たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ガイ・フォークスについてしらべてみた。

映画「Vフォー・ヴェンデッタ」を見たいと思ったのですが、基礎知識があるとさらに楽しめそうなので自分用にガイ・フォークスについて調べてみたいと思います。
 
日本人にはまったくなじみのない11月5日の「ガイ・フォークス・デイ」。
ハリー・ポッターで花火が鳴るのを聞いて「ガイフォークスデイと勘違いした」というシーンもあるのですが、正直さっぱりさっぱりでした。
ところがイギリスでは超有名人なんですね。
どのくらい有名かというと、「ナイス・ガイ」の「ガイ」は、彼の名前からとっているというくらい。男らしさの象徴みたいな人です。 

ではガイ・フォークスとはどういう人物かというと、1605年に上院議員を議院ごと爆死させようと企んだ、超規模のテロリストです。
 
こちらのサイトがものすごくわかりやすいです。
ガイ・フォークスかっこいいなー。
この大胆すぎる犯行を考えた首謀者はロバート・ケイツビー。
こんな人です。
思い込みの激しすぎる過激なカトリック教徒ですね。「ヘルシング」のアンデルセン神父みたいな、カトリック至上主義者です。
情勢的に清教徒によるイギリス国教会からカトリックを取り除く動きによって色々動きがあり、最終的にはカトリック清教徒の訴える状態から離れた国王ジェームズ1世の国教会優遇政策によって、相対的に弾圧されるような立場になってしまった、ってことです。
「主教なくして国王なし(No bishop, no King)」。ずいぶん言い切りましたね。

こうなってしまったため、「カトリック復権を!裏切り者の国王に裁きを!」と掲げて国に対して大きな恨みを持っているわけです。
裏切り者かどうかは判断の難しいところですが。
まあ恨みを持っている人は多数いたわけですが、彼らのテロの規模が伝説的にでかすぎる。
1604年末から1605年5月まで、実に半年近く議院の地下に穴ほって爆弾埋めるんですからスケールがでかいでかい。
途中で石炭貯蔵庫にぶちあたるというラッキー(?)があったからよかったものの、これ掘り進んでたらいつまで掘ってたんだろう。
その壮大なスケールの爆破工事を行っていたリーダー格が、かのガイ・フォークス
いっぺんのミスもないよう、偶然の事故もないよう、半年近くこの地下爆薬庫を守ることになります。かなり完璧で人望のあった人のようです。
もちろん点火するのはガイ・フォークス
 
が、11月5日にそれはあっけなく終わってしまいます。
陰謀首謀者の一人、フランシス・トレシャム(あくまでも説)が、「議会の開院式への出席は危険である」と送ってしまったのです。ちくっちゃったのね。
確かにトレシャムだとしたら、彼は議院の親族だったから、かもしれません。
 
5日午前2時、ウェストミンスター検察隊によって全員逮捕。前代未聞の大テロ未遂事件とあいなりました。
 
ガイ・フォークスはといいますと、四つ裂きにされました。
四つ裂きっていわれてビクッとした人はコレを見ましょう
お、恐ろしすぎる!
生きたまま内臓を取り出して、その息のある状態で火にくべる。
色々な死刑を考えてみても1,2を争う残虐さ。これではどっちが悪かわかりません。
 
その後、「ガイ・フォークス・ナイト」「ボン・ファイアー・ナイト」としてガイ・フォークスを表す人形を子供たちがひきずって、焚き火の中に投げ入れられて燃やす習慣ができました。
つまりは死刑の様子の再現ですね。
・・・残虐すぎね?^^;
 

もっとも今となっては燃やすような大掛かりなことはせず、花火ですますようです。
日本のクリスマスみたいに、習慣化して、内容はそこまで重みはないのかもしれません。
きれいなイメージですね。
 
Please to remember
The Fifth of November,
Gunpowder treason and plot
I see no reason
Why gunpowder treason
Should ever be forgot.
 
「忘れないで、あの11月5日を。」どっちの意味なんでしょう。
マザーグースは面白いなあ。
 

パディントンも一緒にガイ・フォークスを作ります。
めんこいなあ(`・ω・´)
クマが知らない、って程度の扱いなので、イギリスでは相当メジャーなんでしょう。
鏡の国のアリス」は、ガイ・フォークス・デイが明日あることをほのめかしています。

の、サイトだと思う。多分。
読めません(´・ω・`)
 

非常に勉強になるゲーム。面白いです。
あ、爆発した。
 

アラン・ムーア著。
アラン・ムーアといえばこのイメージが。
 
ガイ・フォークスの火薬事件そのものの映画が見たい!と思いました。
事件が面白すぎです。
wikiのほうも読んでいて飽きないので是非余裕があったらご一見。