たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

子供にネトゲは「必要」なのか。

先日の「オンラインゲームと子供たちと。」の記事に、yas-toroさんがコメントをしてくださいました。ありがとうございます。
「明日は明日の風が吹く」より

オンラインゲームには、子供を近づけたくないと思う。本当に怖いんだって、ネトゲは。廃人化しかけた私は、客観的に見て、危なかったと思うものね。子供には理性を持たせる事の方が難しいと思うよ。

yas-toroさんはとてもネットゲームに対して警鐘を鳴らしていました。
ひとりごとより
ネトゲの是非
ネット依存症ではありませんか?

 
昨日の記事で「そこにしか世界がない視界のせますぎる子供たちを量産してしまってからでは遅い。うーん、なんかいい方法ないかなあ。」と自分で書きましたが、どうしてもその方法がピンときませんでした。
上記の記事にはかなりシビアに、実体験を元に「ネットゲー」について書かれています。
先日の記事では「メリットがある」という考えで書いていたのですが、改めてそのへんもう少し突き詰めて考えないと、「理想論」にしかならないと思ってもう一度さまざまな記事を見ながら考えてみました。
 
オンラインゲームを遊ぶ子供に“警戒を怠るな”とSOEのSEO

「見ず知らずの人が、子供に危険なことや悪いことをさせようとする事例はある。オンラインゲームの世界にも現実と同じく悪人がいるのだから、親の方々にはぜひ“警戒を怠るな”と伝えたい。子供がどんなゲームを遊んでいるのか、また、他のプレイヤーとどんな交流をしているのかを正確に把握しなさい」と同氏は言う。

それに対してのエントリ。
子供を悪人から守れ

誰かが尋ねてきたらすぐに親に報告するよう義務づけているとのことだ。また、子供のフレンドリストも自分の目でチェックし、日頃の友達以外の人物がのっていないかどうかを確かめているという
今まで聞いた事もない、プレイ環境だ。ここまで子供を管理しなければならないかもしれないが、ならばプレイさせないという選択を自分ならば選ぶ。
 
4. Posted by 読者A 2006年08月31日 20:40
>「見知らぬ人を見たら、悪人と思え」
ここまで極端ではなくても、ネットの向こう側の相手を「疑う」とか「慎重に付き合う」事が今のプレイヤーには欠けています。
子供だって「知らない人に付いて行っては行けません」と親や先生に教えられているはずなんですけどね。ネットも同じです。(コメント欄より

完全管理体制で子供にネットゲームを与えるような、知らない人と決してしゃべるなという環境を作るというのなら、「あ、自分もそれならさせないな」と思いました。それなら知り合いの家に行って遊ぶか、1対1でつないでやればイイ。
加えて、コメント欄に書かれていることがとても納得いくのですよ。
慎重さ、大いに欠けているのかもしれないなと。自分もふくめて。それは自分を守る意味でも、相手に対するマナーの意味でもです。
大人の自分たちでもふと忘れるその「慎重さ」を、子供たちに要求できるのかナ?自分は自分の子供が出来たときにそれができるのかナ?
 
一方プレイヤー側から見た子供たちの実態の意見。
子供はネットしない方がいいと思う(かりんのひとりごと)

そこでもやっぱり子供がたくさんいて、子供にはほんと参っている私です。子供ギライという訳ではなくて、子供はネットマナーを持っていないからネトゲで出会うのはイヤ。ちなみにここでいう子供は大抵小学校高学年〜中学生くらいです。もちろん全ての子供がマナーがない訳ではないけれど、大抵なにこの人?と思う人は子供なのです。

必ずしも子供がマナーを守れていないというわけではありませんが、この話には納得せざるを得ないものも少なからずあると思いました。暴言、迷惑行為、個人攻撃。大人でもそういう行為をする人はいますが、子供の場合が多いというのも事実のようです。
まだ人との接し方を理解できていない子供たちが、親のいないところで何をしているのか分からない。ちょっとゾッとしてきました。
 
どうしてあの人はネット依存性になったのか? あなたに忍び寄るネット依存症

今からネットゲームを始めようと思っている人、お子さんにネットを使わせるか悩んでいる人
自分の生活をインターネット中心に合わせてしまい、大切な何かを失うなんてことにならないよう、「自分は過度に熱くなりやすい」「やっているうちに習慣化してエスカレートしやすい」と自覚して、十分に気をつけるようにしてください。
また、インターネットを子供に使わせるかどうか悩んでいる親御さんは、「インターネットが子供に良いか悪いか」ではなく、「自信をもって子供にインターネットを使わせることができる環境を与えているのか」を考えていただきたいと思います。

題名だけみると否定的な啓蒙記事に見えましたが、読んでみるとそうでもありませんでした。むしろ、子供に使わせることを肯定しながら、どういう風な観点を持つか、リアルに描いていると思います。
ちなみに、自分は熱中型デスw
そんな自分にとって、読んでいて背筋が寒くなったのがコレ。

『ネットゲームも楽しいですが現実の世界での生活も大事にしてください』

こんなメッセージが、ゲームの中で表示される時代なんだ。リアル「N・H・Kにようこそ」だナア。
  
ネットゲームに対する記事は、検索するとどんどん出てきます。
今からネトゲを始めようとしている人を止めるサイト
ネットゲームにはまる旦那についてアドバイスください
ネットゲームがリアルの世界
 
生々しかったのはコレ。
「看病」と言うより「介護」と言う日々
うちのネット上での活動停止とネットゲーム類のプレイの停止を、キレ病人に告知というか通告したちはろぐ
どこまで本当なのかわからないけど、読んでいて、怖くなってきた。
 
うん、「子供に与える」のはやっぱり厳しいかもしれない。なんだか納得してしまいました。そんな心変わりも人間あるゼゴメン。
いやね、どうしてもこれらのデメリットこえて「それでもやるべき」というメリットが見当たらないんですよ。「依存症なしでメリットをひきだす」方法の解答が、一向に見えてこない。
新しい出会いや交流は、大人になってからでも、十分なのかもナア。
 
子供にネットゲームを与える理想論と仮定して言ってみます。
人格のできた高校生。
安全で整った環境。
ある程度与え、ある程度でやめることのできる依存性のなさ。
ゲームとしての楽しさと学ぶ楽しさの融合。
これなら、理想的だ。理想的すぎて自分で信じられなくなってきた。
 
可能性を否定はしません。むしろ、できるのなら、やはり伸びる文化だろうと思うし、よい面はたくさんあると思います。
たとえば現在行われているものだと、各国の国の子供たちとのネットを通じた交流授業などが行われています。ネットを子供にまったく与えないのがよいとは思わないし、オープンな環境で有効活用するべき時代だとも思います。
しかし。それなら「ゲーム」である必要はないんだナ。
勉強させるなら、他に手はたくさんあることに、気づいちゃった。
どうせ勉強するならば、血の通った接触で覚えた方が、いいじゃん。
 
ふと思った。もっと思い切り光をあててみる。
ネトゲやるなら全員ウェブカメラ使って顔が見えるとかどうだろ。やりたい人はやるだろうし、やりたくない人はやらないだろうし。それなら年齢査証やコミュニケーションの混乱も減るだろうし。メリットだけ引っこ抜けそうだし、親も管理しやすい。
なんてね。いや、ムリなのはわかってるんです。あるいは、かえって依存性がますかしら。小学生ねらいの悪い大人がふえるかしら。
だめだ、デメリットばかりが沼からあがってきちゃう。ぐぶう。いってみただけ。
壁は、厚いですネ。

オマケ
ネットから始まる家族コミュニケーション──バンダイ「チケットトゥライド」
これは正直どうなんだろ。結構売れてるみたいではあります。