たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

プリキュアたちの関係をファンタジーな角度から見てみよう。「プリキュア5第38話」

まず今回のプリキュア5を語る際に、コレだけは欠かせないというものがあります。
そう、おジャ魔女うららです。
自分は別にうららスキーというわけではなかったのですが、これはやられましたね。反則ですよ。

もうどっきりどっきりDONDON!です。これで「うわああ」とかいうんだから参っちゃうねもう。


ベストすぎる配役に全米が泣いた
そうだよ、ぼくらの求めていた魔女っ子はこんなところにあったんだ!
もういっそスピンオフで「おジャ魔女うらら」を作るべきだと思いました。うららの正体がばれたら鷲尾さんあたりが魔女ガエルになっちゃうとかそういう感じで。
 
そんな回でした。
もう言うまでもないのですが、今回は重いストーリーなどを一切考えることなく、純粋に「プリキュア5のキャラクターでシンデレラをやろう」という、日曜朝番組ならではのお楽しみ回でした。
しかし、面白いのはそれを考えていたのが「ミルクの妄想」で、反作用的な効果で、ミルクが全員をどう思っているかを垣間見ることができる回でもありました。そのへんをおさえながら、プリキュア5人+2匹の仮装パーティの様子を紹介してみたいと思います。
 

●そもそもの発端は●


今回の騒ぎの発端になったのは、「ミルクが小説を描くために写本をする」と言い出したから。それが絵本のシンデレラというのは、なかなか幼い子にとってリアルな感じがします。
自分も以前チラッと話したのですが、スチーブンスンの「宝島」が大好きで小学生の頃全文書き写したことがありました。今思うとなぜやったのかさっぱり分からない上に、捨ててしまいました。なんかもったいないなあ。

小説、というと思い出されるのがこまちさん。
彼女もナッツの厳しい指摘を受けながら、自己満足だけの小説から「人に読ませる」小説へと進みつつあります。そんな彼女がミルクに、書き写しを励ましているのはなんともほほえましいです。
ということは、おそらく彼女もやったことあるんでしょうね、書き写し。
 
しかし、なぜ唐突にミルクが小説を?何の伏線も今までなかった気がしますが。
おそらく、ナッツが猛烈な本読みであること、そしてのぞみとの関係も含めて何か新しいことを始めようという意識があったのではないかと思いました。

もうすっかりツーカーのような関係ののぞみとミルクです。
お約束のごとく、ミルクがいじってのぞみが怒る。そんな流れがもうできあがっているのですが、もしかしたらミルク側も「自分は今あまり何も技術がない」ということに気づいたのかもしれません(料理はみんなよりもできるけど)。
もっと単純に、こまちのまねをしてみたい、ということかもしれませんネ。いずれにしてもこの行動がミルクの大きな一歩ではある気がしてなりません。たいしたもんですよ。
もちろんこれを見守りはぐくんでくれる存在がいるのも忘れてはいけません。

そう、かれん様。
最近毎回かれんはミルクに対して目をかけていますね。それがしっかり、意図的に描写されているのが好感持てます。
関連・影から支える人たち。「私があなたの騎士になる!」「プリキュア5第34話」
かれんとミルクの良好な関係は今後も続いていきそうです。まだまだミルクの脳みそは幼稚園児レベル。ゆっくりはぐくんでもらいたいのです。
その幼稚園児レベルのミルクが、5人+2匹をイメージしながら妄想したシンデレラが、たまらなく面白いのも、なんだかんだでみんなのことが好きでよく見ているからなんですよね。
 

●オン・ザ・ミルク妄想ワールド●

さて、ミルクがどんなふうに5人を見ているのか、ちょっとのぞいてみます。

まあ、のぞみはこうですわな。どじでおっちょこちょいでいろんな面でダメーな感じ。
にしてもですよ。
ミルクがあえてのぞみをシンデレラに持ってきたのが面白いです。まあ主人公だからではあるんですが、やはりミルクの中でものぞみが特別な存在であることは間違いなさそう。
これ、冷静に考えたら自分をシンデレラにしてもいいわけですし、実際エンディングでそれ狙いなことをするんですが、本編のアニメではミルクはシンデレラ役じゃないんですよね。それどころか出てきすらしない。譲ったというわけではないのでしょうけれど。
特になにかすごいわけじゃないのぞみも、ミルクの中ではしっかりとした位置をもっているんでしょうね。

そして、キラキラなのぞみ。
この憧れ顔最近頻度がまたあがりつつあります。のぞみは「夢見る乙女」であってこそ、ですよね。
 
さてりんちゃんはというと、ミルク妄想内でもつっこみでした。しかも4:1。

そんなわけで、下がり眉毛がデフォルトな感じがします。
やはり常にミルクも、彼女のマシンガン突込みを見慣れているからなんでしょうね、妄想内でも常に突っ込み続けていました。
 

それに対して、落ち着きまくりのこまちさん。
シンデレラに対して「がんばってね☆」とか言うあたり相当のんきでトんでいます。君の役はいじわるな継母だったのに。
もっとも、初期は比較的没個性的なのを自ら選んでいたこまちも、最近は「ああ、私はずれていてもいいんだ」というのを自分で認め、あえて開き直り始めている感覚もあります。のびのびしてきた、と言ったほうがいいでしょうか。
そのあたりも、ミルクの意識の中にはあるようですね。
 
そしてかれん様。

どうしたものか!かれん様がこういう乙女チックな服装をしてリボンをしていると、やけくそにかわいいのですが!
ミルク内でのかれんの存在は非常に大きいと思いますが、ほかのキャラと比べてちょっと控えめ。
 

んで、うららはアッパッパーな感じでした。
いい意味での和ませ役、という感覚はミルクの中にもあるようです。
 

●さまざまな人間関係模様。●

ここで、妄想内で見ることのできる、キャラ同士の色々な関係をピックアップしておきます。ひいてはこれが、ミルクの印象であると同時に、プリキュア5の人物関係の総集編みたいにもなっています。

まずはのぞみxりん。
やはりここは熟練夫婦のようなテンポのよさでした。のぞみも、すでにりんちゃんが「突っ込んでくれる」のを分かって羽を伸ばしているかのよう。
りんちゃんも、のぞみのことをほっておけなくて、まるで母親のように世話を焼く視線なのがまたいいですよね。この二人はもっと密着すればいいのに!(これは個人的意見失礼)

こまちxかれん。
この二人は目を合わせるシーン本当に多いですね。そして目を合わせたらもうそれでOK、というのがまた。

ナッツxこまち。
くっつきすぎだからナッツ!離れなさい、離れなさい!
今回なにがすごいって、ナッツが「というわけだから」といってまっさきにこまちのところにエスコートに行ったこと。ストレートで真っ正直なナッツです、相当意識しているのは自明の理の様子。

ココxのぞみ。
くっつきすぎだからココ!離れなさい、離れなさい!
まあ、シンデレラなのでここがくっつくのは当然っちゃ当然なのですが、今回はこのカップル進展すさまじかったですねえ。このへんは後述。

かれんxりん。
相変わらずのかみ合わなさ。いや、かみ合いすぎて毎回ぶつかっているというべきでしょうか。
ここも、最初からお互いぶつかりあうのを分かって、あえてぶつかっているという、予定調和的な仲のよさを感じます。
 

●そして、ココとのぞみは。●

こうしてプリキュアたちの人間関係が、ミルクという第三者の視点によって浮き彫りになっていく過程が笑えるのですが、それが現実にも波及していくのが面白いんですよ。
たとえばこのシーン。

のぞみがコケて、いっせいに全員がドミノ倒しになるシーンですが。

現実でも同じような倒れ方に。
このへんが「彼女たちらしさ」の現われなんだと思います。そういう意味でも、ミルク視点があるのは、作品を丁寧に並べなおす上で便利ですね。
 
はて、妄想内で飛躍的な進展をとげたココxのぞみ。

すっかり王子なココとのぞみ。まあこういうシーンは今までも何回かあったのですが、問題はここですよここ!

手をつないじゃったよ!
プリキュアシリーズで手をつなぐというのは、非常ーーに親密な信頼関係ができて初めて描かれるもので、今までもためにためて出されることが多かった部分です。のぞみとココでいえば、カワリーノ戦でやっと手をつないだ、というのが印象に残っています。
参考・さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
それがさらっと行われたもんだから、こっちとしてはドッキリですよ。
これが現実世界にも波及。心のつながりが確実に、こんな形でフラグたちました。

いやはや…まいったね。
のぞみはまあ、かなり意識しているのはわかるんですが、ココも確実に意識しはじめているようです。先週シュークリームのために流されまくったヤツとは到底思えません。ただ、この赤面ココはかわいいので、ちょっとお父ちゃん許しちゃおうかしら。
これが恋なのか、ごたごたに巻き込まれての感情の狂いなのかはまだわからないですが、確実に一歩ずつ進展している二人を見ていたら自分もちっちゃなオンナノコ気分になってときめきます。
それが心地よくてプリキュア見ている、ってのもあるわけですよ。お恥ずかしながら。
ああ楽しいな、プリキュア5。
もっとも「そんなラブコメゆるさねえ!」という気持ちもあるわけですが、それを代弁してくれる、空気あえて読まない子ミルクさん。

読む気さらさらなし。
うまいことバランスとれてるもんですね。
 
最近ミルクがちょっと好きになってきました。あとは擬人化するだけだ!
 

●子供の夢・大人の?夢?●

今週のみどころ色々。
 
その1

重役がいないことをいいことに、椅子に座ってご満悦のブンビーさん。
ああもう、ほんとブンビーさんはこの会社やめたほうがいいよ。切ないよ。

鏡よ鏡よ鏡さん。一番優秀なのは…それはブンビーさんです。
なんてことやっても当然がん無視。寒い痛い。
ああ、なんでしょうこの目からあふれる液体は。どこまで哀愁と、未来の見えなさっぷりを背負っているんだブンビーさん。
彼が「サクセスストーリー」と口にすることで、ミルクのシンデレラと対比されているのが興味深い。大人の物語がすべてダメというわけではないけれど、夢を失った人の物語の物悲しさを描き出しているかのようです。
とりあえず、こういう笑える回に出ているならば、ブンビーさんは死亡フラグじゃないのでちょっとほっとするんですよね、というのが一番の本音。
 
その2

もっともプリキュア5らしい1シーン。
これが彼女たちの、日常。
 
その3

ドレスのデザインがかなりこっていて、全員リボン基調にしているんですよね。
ちょっと幼い感じのかわいらしさですが、それが特にかれん様のコントラストにマッチしていて死ぬほどかわいい!
んでだ。りんちゃんだけやたらエロいデザインだと思うのです。ありがとう東映

でもデザイン的にはかれん様のが一番好き。変身シーンももちろんドレスです。凝ってるなあ。
 
その4

うららに魔法かけられるのぞみが、これまた童話ネタなのがほほえましい。このへんもおジャ魔女どれみを思い出しますよね。
 
その5

最近急激に増え始めている、こまち・うららの癒し系コンビ。毎回一回は入る気がします。
これは今後新しい関係としてピックアップされるのかな?
そして、めずらしくうららがダイナミックなアクションをかましてくれました。

おおげさなくらいの蹴りと、バネ髪の動きは本当に映えます。
 
その6

ここで視線が、かれんの太ももにいった人は、ぼくの心の友です。
 
その7

うららの魅力って、まわりが何かびっくりしたり叫んでいても、ひょうひょうとズレている所だと思うのです。
それが同時に、これでいうとのぞみとりんの息のあっているのをかもしだしているのだから、引き立てる役としても最高。
しかしこの子、どこまで天然でどこから分かってやっているのかさーっぱりわかりません。
 
その8
来週はお休み。来々週はうってかわって大変な事態になりそうな予感。今回は嵐の前の静けさでしたか。

しかし、なんだろうコレ。どういう展開になるんだろう。
どうも、精神攻撃しかけてきそうな雰囲気はありますが・・・??
 

●オマケ●

プリキュア5映画版の、ブラック側のキャストが発表になったのですが(moonphase雑記)、これがまた鼻血もの。

   > ダークドリーム西村ちなみ
   > ダークルージュ長沢美樹
   > ダークレモネード : 釘宮理恵
   > ダークミント : 皆口裕子
   > ダークアクア : 木内レイコ

ちょ!なにこれ、なにこの豪華すぎるラインナップ。映画版オンリーの敵なのに!
それになんてったって、ダークレモネードですよ。釘宮ですよ。うわあ、どうしよう、どうすればいいんだろう(取り乱しています
とりあえず、11月10日から公開。大きなお友達として、そそくさと見に行く予定です。こ、こっそりと…。…ライトほしいなあ。
 

Yes!プリキュア5 Vol.1 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.2 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.3 [DVD]Yes!プリキュア5 Vol.4 [DVD]
1、2は絶賛発売中。しかし、なぜか2だけ画像なし。4も画像出ましたね。うららはかわいいなあ。
Yes!プリキュア5 Vocalアルバム2 ~VOCAL EXPLOSION!~ガンバランスdeダンス~夢みる奇跡たち~
今までEDってとばしてたのですが、動くようになってからひきこまれるかのごとく見ています。
Yes! プリキュア5 2008年カレンダー
カレンダー見ていると、来年も続くのかどうかが気になって仕方ないです…続投希望!
Superior Class Series Yes!プリキュア5 キュアドリーム

Yes!プリキュア5 企画ミニアルバム ココ(小々田)&ナッツ(夏)

 
以下過去記事
 
 
大人になったら何になりたい?「YES!プリキュア5」第一話
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」
やけにリアル社会人な敵のお仕事。「プリキュア5第6話」
少女たちの絆は、少しずつ歩き出した。「プリキュア5第7話」
学年や身分による感覚のカベってありますか。「プリキュア5第8話」
有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」
社会の仕事は甘くない。「プリキュア5第10話」
今がんばることは、ムダじゃない!「プリキュア5第11話」
アイドル業は、その一歩から。「プリキュア5第12話」
自分のために生きる?誰かのために生きる?「プリキュア5第13話」
お金で買えるの?その価値は。「プリキュア5第14話」
少女達の友情はいつまでも。「プリキュア5第15話」
自分の視野を仲間内だけで満足してはいないか。「プリキュア5第16話」
どんな時でも、そばにいるよ。「プリキュア5第17話」
友達は、必要ですか?「プリキュア5第18話」 
心配は何のためにするの?「プリキュア5第19話」
まっすぐ進むだけが道じゃない。「プリキュア5第20話」
ミルク視線で楽しむ「プリキュア第21話」
大人としてのココの立ち位置。「プリキュア5第22話」
5人それぞれの心の闇へ。「プリキュア5第23話」
追悼・ギリンマへ。平社員の憂鬱と哀しみに敬礼
さあ、その手をつなごう。「プリキュア5第24話」
4人の心がここから開くんだ!「プリキュア5第25話」
見終わった後の顔は鏡では見られない。「プリキュア5第26話」 
夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
あなたがいつも側にいたから。「プリキュア5第28話」
人をつなぐ架け橋になる人って、大切なんだよね。「プリキュア5第29話」
自分が輝くのではなくて。「プリキュア5第30話」
乙女の感情の高ぶりに、ニヤけたりへこんだり。「プリキュア5第31話」
結婚ドリームなんてお父さん許しませんよ!「プリキュア第32話」
マスコミという名前のコミュニケーション。「プリキュア5第33話」
影から支える人たち。「私があなたの騎士になる!」「プリキュア5第34話」
信じてくれる人がそばにいる、それだけでいい。「プリキュア5第35話」
あなたと一緒に、自分達のペースでゴールまで。「プリキュア5第36話」
バランスよい食事と、バランスよい人間関係。「プリキュア5第37話」