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「サナギさん」と「がんばれ酢めし疑獄!!」のキャラ付け

「施川ユウキファン」なのか「サナギさんファン」なのか、それが問題(近代麻雀漫画生活チラシの裏)
以前のエントリにトラバいただいた中身が面白かったので紹介。というかかなり細かいところまでサイト見てくださったようでありがたいことです><
  
サナギさん」作者の施川ユウキ先生デビュー作品に「がんばれ酢めし疑獄!!」と言うのがあります。
これがなんともシュールな作品で、起承転結内にものすごい勢いで言葉遊びを詰め込むマンガでした。

「がんばれ酢めし疑獄」5巻より。
終始こんな感じ。ほんとよくこんな会話を毎週思いつくものです。
言語感覚をいかに楽しむかがミソな作品です。サナギさんやもずくから入った人でも十分楽しめると思います。
 
はて、こちらは「サナギさん」と違って、キャラはバラバラ。固定キャラもいるにはいますが、関係性とかはほとんど描かれませんでした。

「がんばれ酢めし疑獄!!」ではキャラクターというのは明らかに「記号」でしか無かったのです。

記号というのは言いえて妙で、「そのネタをどう見せるか」のアイテムだったんですよね。
 
自分は「サナギさん」ファンです。胸を張って言います。えへん。
酢めしも大好きですが、やはり作品として「サナギさん」の中に人間関係が織り込まれているのが魅力だったんですよ。読み方としては「人間関係>言語感覚」、かもしれませんネ。
そして、自分はその「ささやかな人間関係」を、もぐって読めば読むほどいろいろに解釈できるところもあわせて好きです。また、そうやって多くの人に楽しんでほしいな、一緒に楽しみたいな!と「サナギさん」に関しては思ってます。いや、ほんとサナギさんとフユちゃんの関係見てると面白いんだって。そのへん、施川先生本人が「フィクションだからこそ成立する普遍的な願望」と言っていたのが印象的。
逆に「言語感覚」の部分だけで読んでもまた面白いです。というわけで、両方を楽しめたら最高ですよネ。マンガだし。

サナギさん」3巻より。
シュールでマイ哲学な会話の中に、毎週二人の関係がちょっとだけ描かれ始めているのがたまらなくてチャンピオンを買ってしまう自分は「サナギさん」中毒かもしれませんネ。
 
にしても、こちらでも書かれているように、「ツモっ子の森」は読まないとあかんなあ。今度早速読んでみます、が、マージャンは用語すら知らないありさま。これを機に覚えるか・・・!
 
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「サナギさん」と「フユちゃん」の見る世界。
〜関連リンク〜
施川ユウキのみすぼらしい部屋(仮)

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