たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

いじめの影にサーチライトを当てるか否か。

小学生は昔から自殺していたか?(きじるしの不思議)
このニュースを見た人にはゆっくりと数字を見て色々考えてほしいエントリ。

先日「自分は今の時代がわからない」と書きました。いやほんと、自分が教壇にたったとき、もしこうなったらどうするか、わからないですよほんと。そこまで追い詰められた経験があるわけでもないから、知ったつもりになるのも申し訳ない。
簡単に「そんなのサインに気づいていじめなくして云々」って言えるのかナ?そうじゃなく、さまざまな要因があって手に負えなくなっての出来事なのかもしれないな、と考え始めました。
もちろん、教育委員会や学校の怠慢であった可能性もありますが、一概には攻めれません。事情がまったくわからない。
だから、「わからない」ってついつい口走ってしまう。
そしていじめ問題や犯罪に関しては「まったく最近の子は」というのが口癖になっている自分はもうお年寄り。
でも「もっとよくみて」と教えてくれるエントリでした。そして、前向きな姿勢なのが非常に考えさせられました。
 
殺人、強姦、自殺、交通事故の事件に関しては、「最近はほんと多いよね」と言ってしまいがちです。
それは決して間違っていません。多いです。
しかし、戦後から1970年代にかけて、それらすべては実はさらに多かった、というのが事実のようです。
特に「増えている」という少年犯罪、実は今は数だけで言うと激減してるんですよね。
少年犯罪は急増しているか
質についてはわかりません。隠蔽されているだけかもしれない。でも、間違いなく「急増はしていない」んですね。
マスコミが「ほらみたことか」とスポット・・・いやサーチライトをあてて、好奇の目で見ていることと、それに振り回されていることがおっかなくなりました。
 
今回はショッキングな遺書と自殺隠蔽でスポットが当たりましたが、実際は「未遂」はいっぱいある気がします。
それは、本当にいじめの酷化によって、もあるし、あるいはその子の精神が病んでいたから、もあるかもしれません。
それじゃ、自殺事件をすべて報道するべきなのか、未遂事件も社会問題として報道すべきなのか?
昨日は悩んでいたんですが、「何もかも見せる」のは間違いだと思うのです。
今回のこの子の場合は、遺書に訴えがあるからこそ、隠蔽はすべきではなかったかもしれません。死んで伝えようとしていたから。
ただ、おおっぴらにするとどうしても心無いマスコミがよってくることがあります。
そうすると、一番心を蝕まれていくのは、家族。ただでもつらいのになぜ追い討ちをかけられないといけないのか、自分の知らないところでけんけんがくがくやられる恐怖は考えるだけでもめいってしまう。
ニュースとかで少年犯罪あった学校の生徒にインタビューしたりする映像が流れますが、そんなことされたら自分は登校拒否してしまいそうです。恐ろしい・・・・
確かに中には、スレにもあったように「自己保守」の隠蔽もあるでしょうね。
でもそれだけではなく、「守るための隠蔽」も時には必要なのだと思いました。

精神病院で小中高生の入院の受け入れ体制が
しっかりできるようになってきているように、
児童擁護施設が少しづつ変わっていっているように、
一歩づつでも良い方向に向かっていると未来を信じたいです。
(コメント欄より)

最近では、いじめられている子、不登校の子のための、その一人のためのクラスがある学校もあります。
ひきこもりや不登校の子をむりやり学校にいかせて30人近くの教室に放り込むのが本当に得策か?というと大きな間違いです。
しかし、わざわざその1人の子のために、30人クラス並の労力を払う人たちがいるわけです。これってすごいじゃないですか。
今はいっぱいいっぱいかもしれないけど、そういう受け入れ態勢できているところは決して少なくないようです。
 
児童擁護施設に関しては、実際に見たことがないので、あまりよくわかりません。
しかし、書かれているように、一歩ずつでも改善しようとしている人たちの努力があると思います。やってみて、批判もあるかもしれない。それでも子供の心を救う手立てがされていくことを本当に望みます。
 
蛇足的に、子供にかかわる仕事している人にヒトコト(自分も含めて)。まずは1日一回でいいから名前で話しかけて。
 
関連したりしなかったり。
心にナイフをしのばせて(動画)
遺族や加害者家族へのフォロー問題は、チョット複雑なようです。これは本読まないとなんともいえないなあ。
遺族問題はかなりよくはなっているようですが、突撃を繰り返すマスコミや野次馬が多いみたいですね。