たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

影で支え、見守る人こそが。「プリキュア5第40話」

なんと意外なところで新キャラ登場。

なにこれ!ちょ、かわいすぎるんですけど!
と思ったら、なんとOPとEDの歌手さんの特別出演でした。ちなみに左がED、右がOP。いやあ、ありですあり。特にEDの子のほうは、あの鼻にかかったような声で一生懸命演じようとしている感じがよいです。
 
そんな回でした。なんてマニアックなおまけなんだろう。
はて、今回はちょい出ししかされていなかった理事長についての話でした。声の時点で気づいていた方も多いようですが、それを踏まえたとしてもしみじみさせられる話でした。
今回はそんな理事長と、あと影で支える役として「うらら」にスポットを当ててみたいと思います。
なんでうらら?というのはまたあとで。
 

●実るほど頭を垂れる稲穂かな●

マンガ・アニメ内の教頭・校長って、ステレオタイプだとあんまりいい印象ではない場合が多いのですが、さすがは子供向けアニメというか、非常に今回教頭・理事長共にステキな人として描かれていました。
実際、子供側から見たら現実だと、特に教頭先生っていい印象がもてないんですよねえ。そりゃそうだ、基本的に授業などでは会えないんだもの。

しかし、実は教頭先生は生徒の前に積極的に顔を出すことは不可能ではないんですよね。実際教頭先生とよく遊んだ経験のある人って多いと思います。同時に、教頭先生の顔すら思い出せないなんて人も多いと思います。
顔を出さないのが悪いかと言うと、教頭先生は激務に追われる立場なので「出せない」人も多いため、一概には言えません。しかしプリキュア5の教頭は、忙しい中でも生徒に微笑みかけるステキな先生でした。
なかなかね、できない理想像ではあるんだけれども。子供向けアニメではそれをやってほしいじゃないですか。

では理事長は?
最初は理事長の意向がいまいち飲み込めませんでした。わざわざ隠れる必要はないような気もするなあと。
しかし、理事長や校長という立場になると、自分の意思とは別にどうにもならない力が働いてしまうんでしょうね。無論、子供たちと駆け回る理事長がいてもいいと思うんですが、PTAなど周囲の視線や、仕事の重さなどを考えるとやはり距離が、普通の教師よりは離れていかざるを得ないのも納得です。

それがいやで、定年まで教壇に立ち続ける先生もいるんですよね。ただし、必ずしもそれが正解ではないです。
やはり理事長・校長・教頭という立場でしかできない学校運営もあるわけですし、それは非常に重要な役割です。生徒のために、でも生徒と接することがしずらい、複雑な位置であることを今回描いていました。
そういうやさしい視線がたまらない。理事長はえらい!教頭はねちっこい!というマンガ的な表現もいいんだけれども、あくまでも大人から子供を見る視線がきちんと練りこまれているのがプリキュア5の魅力だと思うんです。

その選択肢としてとった行動が、なんともステキじゃないですか。
おタカさんは「決して前にはでない、支える側」としてすごい好きなキャラだったので、こういう展開になったのはなんだかあったかい気持ちになります。うん、確かにおタカさんはあくまでもパートのおばちゃん、っていう立ち位置のままでいるのもいいな、とは思うのです。でも、理事長が道楽ではなくきちんと割り切って、完全な別人としてその行動をとるという結論なのはさらに一歩上回っていて、かれん同様その考慮の深さに恐れ入る。
仕事に貴賎があるというわけではないです。あくまでも適者適役、それを踏まえたうえでできるだけ接しやすい立場にいたい!という目線をもてる大人がいることがうれしいんだな。上に立つ人だからこそ、目線はへりくだって下から見上げる。
 

●適材適所としての、うらら●

はて、今回よく見るとプリキュア5人側でもバランスを保つ重要キャラがいたと思います。それが、うらら。

5人のキャラそれぞれがうまい具合にバランスを保っているプリキュアたち。
りんちゃんが切り込み隊長、かれんが指令塔、こまちが参謀、のぞみがリーダー、でしょうか。
となると、うららは?マスコット…ではない。

今回見ていて思ったのは、うららは本当に自分の位置と5人の間の関係をよく理解しているんだな、ということ。
他のキャラも出番が多いのですが、とにかくうららの立ち回りが非常にいい所を突いてくる。オチ担当というよりも、のぞみがボケたところに上乗せする感じです。

これ、どうしても視線がうららにいくわい。
よく分かっている顔をするじゃないか、うららさん。

うらら自体はしっかり活躍をするキャラですが、あまり前には出ません。むしろ他のキャラを引き立てる立場にいたと言えると思います。
特に今回それが顕著で、いわゆる緩衝材としての彼女の働きは絶大。のぞみはマジボケをしていると思うんですが、うららのはどうも雰囲気を読んでやっているように思われます。推測ですが。そのくらいタイミングがイイ。

自分のキャラをよくわきまえて、全体の空気をよくするために会話のつなぎを努めるうらら。
私が主役!っていうでしゃばりっぷりはないです。5人の間の空気の流れをよくするムードメーカーは、実は彼女なんだと思いました。まさに縁の下の力持ち。
 
面白い具合に来週うららとこまちの話になるようですが、うららのこの存在感、今後も変わることなく周囲を支えていくことになりそうです。時にはドーンと目立つこともあるけれど、基本「5人がバランスよくやっていく」ことを第一に考えている彼女、ある意味一番大人な気がするのです。
もしかしたら、彼女のような、メインはるわけではないけれども他人を支えられる重要なキャラが、理事長たちみたいな大人になるのかな、なんて思いました。
まあその分アイドルで目立ちまくっているんですけれども。
 

●りんちゃんの乙女っぷりをとくとみよ●

今回はいい具合に5人のキャラが描かれている回でもありました。今回のみどころ。
 
その1


ここでまさかの、照れりんちゃん発動。
あれですよほら、伯爵。
夏に女の子を怖がらせたくはないかい。「プリキュア5第27話」
ローゼット伯爵の話とか忘れかけてたよ。しかしそれをけなげに旧校舎まで見に行くりんちゃんとか、かわいすぎです。
だがしかし、のぞxりん派としてはこれまたなんとも複雑な気分。だがかわいいのでOK。
ところでローゼット伯爵自体はもう出てこないような扱いだったのですが、どうなんでしょう、なんかこの様子だと復活しそうな。

それを笑顔でかえすこまちさんは、Sとしか思えませんでした。
 
その2
またりんちゃん。

教頭先生が犬を連れて来るんですが、このシーン、のぞみとうららがキャイキャイやっているように見えるのですが、りんちゃんに大注目。

ここで、りんちゃん犬がかわいすぎて、触りたいけどどうすればいいのかパニくってしまってぷるぷるしているんですよ。もうね、あんたがかわいいよ!

ちょっと分かりずらいですが、手を伸ばして触ろうとしたり、引っ込めたり。そんなりんちゃんがいとおしすぎる。
今回はこんな小ネタがとにかく山盛りで、見れば見るほどそれぞれのキャラの魅力が出汁のように出てくるからたまりませんでした。
 
その3

そしていかんなくアホの子ぶりを発揮してくれたのぞみさん。にょろーん
やっぱりのぞみボケる→りんちゃん突っ込む→うららさらにボケる、の流れは黄金です。
 
その4

周囲の暴走に流されることが多いかれんさん。たじたじ顔が何気に多いです。そう、かれんさん眉毛が人一倍太いので、そういう困惑顔がものすごく引き立つんです。これきっと番組初期から、性格にあわせてキャラデザされているんだろうなあ。

あと、こういう微妙な表情の出し具合が見事。nice mayuge.
今回のかれんさんは非常に大人らしく、かつ中学生らしいイキイキ感が出ていました。顔アップも多かったので、ファンの人は歓喜だったのでは。
 
その5

久しぶりの増子さん。本当にこの子、スタッフに愛されてるなあと思います。毎回出てくるたびに、おいしいんだからもう。しかもとにかく描写がかわいらしい。

vip待遇のようなキュートさ。メガネの価値をよく分かっておられる。
 
その6

最近はナッツとかナッツとかナッツのせいでぱっとしなかったこまxかれですが、今回は逆点ホームランです。目と目で通じ合う二人。やっぱりこれです、この二人の信頼関係は伊達じゃない。
 
その7

理事長の謙虚さと対比するように出てきた、えらそうなハデーニャさん。
でも正直、それにずるずると流されてストレス溜めてそうなブンビーさんがもうね。かわいそうで。毎週毎週、大人の哀愁を出してくれるブンビーさんこそ、最萌えな気がしてならないんですが。
 
その8

今回のコワイナー、久しぶりに気持ち悪いよ!

蟲にしめつけられる5人。この時の表情が、妙な話ですがピカイチに出来がよくて。
今回本当に、キャラの個性と表情の組み合わせがうまいです。
 
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1、2は絶賛発売中。なぜか2だけ、なかなか画像が出ないなあ。
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カレンダー、一年中9・10月の海賊ハリケーン貼っておきたいんですが。
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以下過去記事
 
 
大人になったら何になりたい?「YES!プリキュア5」第一話
プリキュア5が二話目にしていきなり百合展開でした。
実力の伴わない夢は持ってはいけませんか?「YES!プリキュア5 第4話」
これからのヒロインはもりもり食う時代へ!「プリキュア5 第5話」
やけにリアル社会人な敵のお仕事。「プリキュア5第6話」
少女たちの絆は、少しずつ歩き出した。「プリキュア5第7話」
学年や身分による感覚のカベってありますか。「プリキュア5第8話」
有名なみんなと、そうでない自分と。「プリキュア5第9話」
社会の仕事は甘くない。「プリキュア5第10話」
今がんばることは、ムダじゃない!「プリキュア5第11話」
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お金で買えるの?その価値は。「プリキュア5第14話」
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