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実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」

●黄色い子大人気。●

玉子焼きにはマヨネーズをかける派です。たまごまごです。

小島アジコさんいわく「可愛さの権化」の黄色うらら、今回もおいしいところをばしばし持って行きました。前回の「友達いない」シーンはあんまりのきびしさに涙涙でしたが、今回は赤とピンクに密着。笑顔も見えてきました。
でも「仲良し三人組」というにはまだ足りない!

二人がご飯食べてたら、ほっぺにご飯粒が。

そして、二人でご飯粒をとりあいっこ!そして食べる
なんていうナチュラルなラブラブっぷり。初代プリキュアが黒板消しダンスを踊っていたときのようですよ奥さん!赤とピンクの間には誰も入れないのです。そしてそれを切なげに見つめる黄色。心の中は「のぞみさん…私も…」ですね、そうですね?
つかそれを友人のうずらちゃんに言ったら「おなかすいたなあ、なんじゃないの」と言われてなんか納得。はらぺこキャラがご飯食べないなんて!
 
さて、今回は緑のこまちさんが参入する話でした。赤はのぞみへの熱い思いが、黄色ははじめての(?)友達の大切さの思いが、二人をプリキュアにしました。しかし今回はもうちょっと形がある、…っていうか大人からみるとなかなか複雑な心情をかきたてる展開になっています。
 

●「創作する」という夢●


緑の人こまちさんは、今までは割りと「遠くから全部を見ていられるお姉さん的キャラ」として描かれていました。が、今回彼女の隠れた趣味は発覚します。
それは「小説を書く」こと。
いい趣味じゃないですか。
アニメで小説書く子といえば思い出すのは「耳をすませば」ですが、あれも割と前向きで、オープンでした。そう、そんなに隠したりするものじゃなく、むしろ自慢できることですし、キャラも自分の誇りにしている場合が多い気がします(気ですが)。
しかし、こまちはというと、

とっさに隠しました。
あれあれ?と思ったら「笑われた」という過去を持っていました。
あいたたたた…。
何度か応募したけどうまくいかず、友人にも「小説家なんかなれるわけない」と笑われて。うん、傷つきますよ。隠しちゃいますよ。
なんかそれが妙に生々しいじゃないですか。
 
挙句の果てに敵に言われたセリフが、「夢だなんだと騒ぐやつほど実力はないものだ」
このセリフ、あまりにも大きなお友達には「イタイ」セリフじゃあないですか。
 

●夢と実力と現実と●

作家を夢見て小説を書いていた中学生のころ、なんて経験ある人はものすごく多いと思います。自分もそうです。
そして、挫折したり指摘されたりして、一旦「夢は夢なんだよなあ」と引き、書いた小説は封印。それもまたしかり。
あいたたた。しかもその小説なんて間違っても今読めないよほんとにもう。

ピンクののぞみは「人に何を言われても書いてた、努力できる人は絶対実力あるもん!」と言い返します。
大人になった人たちからしたら、努力しつづけ自分を磨くことで実力は間違いなく磨かれることを知っているはず。この言葉の真実味もあるんですよね。
人に何を言われても続ける、それが出来るかどうかは大きな差になります。うん、のぞみ、正しいヨ。
しかし、緑のこまちが実力あるかどうかなんて実際わかりません。
のぞみは小説読まずに言ってるんですよねこのセリフ。
そして、のぞみの夢はというと「敵からアイテムを守ってココ(ぷにゃぷにゃのモモンガみたいの)の願いをかなえること」。
それは自分の夢ですか?人の夢を自分の夢だと思っていませんか?
 
のぞみの言うセリフはものすごく説得力のある、いい言葉なのですが、いかんせん「夢」が「幻想」の域をまだ脱しておらず、それに向かっての努力や、自分の意思や自己がぼやけたままなんですよネ。
いや、確かに今までのプリキュアなんかだと比較的そのへんは曖昧でしたが、今回は今まで出てきた赤、黄色、緑がかなりしっかりと「自分の希望」を持っていて、努力をしているのが明確に描かれているから、どうしてもピンクがフワフワしている感じが否めないんですよ。
このへん、子供が見ても「あれ?」って思う引っ掛かりがいっぱいあると思います。
のぞみは確かに、「おジャ魔女どれみ」のどれみのように、天真爛漫さで心に突っかかりを持っていた黄色などを救う貴重な人間性を持ち合わせたキャラです。子供にも愛されるキャラだと思います。
ただ、ピンク視点が今のところないのと、赤のりん視点のように、はたから見ていて「この子守らないと」的な印象が強くなっているんですヨ。
のぞみの実力は、人からもらったもの。
ここから先、彼女がどう努力していくかで壁にぶつかったときが、本当の意味で「夢ってなんだろう?」がはじまるのかもしれません。それまではのぞみの言う「夢」は、まだ「幻想」のままですぎない、という敵のセリフのとおり。
 

●やんわりとした中ににじむイタさ●

このアニメが「夢あきらめないこと=最高」となるのか、「夢とはなんですか?」となるのかさっぱりわかりませんが、カベにあたらないなんてことはない、と思いたいところです。
というのも、次回が青勧誘の番なんですが、一筋縄ではいかないようで、題名も「プリキュアの資格」と、まだ加入しない様子(わからないけど)。
敵も時給制で入れ替わりサラサラなのが妙に生々しい。敵キャラの考えがちょっとずつ出てくると面白そうですね。とにかく今のところ3人出てきて、3人とも大人的に「イタイ」ところをついてくるのがポイント。
どうにもこうにも、直球で簡単には行ってくれなさそうです。ただ、つっかかりばっかりだと見ていて滅入ってしまうので、のぞみには壁ぶち破りながらずんずん歩く愚直さも期待したいところですが、某どれみさんのように、彼女本人が悩むエピソードが来たときこそ、プリキュア5の真骨頂かなと期待しています。
 
にしても、小説家になるのが笑われる、ってのはイタかったなあ。それを受け入れてくれる人がいたのはいいけど、今後こまちさんはその趣味・夢…うーん、をどうするのか気になるところです。
 
ところで今回もさっくり敵がかわったのですが、コワイナーのデザインはなかなか秀逸でした。

これで、真ん中のマンホールのふたが口でピュって吹くように水の塊を打つんですよ。なんかみょうにエロかったですと思った自分は腐ってます。
 
今週のりんxのぞみ

やばい、りんのデコにもうれつに輪ゴム当てたいです。
 
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