たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

曼荼羅ぬりえと美少女CGについてしらべてみた。

実はわたし、モモアレルギーです。たまごまごです。でも死ぬほど、唾液の水溜りができるほど好きなんですモモ。だけど食べると唇とか食道がはれてしまうのです。ところが今日新鮮なモモを一箱もらっちゃいました。これはフランス拷問史に残るほどの試練だと思いました。
 

  • 新聞を見てたら珍妙な本を発見しました。

その名も「子どもとお母さんのマンダラぬりえ」
何その洗脳アイテム的な名前のアイテムは!?と思いネットで見てみたら、こんなかんじのでした。あーらー、結構かわいいじゃないですか。
にしても、なぜにマンダラ?もっとかわいらしいものいっぱいあるだろうになあ、別に円形にしなくてもいいのになあ。しかし、このシリーズなんと4冊も出ているそうじゃないですか(一応仏教関連の出版社らしいですが)。他の出版社からも色々このマンダラぬりえが発売されているようです。
なしてマンダラなのか、ちょっとしらべてみました。
 
曼荼羅wiki
曼荼羅とは

古代インドの言葉であるサンスクリット語(梵(ぼん)語)で、mandalaという言葉からとられているそうで、本質(真髄・さとり)を表現したものという意味だそうです。んじゃー何が描いてあんのよ?といいますと、「これ!」といった正解はないそうです。主に日本人の思い浮かべるのは「大曼荼羅と呼ばれるものだそうで、これは大日如来などのほとけさまをわかりやすく表現したものだそうです。加えて、多数の仏や花などをちりばめることで、宇宙観を紙にあらわしたもの、というのが、一般的なマンダラ。
しかしそれ以外にも「瞑想してたらこんなん見えちゃったんだよ」的なものや、「世の中の仕組みはこうなんだよ」的なものもなど、さまざまな意図で描かれるそうで、これと言った答えはないようです。作品ごとに違うってわけですね。
また、その描き方も、立体の仏像はっつけちゃったり、抽象物の塊であらわしたり、サンスクリット語の文字をちりばめたり、なんかそれっぽければ使おうかな的なものもたくさんあるそうです。
修行僧の描いたマンダラ絵
めーちゃめちゃ細かいです。こりゃ描くだけで修行になりそうだ。見ていくと、宇宙や世界だけでなく、体内の表現だったり感情の表現だったりするみたいです。
 
最近は宗教色を失って、マンダラの特徴だけをひっこぬいた絵画の構成を使う芸術家もふえたようです。十字架が気づいたらネックレスやピアスになるようなものですネ。

(1)複数の要素(尊像など)から成り立っていること、
(2)複数の要素が単に並列されているのではなく、ある法則や意味にしたがって配置されている。

これがマンダラの条件のようです。逆に言えば、宗教色をとりのぞいてマンダラとしての技法のみ使いたいのなら、これがイヌとか飛行機とか長門とかでもいいわけです。
 
パーソナル曼荼羅
一応仏教的な元からきていないこともないようですが、すっかり宗教色から離れているみたいですね。いや、これキレイですよ。なんだか万華鏡みたい。仏さまなんかはどこにも描かれていませんが、これでも立派なマンダラ。これがスピリチュアル(ってどういう意味カシラ?)な意味を持つのか、それとも感性で描かれたものなのか、というのは見る人の判断におまかせ。少なくとも自分は、こういう色と形で描かれたものには、人間の感覚が必ず表現されていくだろうなー、とは思いました。
そんなわけで、形を描くのは大変だけど、自分の思いの色で表現したい人のための本が出てきます。
 
大人向けのマンダラぬりえ
もう仏教の影はほとんどナシ。3枚目とか、ブッダなのかもしれないけど、これ何かべつのもんに変えても十分絵になりそうですね?マリア像とかだったらステンドグラスっぽいです。もともと真っ白なものがあって、それを色鉛筆なり絵の具なりクレヨンなりでちまちま塗っていくわけで、色も自由。こりゃー、一個ぬりはじめたら絶対とまらないだろうなあ・・・。気づいたら自分なりの法則性を勝手に作っちゃいそうな気がします。
マンダラぬりえってなに?
ここまでくると、「マンダラ」ってより、「幾何学模様ぬりえ」です。かなり西洋風にアレンジされています。リスのとかめんこいな!これ、大人でも大勢でいっせいに塗り塗りしたら面白そうじゃないです?もう宗教色もないし、しかも普通の絵を塗るよりバリエーションに富みそうで、見せあいしたらすごくもりあがりそうです。
この絵本、ものすごく出版されているようで、その人気っぷりがうかがえます。コピーしてみんなに配るのも面白そうですネー。
マンダラ塗り絵カラーリング・マンダラ
Coloring Mandalas 3: Circles of the Sacred Feminine (An Adult Coloring Book)Little Mandalas Stained Glass Coloring Book (Dover Stained Glass Coloring Book)
特に洋書はいっぱいでてるみたいですねー
 
さて、面白いかどうかはまあさておき、「だからなんでマンダラのぬりえなんだよ」ってことです。
マンダラぬりえと心の関係
まあスピリチュアル(便利な言葉ですネこれ)な部分は別として、人間心理のほうからちょっと見てみたいと思います。このページ、実際にいろぬりぬりできるマンダラぬりえがpdfであるので、興味がある人や心理テストしてみたい人はダウンロードしてみましょう。解説ページのほうを見ると心理的ネタバレになっているので、塗ろうとおもっている人は見ない方がイイデス。
人間、何かをこまごま作業するときは、自然とその指先の動きに自分が表れてくるものですが、特にこのような幾何学模様で、しかも色を多色つかうことは、その人の個性が浮き出てくるだろうなー、というのは予想がつきます。ここでポイントになるのは、「小さなマス目の集合体」だということ。どうやってもちょっとずつ、色を変えて塗らなければいけないわけです、マンダラ。そうしてくると、塗り終わったときにふっと遠くから離れて見ると、コントラストや全体の色合い、偏ったバランスだったり整ったバランスだったり、と新しい発見があるはず。
そこが幾何学模様ぬりえのイイとこなんでしょうねー。他の普通の絵(特に風景とか)だとそれぞれの規制のイメージから離れて自由に描けないですもんね。
その自由さが、マンダラぬりえの最高の魅力なのだと思いました。
 
はて、「そんなマンダラなんていやッスよー!」という人も多いでしょう。うん、キレイだな!とは思うけど、できればもうちょっとちゃうもん塗りたいヨ!とうちも思います。そりゃね・・・できれば。
そこで、表題にあるように「美少女CG」をすすめるわけです。
話飛びすぎ?いやいや、それがね、そうでもないんすわ。
 
ぬりえと脳

1.単純作業でリズムの持続する反復運動が集中に関係する。
2.顔。特に少女。自分を投影し、現実ではない、少女のイメージの世界を想像する(イメージの世界に入る)例えば、飛行機のぬりえでは、この世界に入り込めないのではないでしょうか。
3.色を塗ることが心に影響する。

大判シリーズ きいちのぬりえ 春・夏編きいちのぬりえ―秋・冬編 (大判シリーズ)
昭和20年代の「きいちのぬりえ」が地味にいま再販かかって販売されていますね。あれは少女の絵でしたが、考えてみたら今もセイカなどから出ている塗り絵は、何よりも女の子が多い気がします。思いつくとこではコレ。一応なんちゃらレンジャーとかも出ていたと思いますが、圧倒的に女の子が多いと思います。
この「ぬりえ」が今大人にも人気なのは「ちまちまやることがストレス解消になる」というのが主な理由のようです。わかるなー!プラモとかぬいぐるみなんかもそうですね。ジグソーとかクロスワードとか。特にぬりえは、手軽に、考えすぎずできるのがポイント。
んで、不思議なことに少女がいいんですね、脳には。そういえば彫像のモチーフや人形に少女が多いのも、このへんの心理が関係しているというのを聞いたことがあります。かわいらしい少女の瞳とアイコンタクトするのがもう一個のポイント。えー、キモいー、と思っちゃいけません。そうすることで脳がそれを「好ましいもの」として受け取り、活性化したりリラックスするんですって。なるほど、わかる気がするなー。
んで、色をぬる材料をそろえるのがめんどうなら・・・ここにパソコンがあるじゃないですか。
  
考えてみれば、囲むような背景があって、少女が中心にすえられて、こちらに視線を向けている、っていう構図は、マンダラ的じゃないかな?なんて思ったりもするのです。あ、もっとも法則的なリズムはないですが、真ん中に本尊がある、という感じで。
美少女絵を描いて(あるいは誰かの線画やマンガのコマでもいいかも)、ちまちまっと色を塗るのは、自分の投影だったり、心の安定に一役買うんじゃないかなー、とマジめに思うのでした。
名画の塗絵―アルフォンス・ミュシャ編
ミュシャの絵も、中心に美しい少女がいて、アラベスク的な紋様がとてもマンダラちっくだなー、と今思いました。
萌え☆ぬりえコミッカーズぬりえ〈series1〉feat.大暮維人×カイエダヒロシ
そういやこんなのもありましたっけ。絵柄の好みはともかく、これも一種のマンダラかもしれません。自分でこういうの実際に作って、ちまちま塗るのは、疲れた「心」にいいかもしれませんネ。
 
・・・美少年はどうなんだろうネ?