たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

バブルスの初恋物語が今までのパワパフZで最高レベルの出来だった件。

撮るだけ撮っておいた先週の「出ましたっ!パワパフガールズZ」を見て、不覚にも泣いてしまった!
パワパフZ」といえば、ぐだぐだな展開とぬるい設定を、寝ぼけた頭で見るのが楽しい「ぬるま湯アニメ」として見ていたので、そういう姿勢で今回も見ていたら、いやはや、「どれみ」全盛期レベルの作画と練りこまれたシナリオでびっくりした!多分今までで最高レベルなんじゃないかナ、「パワパフZ」では。バブルスファンなら必見。
 

マ゙ー!みやこ(バブルス)がこんなに赤面モードだなんて!
相手は誰だ!?バタカップだろ、バタカップでしょ。バタカップでいいよ。バタカップにしてください。
・・・違いました。orz
まあ自分の脳内では「バブルスxバタカップ」なので、それでいいですが、本編はまったく別の話。
 

いきなりイケメン登場。およそパワパフZのキャラとは思えない凛々しさと暗い人生を背負ってます。昔は普通に遊んでいたのに、足が弱くなって歩けなくなり、体も弱くてすぐに喘息を起こす。この時点でゆるゆるだったパワパフZとなにか違う、と感じさせられました。何が始まるんだ?!

みやこ(バブルス)が6歳のとき、いじめっ子たちに襲われます。それを見てこの子は怒って飛び掛ります。名前は「タカちゃん」。
タカちゃんは体が弱いので、結局いじめっ子には勝てないのです。負けてしまうんです。ただのヒーローのような男の子じゃない。弱いんです。そのときに流した涙は、自分の弱さへの悔しさか。

彼は弱くて泣き虫ながらも、とても心のやさしい子。そこでみやこに、「シャボンフリーダム」というシャボン玉のテクニックを見せます。命名はタカちゃん。もうこの時点で相当体が弱っている彼にとって、「自由」は大きなキーワードになります。
その一生懸命さと優しさは、幼いみやこの心を打ちます。っていうか、自分が打たれました。このへんの「ノスタルジック」描写の繊細さ、「どれみ」で経験しているファンなら涙するんじゃないでしょうか。バカみたいにモテるみやこですが、もう6年以上たつ今でも、彼のことが心から離れないのです。あらゆる男を袖にしていたのはこの伏線だったようです。
みやこは、時々昔のことを思い出しながら、シャボン玉を子供たちに吹いてあげます。かつてタカちゃんがみやこにしてあげたように。
もう一度逢いたい、あの優しいタカちゃんに逢いたい。しかし現実は過酷でした。

あの優しかったタカちゃんは・・・。1度会ってから、二度と会うことのなかったタカちゃん。それは体の弱さ故でした。彼は、病院に入れられてしまうのです。
その心はすっかりすさんでいくばかり。歩けていた足も、今はすっかり萎えてしまっています。自由がほしい。それが彼の心を蝕みます。心の弱さがあるとパワパフZの世界では簡単に犯されてしまいます。彼は残酷にもモンスターに変わってしまいます。

え!?これなんて「○○モンスター」?!パワパフZのモンスターのキャラデザと質違いすぎ!w
彼はすっかり心を蝕まれているので、自由だけを求める暴れ者になり、みやこにすら襲い掛かります。


結局そのモンスターを倒すことも救うことも出来ず、話は終わります。
みやこは彼のことを理解してあげられたのに、彼はモンスターのまま彼女を理解できない。

正直こんなパワパフZが見れると思ってなかったので、ほんと泣けました。もうね、「どれみ」洗脳された自分なので、ノスタルジックなこういう話にほんと弱いのよ。しかもこういうグッドでもバッドでもないヒキエンド。めがっさ弱いデス。くそう!やられた!

今まで戦闘やアイテムも個々の個性とどうもうまくかみ合わず漠然としていましたが、今回は「バブルスとシャボン玉」に徹底的に焦点を当てていました。このシャボン玉の描写がほんと秀逸。ノスタルジックアイテムもしてもそうなのですが、彼の苦悩していた「自由」とその浮遊感をうまくかぶらせるんだもの。色がカラフルなのも自由そのもの。そこにオリジナル挿入歌入れるなんて・・・卑怯だ!涙腺ゆるむじゃないか!
 
また来週からゆるゆる展開に戻るようですが、この話は軸として今後しばらく残りそうです。病人として「自由」を得たくても得られなかった彼が、今後どのように心を開いていくのか、手に入れた自由をどうするのか、非常に気になるところです。
いやあ、パワパフZ見ててよかった。ゆるい展開も好きなんですが、こういう神がかった話がうまく合間合間に入るといいなあ。ファンとして期待してますスタッフ様。
 
あ、「バブルスxバタカップ」はとりあえずデフォルトです。自分内で。
 
今週のバタカップさん

恋バナはとことん苦手なんです。今回は地味。

今週のブロッサムさん。

まあ、アホの子でした。でも今回はそのアホっぽさが切ない話の救いだったり。やっぱこいついないとダメだなー、パワパフZ。最近はこの子のアホっぷりがめんこくて仕方ありませんワ。