謎のまま。
だが、「それはある」と言うこと自体が楽しいし大事なわけじゃあないですか。
 
これってプロレスじゃない!?
(スーパーこじつけタイムです)
プロレスは「八百長だ」とか「ガチだ」とか、それだけが問題ではないわけですよ。
「プロレス」という物が存在して、リングという舞台があって、そこで試合が行われること自体が重要なわけで、どこまでが本当どこからが嘘なんていいんです、そんなのは二の次です。
プロレスが行われている事自体が最高に面白いんです!
レスラー達が自分の魂をかけてそこに「事実」を刻んで行き、行われた試合は「事実」として残ります。
そして、観客達は共に会場の中で「事実」の証人になるのです。
無関係じゃないよ、君も僕も、プロレスの試合の歴史の、事実の、証人だ!
 

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べびプリは不可思議な記録です。特に氷柱やヒカルあたりから見るとメタ視点になることもありますし、逆に年少組から見るとファンタジーと現実の境界線がありません。発達段階に応じているかと思いきや、霙姉さんみたいにとんちんかんなのかガチなのか分からんお姉さんもいます。
ここで重要なのは、例えば霙姉さんの場合は「霙姉さんの言動が正しいかどうか」ではなくて「霙姉さんがそう言った」ということです。
「言ったこと」はすなわち「事実」です。「現実」かどうかは考えても仕方ない。しかし「事実」は存在する世界。
その事実をリアルタイムで共有し、家族の一員として体感するこの世界、理屈ではありません、「事実」です。
事実として、彼女たちが言葉を語ることが一番大事なのです。
これこそまさにプロレスと同じじゃないかと。
 
だからこそ、ヒカルは言います。

そう、こんな時――
この物足りない気持ちを埋めるには――
これしかない。

それは、もちろん――

ぷろれすだ!
プ・ロ・レ・ス!!

物足りない気持ちを埋めるにはプロレス!
ほぼ同年代であろう高校生男女が家族とはいえプロレスをする様子は考えるだけで相当にドキドキしますが、以前からヒカルとトゥルー長男、我らが分身、通称「ト長」はプロレスしていましたしそれ自体はおそらくこの日から幾度となく行われてきたんでしょう。
しかし、鬱憤が溜まったときにこうしてプロレスをするヒカルを見ていると、やはりこの世界のプロレス的なノリと「事実」が胸を激しく熱くかきたてます。
 
もう随分長いこと、毎日更新されているこのコンテンツ。
時々友人達と「アニメ化とかされないのかなー」とか話すこともありますが、やっぱりそういうのはそれはそれこれはこれ。ここに「事実」が存在していること自体を楽しまねばいけないじゃあないか。
観客ですら一員であるプロレス、それどころかヒカルは「共にプロレスをしよう!」と手を引っ張ってくるんですよ、なら乗るよ!
 
最初はエロいことを連想してしまいながら毎回「いやいや、家族だ!家族なんだ!」と自分に言い聞かせてストップさせていましたが、「彼女たちの言葉を聞いてドキドキエロいこと連想する自分」も「純粋に家族として受け止める自分」も「ちょっと離れた位置から冷静に考える自分」も、すべて「事実」だと気づいて、楽しさは加速しました。
全部、事実。
思ったとおりに受け止めていいし、受け止めてくれる家族という名のリングがあるぞ。
いわば「セリフを聞いてエロイことを考える」のはプロレスでいうところの場外乱闘。20秒で戻ればいいのさ! 反則は5秒な!
 

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すべてはゴッド(公野櫻子先生)のリングの上の事実。
ぼくらもゴッドの手のひらの上。
 
日記を見る→好き好き大好きっさんの解説見る、の流れがすっかり日常になりました。
解説を読んでいると、なるほど観客でありリングの上にいるこちら側に対して、参加し考える隙の残し方が本当にうまいなあと実感させられます。
しっかし「毎日」コンテンツがここまで長く続くとは思わなんだ。もっともっと!
 
まあ何をいいたかったかというと。
BabyPrincessオンリーイベント『True my Family4』
べびプリオンリーに行きたいよ!ってことです。
5月9日なので行ける方はぜひ。自分は指咥えてみてます。