たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ついに動いた!「みつどもえ」第一話の華麗なるスタート!

みつどもえ」アニメ第一話見ましたよー。
いやー、今でもなんか夢を見ているみたいだ。
本当にアニメ化したんだよね?
本当の本当に、アニメ化してテレビで放映されているんだよね?
ぼくは夢を見ていたり騙されていたりゴーストハックされているんじゃないよね?!
みつどもえ」アニメ化をしてくれる日が来たことに、しかも一切の妥協なしで原作の味をよりパワーアップさせてくれていることに心から感謝を捧げるのです。
どのくらいパワーアップしたかというと。

矢部っちが女体化するくらいに。
 
 
 


ねーよ!
 

●「みつどもえ」はギャグマンガです●

みつどもえ」という作品、うちのサイトではほんと「サナギさん」と並んでしつこくプッシュしている作品ですが、あくまでも「萌えマンガ」ではない、だけども見方によっては萌えることも笑うことも泣くことも出来る作品です。
キャラはそもそもかわいいんですよ。男女ともに。そしてぱんつやらおっぱいやらエロ本やら、ちょいエロネタも満載です。
が、同時にものすごい毒を含んだ作品で、根底に流れているのは「浦安鉄筋家族」や「トムとジェリー」に近いスラップスティックギャグです。

ふたばのボディがめり込むシーン。
ちなみにふたばのチョップは机を割るレベルです。
死ぬね!
 

みつばがふたばに転ばされたことで顔面を強打するシーン。
血の海です。
死ぬね!
 
「ひどい話(褒め言葉)」「かわいい話」「ちょっとイイ話」「エロい話」。
この4つのバランスが非常に整っているのが原作。
アニメはそれをうまーく、偏りなくバランスをとっておさえているのに好感が持てます。
逆に、絵柄がかわいいし小学生女児だしと「萌え」視点で本作を見たら、きっと「なんだこりゃ!」となるんじゃないかと思います。
そこがいい。
 
ちなみに、あくまでも「ギャグアニメ」として造られているので、生々しいエロが多かった「こどものじかん」では無音になったりしていた『童貞』の語も、「みつどもえ」では平気で言われています。
「ちょっとそれはまずいんじゃないの」と思う必要はないです。むしろ健全でっしゃろ。小学生だってそのくらい言うよ。あとギャグマンガですから。深夜枠ですから。どんどんやっちゃえ。みんなで「これはひどい」って笑えばいいと思うよ。

ひとはによる朝チュン妄想。これが今後別の話に発展しようとはこの時点では思わなかったぜ・・・。
なんでもあり。だけどその中でキャラが成長していく、下品でかわいくてはちゃめちゃでキュートなコメディ。それが「みつどもえ」。スタートラインとしては最高の位置から始まったと思います。
 

●キャラ愛●

ちょっとこのシーン見てください。

みっちゃんの図々しさ(とふくらはぎのむっちりさ)が光る素敵なシーンですが、問題はそこではありません。
ここです。

この子!
OPにも出てきますね。

右列、前から二番目のおでこが光っている子です。
この子、実は原作で名前ありません。
たびたびモブとして登場してはいるんですが、逆にモブ以上でもモブ以下でもなく、ファンの間では「あの子は誰だ?」と噂される存在。そしてファン内では「おで子」「オデ子」など呼ばれていました。
特徴があるわけでもなく、おでこがきらりと光るくらいです。原作を全巻読んでいる人でも「え、誰?」という人が7割くらいのドマイナーキャラです。
ですが桜井のりお先生はこの「みつどもえ」を群像劇として描いているため、名もなきモブがさりげなく後々きちんとした形で出てくることが多々あるんですよね。ちゃんと愛されているんです個々が。
第一話から出てくるとなりのクラスの担任の海江田(三十路前)先生なんて、しんちゃん狙いの女性の中のモブの一人でしかなかったのに、きちんとそのまま出てきましたし。きちんと1巻からつながっているんですよ。
と、そんな説明がないと分からないようなこの「おで子」。
こうしてしっかりキャラの一人としてピックアップされている! これはすごい!
そしておそるべきことに、エンディングクレジットで「おでこ」と命名確定。
これはすごい!!
もっとおそるべきことに、他のモブキャラたち(こちらは原作でも当然名無し)にも名前がついていた!
これは、すごい!!!
っていうかどこまでやらかすのみつどもえ
クラスメイト全員に設定がありそうな勢いです。
 
もうちょい、アニメの「原作キャラ愛」を見てみます。

この子。下級生のメグちゃんという女の子で、後々みつばが「痴女」扱いされたときに、痴女とは素敵なレディのことなんだと勘違いしてみつばに憧れる少女です。
出番自体はその痴女回と、それ以外はモブなんですが、そのメグちゃんがいきなり出てきていることに驚いた。
かゆいところに手が届きまくり。OPも含めれば、全部とは言いませんがほぼ主要キャラは出ている状態なんじゃないでしょうか。

名前はないですが(アニメだとあるかも)、右のしんちゃんの後ろの女の子も何回か出てきていますね。セリフすらない子ですが髪型が特徴的なので気になっている子です。
こまけえ、ほんとこまけえよ!
 
逆に第一話なので、チーム杉崎やしょうが隊は出番は少ないです。

こんな程度。
松岡はいつも思うけど残念な美人だよなあと思います。
しょうが隊(正式名「佐藤が好きでしょうがない隊」)は出るたびに怪しい行動を取っているので、なんだこの子らは?!とアニメから入った人は気になっているはずだと思いますが、まだ名前すら出ていません。ジャブですジャブ。

そしてマイワイフ宮下マジかわいいかっこいい。
さりげなく吉岡を守っているあたりちょう素敵。宮下キャー!
エンディングクレジットでも「宮下」と苗字のみでした。よくわかっていらっしゃる。
 
第一話のジャブとして、これから色々なキャラが出てくるよーという伏線ははられまくり風呂敷広げまくり。
しかし「みつどもえ」という作品自体、一人のキャラがアホなことをやっている後ろで、それぞれのキャラが別なことをして動いている群像劇だと考えると、一話にこれだけの情報量をつぎ込んだのは正解の気がします。
少なくともメグちゃんまで出た時点で満足してしまいました。
おでこに至ってはスパッツですし。

ふたばのスパッツも素敵スパッツです。
前評判通り、ふたばのかわいさが留まるところを知りません。マンガでは地味な役回りが多いですが、アニメ化で人気うなぎのぼりになりそうな予感。
……いやどうかなあ。ぶっちゃけひとはがかわいすぎて大変だったし……。
 

●ひとはの成長物語●

スラップスティックコメディとして、群像劇として楽しめる本作ですが、同時に一つの巨大な軸として「ひとはの成長を描いている」という点は欠かせません。

なんでもバスケットで「私の友達」とひとはが言った時、誰も立ち上がらなかったの図。
原作のいまの段階では、ひとははすっかり愛されキャラになっています。杉崎、宮下、千葉氏、松岡をはじめ、ひとはは何度も壁を乗り越えることで「孤独な暗ガール」から「愛される一人の少女」へと変貌を遂げています。いま同じなんでもバスケットやったら、かなりの子が立つはず。少なくとも宮下と松岡はうざい感じで立ち上がるはず。「しょうがないなあ、私が友達だからな!(そよっ」みたいな。うざい!(愛
 
初期「みつどもえ」は、三つ子が嫌われ者、というところからスタートしています。なのでみつばもひとはもそんなに友達がいません。(ふたばはしんちゃんや千葉氏と仲がいい)
現時点、9巻ではそれぞれが友人関係の輪をさらに広げ、新しい関係を作っているため、全くギャップがあります。
どう折り合いをつけるのかな、というのは気になる点でしたが、キャラはそれぞれ全員登場しつつ、まだ三つ子とは距離がある、という見せ方でうまく調節されているのには拍手。
アニメから見ている人だったら「あ、このキャラこういう子なの?」と驚くシーンも多々出てくるはずです。
 
にしても、チクビ(ハムスター)ですが、いま考えると「ひとはの成長の一番最初の一歩」だったんですねえ。

初期では孤立していた、クラスに興味も持たなかったひとはが、はじめてクラスメイトと交流を持った最初の瞬間がチクビを通じたコミュニケーションだったんだ、と改めて感じさせられました。なんだか本当に胸が熱くなりますね。
ED見ているとガチレン好きも出てくるようなので、ガチレン好き告白回が来るのが楽しみです。

イイハナシダナー。
女性声優さん達に「チクビが立った!」とか言わせる素敵なセクハラアニメです。
とても健全です。
しかし同時に、これが矢部っちとひとはの最初のフラグだったのかなと思うと、さらに胸が熱くなるな……。
 

●教室という空間。●


このシーンはふたばが矢部っちの股間をふたばが蹴ろうとしたシーン。
それはよいとして(よくないけど)黒板の
教具にグッ!と来ました。細かい!
小学校の教室って、特別な場所なわけですよ。特に担任の先生によって教え方も変わりますし、一日中担任が生徒を教えるわけですし。入れ替わりがありません。
なので教室の独特さが滲むわけですが、矢部っちはきちんと教具を作るいい先生のようです。
どうでもいいように見えますが、これがあるかないかで大違い。上の集合カットもそうですが、矢部っちは教室に色々なものを貼っているんですよ。それだけ教室という空間に手をかけている、頑張り屋な教師であることがよくわかります。
ずぼらな先生だとこれが極端に少なくなるため、その差は歴然。子供たちの視界に入るところに様々なものがある、というのはとても大切なことです。
 
みつどもえ」自体も最初は三つ子と先生、そこから教室内の友達、ライバルへと人間関係が広がり、さらに父母、隣のクラス、下級生、そして町内へと世界が広がっていく作品です。子供の成長の視野そのもの。
現段階は「三つ子と先生」止まり。
おそらく二話ですぐに次の新しいつながりが出てくるはずでしょうから、いまから楽しみでなりません。

にしても伊藤さんは怖いね。
OPとED見ているだけで「このエピソードはやるんだな」とニヤニヤ出来る親切設計。
本当に理想を遥かに超えるほどよくできたアニメ化すぎて、泣きそうです。
こういう時は泣いていいよね。
チクビ! チクビ!
 

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キャラソン……だと……!?
買わざるを得ない。
宮下のキャラソンはいつですか。まだですか。早く!ハリー!
 
アニメからマンガに移行しようかなあという方、3巻くらいまで一気に買って読むとチーム杉崎やしょうが隊などの個性がはっきり見えてくるので一気に行ってしまうといいかと思いますが、一巻だけでも十二分に面白いです。一巻は比較的毒は強め。最近の話しになってくると群像劇化している部分もありますが、きちんと一巻の毒も持ち合わせつつ、フェティッシュ度合いがハンパなく上がっているので、気になる人は一気に買って読んじゃえばいいです!
 
にしても、サザエさん絶望先生風のペースで、一話で三話消化というのはうまい配分かもしれません。
とはいえ、ジュンジィなどが出てくるまで相当話数があるわけで・・・どこまでいくのやら。
ふたばが道着を着ているということは、あの例の回はやるようですね。逆にみっちゃんが最初からぱっつんなのは、ドラマCDで髪の毛切る回消化済みだからです。
 
※本感想は、本放送放送地域在住の友人が録画したものを送ってもらった上でキャプチャ・引用しております。