たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

買ったものメモ


コミックリュウ 6月号
クリアクオリア遠藤海成)1巻
神菜、頭をよくしてあげよう 文庫(大槻ケンヂ
仮面ライダーをつくった男たち(村枝賢一
カサブランカ帝国
 
サナギさんはサブリミナルです。
神菜、頭をよくしてあげようは、ハードカーバーのを持っていたんですが書き下ろしが多かったので買いました。ずるいよずるいよー。さあ読もう。
 
カサブランカ帝国は百合小説アンソロジーです。森奈津子先生が好きなので買いました。松本侑子先生など、なかなか読みごたえのあるラインナップになっています。全員女性作家ってのも面白いですね。生理などの身体感覚のいいところ悪いところもしっかり描きこまれていて、幻想少女たちが闊歩するタイプの百合とは一味違う作品集になっています。
 
雑誌、コミックリュウもこれで8号目。表紙からしてもう垢抜けないのがすばらしい。90年代万歳!ほんとこのマイペースっぷりはたまらないものがあります。その独特の雑誌の空気の中に非常になじみつつ、光を放っているのが石黒正数先生の「ネムルバカ」。もう、もだえうつほどに面白いです。いや、何が面白いってわけではないんだけれども、ゆったりとした空気を確実に描ける石黒先生の作風に飲み込まれちゃうんですよ。作中のキャラのセリフを使うならば「深いようで浅い」。その浅さが深い。
安永航一郎先生のマイペースっぷりもすごい。今まで「青空にとおく酒浸り」だったのに、急に題名変えちゃうし。「君がスキだと酒浸り」。なんていい題名なんだ。百合データ転送には感動すら覚えました。
その他、ふくやまけいことりみき鶴田謙二など、キャプテンをはじめとした徳間90年代マンガ好きにはたまらんラインナップ。面白い雑誌ですよねえ。つか鶴田先生が7話連続で描いてるってすごいなあ。
あかぬけた(?)作品ももちろん載っていて、特に松本規之先生の「陽だまり少女紀行」は、鮮やかな青を貴重としたカラーマンガ。鮮やかだから、ノスタルジックで切ない。「かみちゅ!」とかたかみち先生のLOの表紙が好きな人なら文句なくオススメ。
関連・麒麟堂工作室
あと、天蓬元帥先生の4コマのヒロインは、前髪ぱっつん+眉毛太で、よいです。
 
仮面ライダーをつくった男たちはマガジンで読んでいたのですが、マンガ後の昭和ライダー関連の資料がすごすぎる!大野剣友会の大野さん、本当にそっくりだなあ…。昭和ライダーは全然しらない自分ですが、非常に楽しめる作品だと思います。男たちの見ている視線に心震えます。何度平山さんの「今度そんな番組をつくるんだ」は涙なしに読めません。
 
クリアクオリアは「まりあほりっく」の遠藤先生。機械人形が歩き、人間は体の一部が腐っていく病気にかかっている、そんな世界の話。でも重苦しい空気ではなく、20世紀初頭のヨーロッパ風のノリで軽やかに描かれています。この作品のテーマがどう動いていくのか非常に気になるところです。