たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

あなたと一緒に、自分達のペースでゴールまで。「プリキュア5第36話」

ジャージはお好きですか。ぼくは大好きです。
今回はジャージ乱舞のステキな回なのですが、ひときわ輝いていた子がいます。それはかれん様です。

足まくりです。やられました。これはスタッフGJと言わざるをえない。
このはだしスニーカ(ショートソックスかな?)とふくらはぎのラインだけで、当分人生がんばれそうです。ありがとう、スタッフありがとう!
 
そんな回でした。
とにかくマラソンジャージ少女の数が半端ない上に、ギャラリーもめちゃくちゃ多い、回想シーンまでモブだらけ、という、スタッフ泣かせの回だったと思います。モブシーン本当にお疲れ様です。東映の本気を見ました。
 
さて、今回はりんちゃんとのぞみの友情以上の固い絆が久しぶりに描かれた回でした。のぞxりん派としては狂喜乱舞なわけですが、ちょっとそのへんりんちゃん視点から見てみようと思います。
 

●しんどいよね。●

今回は、一部の女子にはもっとも恐怖というか嫌悪されるイベントナンバー1のマラソン大会の話。
ちなみに自分は高校の頃、なんか事故あったらしくて競歩しかありませんでした。なかなか教師側にとっても難しいイベントだと思われます。嫌いじゃないんだけどねえ。

まあ、案の定のぞみさんは超嫌がっております。スポーツ極めて苦手な彼女です、ドベになりながらひたすら走るイベントを好むような根性は当然ありません。

超やる気なし。
とは言っても、あんまりのぞみを責めることもできずらいです。仕方ないですよ、ドベで完走しきれないあのプレッシャーと来たら。しかもマラソンは孤独。苦手な子にこれを好きになれというのは極めて難しい。
ならそこから何を差し引けばがんばれるかといえば、やはり「孤独」です。一人じゃなければがんばれる!そういうムード作りは大切です。

みんなよい子だよなあ。
マラソンをしたがらないのぞみのために練習に結集するんだもの。
しかし、のぞみは練習の途中でだだをこねるわけです。ワガママ?いやいや、彼女にとっては本当に苦痛なのですよ。

この絶望感は伊達じゃない。
もちろん、これが正しいとは言いません。が、こういう気持ちの時もあるんです。
 

●りんちゃんの笑顔の意味●

まあここで、親友のりんちゃんがすることと言えば、今までなら「何やってるの!」と叱咤激励する姿が思い浮かぶわけですが、今回はちょっと一味も二味も違います。

そう、すごい笑顔なんですよ。
この笑顔、よーく見てほしいのです。すごい汗かいてるんですよね。これはもちろんマラソンの練習をしていたからではあるんですが、実はこのとき相当ムリしているからなんです。
部活とマラソン練習による過労。この後ぱったりと彼女は倒れてしまいます。
なぜ?!なぜそこまでして、いやがるのぞみのマラソン練習に付き合うの?

体調崩して倒れた後も、ずっと笑顔のりんちゃん。
決して、のぞみのことを責めません。ただ、のぞみにがんばってほしい、という一念と、やさしいまなざしだけが。
 
ここの描きかたが非常に印象的で、ステキでした。まずこちらを見てください。

りんちゃんは、のぞみの手をしっかりと取るんです。
プリキュアシリーズで、手を握るシーンはほぼ100%大切なシーンだと自分は思っています。手を握った瞬間こそが、心の通い合いが表現される、重要なシーン。
つまり、この笑顔と握った手こそが、りんちゃんの、のぞみへの心を予表しているのです。
いやいや、ちょっと思い込みも入ってますが、あながち間違いではないと思います。
 

●のぞみの差し出した手と、りんの差し出した手と●

りんちゃんにとって大切なものとして、今までも何度か出ていた「のぞみの差し出した手」の思い出があります。

関連・プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
第二話より。この思い出がりんちゃんをプリキュアにしたきっかけであり、同時にカワリーノトラウマの引き金にもなりました。
「のぞみを助けてあげたい」というりんちゃんの気持ちは、思った以上に深いところに根ざしていて、それが彼女を現在は支えていると言っても過言ではないです。
今回も、そんな彼女の思い出が語られました。

幼い頃、トップランナーだったりんちゃんが転んではじめて味わった挫折。ビリでもいいから…なんていう考えもおきず、もうだめだ諦めようと思った気持ち。
うん、そりゃあきらめたくもなります。恥もあるし、痛いし、やりきれないし。責めることは出来ません。が、ここで手を差し伸べたのは、やはりこの子だったのです。

のぞみさんでした。
この描き方が、先ほどのものとダブります。
視線がりんちゃんからのものなのですが、まるで希望の光じゃないですか。

ビリでもいいじゃない。かっこわるくてもいいじゃない。
最後まで、やってみようよ!
この時ののぞみの考えていることは、おそらく全然難しいことじゃないと思います。すごい単純明快な論理で、「最後までがんばろう!」というそれだけだと思います。
中高生になると、マラソンみたいな競技で「勝てない」子にとって「なんでこんなことやるの?」「勉強もスポーツも無駄じゃないか」という気持ちがわきます。わいても悪いことではないと思います。辛いもの。
だけど、そういう理屈を越えたところにあるものが、達成したときにあるんだよ、とやさしくこの作品は語りかけてきます。

この笑顔。子供が見ても非常に明快な「達成感」。
言葉で説明するのが難しい、やり遂げたときの気持ち。それを難しい言葉で叱りたてることもできるのですが、1万の言葉よりも、笑顔の方が説得力があるのですよね。
それが、のぞみのこの笑顔であり、りんちゃんの今の笑顔であるのです。
 

●これからも、前を向いて走ろう、自分のペースで。●


最後までいけるんだろうか?
そんな不安は誰しもあります。苦手なことならなおのこと。だけど、それをムリに踏ん張って、一番である必要はありません。そして不安なら、周りを見ればいい。

ビリかもしれない。かなわないこともたくさんあるだろう。
でも、自分のペースでいけばいい。そして誰かが横にいてくれる瞬間が、ある。
 
のぞみにとっても、りんちゃんにとっても、お互いはその「側にいてくれる」「側にいてあげられる」大切な存在なんですよね。
最近ではのぞみはココにお熱ではありますが、このペースで、この距離感で、ずっと歩んでいこうね、というのを確認した、非常に貴重な回だったと思うのです。
そんな二人へのやさしい視線が、見ている子供達に、あるいは大きなお友達にも語りかけてくるような気がするのでした。
がんばれ、りんちゃん、のぞみ。
がんばれ、自分。
 

●ガマオ、同情の余地をドブに捨てるの巻●

今週のみどころ。
 
その1

一時期は普通の仕事をして、結構がんばっていたガマオ。警備員やゴミ拾いのバイトしていたときは「ガンバレ!お前はフリーターの星だ」とか思いましたが、今回自らすべてドブに捨てやがりました。
楽してもうけるために人を踏みにじるとか、言語道断。せっかくの同情票を失い、あっさりと退場ー。さようならガマオ。今回ばかりは、君が悪い。
そして、カワリーノさんの悪党っぷりと策士っぷりは、子供向けアニメの枠を超えたとしても相当えげつないレベルな気がします。少なくともプリキュア1の悪人な気が。こわいんですが。
 
その2

とにかくモブシーン多すぎ。見ているだけで「おつかれさまです!!」といいたくなる人数。大変そうだ…。

そして、女生徒達もちゃんと描き分けられてかわいらしいのがいいですなあ。ただふと思ったんですが、主人公の5人以外は、髪の毛の色普通なのね。このへん差別化されているのかな。
 
その3

ジャージの胸のワッペン、地味に学年で色が違います。
1年生⇒緑  2年生⇒赤  3年生⇒青です。

今回、脚の早くない「癒しーズ」の出番が多かった気がします。この組み合わせ今まではほとんどなかったのですが、カワリーノトラウマ後格段に増えましたね。ちょっと面白いかも。

変身バンクもちゃーんとジャージです。毎回、細かいなー。
 
その4

オタカさん登場。ああ、もうほんとこの人いい人だ。学園をこれからも見守ってください。
ココもちゃんと「のぞみがんばれ」じゃなくて「みんながんばれ」と言っていたのがよかったです。ココ自体かなりいい教師な予感。
 
その5

りんちゃんがのぞみを大切にかばうシーン。こういうりんちゃんの熱さと愛情を見るとときめいてしまいます。
やっぱりりんちゃんにとって、のぞみはかけがえのない存在なのですよ!
 
その6

ガマオバトルは舌が面白い。これが見られなくなるのはちょっと残念です。
にしても、毎回舌をにぎりしめたり抱きついたりするのぞみさん。べたべたっすよ。
りんちゃんは最近足技のキレが妙によくて、スパッツが生きてます。よきかな!
 
その7

激風に立つプリキュア。かっこよすぎます。ミルクがそれに感銘を受けているのがまた珍しいです。
後半になって、すっかり貫禄ついてきましたねー。
 
その8

次回予告で、いきなりとんでもないことしてるこまちさん。
あなたはこの後に及んでようかんを料理しようとするのですか。あなたは喫茶マウンテンの常連ですか。
 
その9

映画のブラックキュアドリームがエロすぎます。
勝手な妄想ですが、きっとこの子暴走したら鼻血出るんだぜ。
劇場に見に行く予定ですが…ちびっ子に混じってライト振ってるのを見るのはしんどいな…。
 
 
Yes!プリキュア5 Vol.1 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.2 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.3 [DVD]
DVDの表紙は、最初が5人、次から一人ずつっぽいです。なぜか3だけ画像があるのはアマゾンの人がりんちゃん大好きだからだと思いますりんちゃん大好き。
Yes!プリキュア5 Vocalアルバム2 ~VOCAL EXPLOSION!~ガンバランスdeダンス~夢みる奇跡たち~
だんだんくせになる、不思議なプリ5EDのほちゃれ声。
Yes! プリキュア5 2008年カレンダー
来年もまだまだプリキュア5!
Superior Class Series Yes!プリキュア5 キュアドリーム

Yes!プリキュア5 企画ミニアルバム ココ(小々田)&ナッツ(夏)

 
以下過去記事
 
 
大人になったら何になりたい?「YES!プリキュア5」第一話
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」
やけにリアル社会人な敵のお仕事。「プリキュア5第6話」
少女たちの絆は、少しずつ歩き出した。「プリキュア5第7話」
学年や身分による感覚のカベってありますか。「プリキュア5第8話」
有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」
社会の仕事は甘くない。「プリキュア5第10話」
今がんばることは、ムダじゃない!「プリキュア5第11話」
アイドル業は、その一歩から。「プリキュア5第12話」
自分のために生きる?誰かのために生きる?「プリキュア5第13話」
お金で買えるの?その価値は。「プリキュア5第14話」
少女達の友情はいつまでも。「プリキュア5第15話」
自分の視野を仲間内だけで満足してはいないか。「プリキュア5第16話」
どんな時でも、そばにいるよ。「プリキュア5第17話」
友達は、必要ですか?「プリキュア5第18話」 
心配は何のためにするの?「プリキュア5第19話」
まっすぐ進むだけが道じゃない。「プリキュア5第20話」
ミルク視線で楽しむ「プリキュア第21話」
大人としてのココの立ち位置。「プリキュア5第22話」
5人それぞれの心の闇へ。「プリキュア5第23話」
追悼・ギリンマへ。平社員の憂鬱と哀しみに敬礼
さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
4人の心がここから開くんだ!「プリキュア5第25話」
見終わった後の顔は鏡では見られない。「プリキュア5第26話」 
夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
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乙女の感情の高ぶりに、ニヤけたりへこんだり。「プリキュア5第31話」
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マスコミという名前のコミュニケーション。「プリキュア5第33話」
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