たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

性別を越えて楽しむエロマンガワールド。〜エロマンガで楽しく語り合える世界へ〜

以前書いた「女性はエロマンガが買いづらい」という話に色々なレスを頂きました。ありがとうございます!
非常に参考になりました。自分も「エロマンガ」という文化そのものが大好きな人間の一人です、こんなに面白い世界を男性が占領してしまってはもったいない。
今回は女性の意見を中心に、どのような視点があるのか掲載させていただこうと思います。
 

●女性だから楽しめるエロマンガは山ほどある。●

エロマンガ好き女性です。割と色んなジャンル(?)のエロマンガを読みますが、女性にオススメ、ということであれば甚六先生の「思春期は発情期。」でしょうか。絵柄がまとまっていて、ハードな描写がないのでオススメしやすいです。
個人的な嗜好だと(敬称略)いぬぶろ、イコール、いさわのーり鬼束直雨がっぱ少女群等でしょうか。同じくエロマンガ好きの女性で、みかんR先生好きというつわものがいました。

むちむちですよねえー。柔らかい女体と陰毛へのこだわりが見られる上に、読み終わってほっこり出来るステキなエロマンガだと思います。
この方もあげられていますが、いぬぶろ先生も女性に人気のある作家さんです。内容は極めてエロエロなのですが、とにかく女の子がかわいい。そして女の子が柔らかい。
男性側は「あー、抱きしめたいなー、キレイだなー」と思いながらそういうのを見ているわけですが、おそらく女性側はさらに女性の体の美しさをよく見ているのではないかと思っています。このへんは自分が女性じゃないので明確にはいえないのですが、男性以上に楽しめるのではないかと思います。
そして、LO陣・・・強い!うれしいくらい自分の周囲は雨がっぱ少女群先生好きだらけなことを確信しました。いいですよね。
はて、LO陣・・・というか「ロリマンガ」が好きな女性の姿はネット上でもよく見かけます。単にロリ好き女性が目立つだけではなく、実質多い気がするのです。

20代女です。エロマンガを読み出してまだ日は浅いですが、
町田ひらく先生と三浦靖冬先生の作品が特に好きです。
読むと心が辛い、でもその辛さがなぜか気持ちいい作品とかいいです。
ちなみに書店での買い物は1回買ったらふっ切れました。

お二方とも男性にも女性にも同じくらい人気の作家さんですよね。どちらもヴィレッジヴァンガードなどでも入手できるのではないかと思います。
双方とも「少女が感じてハッピーエンドー」ではありません。むしろセックスすることで破滅していく作品が多目。萌え系じゃないのもミソですよね。三浦先生は実質女性ファンのほうが多いのではないかと思うほどです。

便乗します「私もたまごまごさんの非エロマンガのチョイスがツボにきてたのと、ずっと好きだった三浦靖冬先生の名前をこちらで見てから、思いっきり参考にさせていただいています。(LOはこちらを見てなかったら多分買えませんでした。)町田ひらく先生のお話は、少女たちが「揺るぎない上から目線」なところに痺れます。」

おお、うれしい!
正直自分も面と向かって女性にLOを薦めるのは難しいです。やはりガチガチにエロですし。
しかし最近はむしろ女性の方が楽しめるであろうロリマンガが掲載されることも多いので、ゼヒ見ていただきたいなあと思うことはあります。
そしてLOがかかげるスローガン「YESロリータNOタッチ」にあわせて町田ひらく先生のような作品群が載っている事にこの雑誌の価値があると思うのです。
 

エロ漫画好きな女性を2ちゃんの「ロリコンを治したい」スレでみたことがあります。
しかも好きな漫画家が「あわじひめじ」と「ゴージャス宝田」でした
ゴージャス宝田先生のほうは鬼畜なのもラブラブなのも好きなようです。
その方は「女だって幼女が好きなんだ!」と仰っていました。
ただ、いかんせん2ちゃんの書き込みなので本当なのかどうかは分かりませんが……。

男性の方からいただいたお話。どちらもガチ陵辱ですね。
これ実際の女性の可能性高いんじゃないかな?と思います。というのも自分の周囲も幼女がひどい目にあう作品を好む女性がものすごく多いのですよ。
このへん自分もものすごく気になってます。先ほどの町田先生もそうだし、あと風船クラブ先生など。
無論少女がひどい目にあうのを嫌う人は男女とも多いのですが、少女が徹底的に痛めつけられる作品を好んで見る女性の心理ちょっと分かる気がするのです。やはり「少女」という点がポイントになりそう。
 
ロリマンガの場合、少女が「かわいらしいなにか」とされるのか「男性が見た理想女性の具現」になるのか、はたまた「少女という生身の性」になるかで描写が大きく異なるのですが、町田先生や三浦先生、雨がっぱ少女群先生やみかんR先生は三つ目寄りです。
だから「サブカル作家」扱いされることも多いのです。でも自分も少女美愛好家として、少女描写を見るときにエロは避けて通れないのですよ。この感覚は女性なら強いのではないかと様々な意見読んでいて感じました。
ロリコンマンガと女性の視点についてはもうちょっと考えたいところです。
また、女性の方で「エロマンガの中の少女」がお好きな方がいらっしゃったら、どのへんが好きなのかゼヒ教えてください。すいません、少女像のこと知りたくて貪欲なのです。
  

エロマンガ棚を巡る思惑の交錯●

エロ本を買うとき「はやく買わないと本来の客層である男性客の邪魔になってしまう!」とあせってしまいます。
エロゲーを買うときも同様です。こちらは平気でも、やはり女性がエロコーナーにいると男性はどことなく落ち着かないように、みえるのです。

これについては「邪魔だとは思っていない」が答えです。
ただ、もちろん男性側の「ああ、ごめん!おいらの性癖これなんだけど気にしないで!」的な恥ずかしさもあるのですが、本当にエロマンガ好きな人は、自分と同じ本を女性が手にしたらきっと感激すると思います。
「その本いいですよね、さすが、分かってくれるなんて!」と感涙するくらいです。いやいや誇張じゃなくて。
確かに男性は落ち着かないこともありますが、そこはゼヒとも堂々としてしまってかまわないと思います。だって、自分の好きなマンガを他の人が読んでいるの見たら単純にうれしいじゃないですか。
 
ちょっとここから男性視点を引用してみます。

ドキドキしながらエロマンガコーナーに入っていく女子を想像するだけで悶絶しそうです。

ドキドキ対決先手オレ!
うん、気持ちはすごーく分かります。
しかし、ここは少し紳士の心を持ちましょう。女性のエロマンガ買いの人は、ものすごく厳しいハードルを越えてよいものを得ようとしている探検者です。
男性はぜひともぼくたちが中・高生の時のこと思い出そうぜ!18禁のカベに阻まれて、エロマンガ棚が遠かったあの頃を。手に入れたくても入れられず、入ることすらできなかったあの頃を。そしてそれをはじめて乗り越えた時にジャンプにはさんでこっそりエロマンガを買ったあの瞬間を!
そのとき、さりげなくレジ打ち後に見えないようにひっくり返してくれた時に「ありがとう!」の気持ちを!

某コンビニ店員(♂)より奇妙な体験を1つ報告させてもらおう
わりと有名なエロマンガ雑誌「快楽天」をご存じかと思われます
私はそれをOLさん(しかもわりと美人)の会計時に通した覚えがあります
男性ならまだしも、あそこまで直球にエロ雑誌を購入する女性はあれが初めてでした(当時19歳)
常連ではなかったのでそういうことかもしれませんが、やはり人間三大欲求には逆らえないのだなと思いました。
コンビニ店員やっていると本当にいろんなお客さんがいるからおもしろいです
他にもオトメンや会長はメイド様を買う男性や百合系(タイトル失念)を買う女性にも遭遇したことがあったり。コンビニにもR-18な単行本をもっと置いたら売れるかもしれませんね

実は快楽天系を読む女性は多いと思うのですよ。エロ目的だけじゃなくて、マンガ読みとして。
実際エロいんですが、わりとオシャレな系列のマンガも多く載っていますし、マンガとして何より面白いと思うんですよ。
先ほどのいぬぶろ先生、鳴子ハナハル先生、田沼雄一郎先生、そして男女とも熱狂的なファンの多い、SABE先生や道満晴明先生やOKAMA先生、そして村田蓮爾先生がいるんですもの。
オシャレな感覚、手に入れやすさなど「エロマンガ」という文化の入り口としても最適なんですよね、快楽天
にしてもそのOLさんかっこいい。すらっと快楽天を買える。これってステキじゃないですか。本当に面白いと思ったものを堂々と買うのですもの。
ただ、コンビニに18禁本は残念ながら難しいかもしれません。出来るだけ売れるところに入ってほしい!という思いはあるのですが、ゾーニングはある程度必要でしょう。ハードルを下げたいけれどハードルが必要なこのジレンマよ。

以前メロンのあるビルに女子高生(中学生!?)らしき4人程の団体様がエレベーターを利用していたので「まさか行き先メロンじゃあるまいな?」と思ったらバッチリメロンでした。他は旅行代理店か金融関係だからむしろ安心したりもしたのですが。
確かにメイトやとらの方が18禁は購入し易い(特に同人)と思うのですが、あえてメロンに入る彼女達に感服。そしてその日「何処の壁サークル?」状態だったメイトのレジ。1時間待ってようやく買えるて…。壁サークルならこんなもんじゃないですけどねw最近メイトはブクカバだけ目的だなー。ブクカバ単品で別買いするし。カバーないと帯がよれるのが嫌。

メロンブックスは男性向けエロの印象強いですよね。もちろん置いてあるのがそれだけじゃないので問題は多分ないのですが、男性がリブレットに入るようなハードルはある気がします。
本当に「エロマンガ読みたいけど買えないなあ。できれば手にとって買いたい」という人は、アニメイトとらのあながいいと思います。
地方の書店でエロマンガの品揃えが立派な個人商店もよく見かけるのですが、あれは実写エロとないまぜになっていることがかなり多くオジサンが多いので、女性が買うのは相当難しいと思います。

本当にエロ漫画が見たいと言う意思が強固なら、お姉さんでも、”私の道理でねじ伏せるっ”くらいの気合があればいいのに…

ですね!もちろん男性側も風通しのよさと紳士っぷりを身につけつつ。実際ほとんどの人が、あんまり気にしてないですしね。
書店の店員さんならエロマンガ買う女性はたくさん見てきているので、やはり気にしていません。買うのも先ほどコメントにあったように、一回ハードルを飛び越えたら気楽になります。
ただ、最初のハードルを越えるのは、もしかしたらネット通販がいいかもしれません。徐々に徐々に
 

●興味があるなら超えてみてほしいハードル。●

ここまで男性だけではなく女性にも「エロマンガ面白いよ」と薦めるのにも一応わけはあります。
エロ漫画を楽しめる女より〜ハードルの向こうより愛を込めて(漫画脳)
非常に面白いエントリなので、必見。

専門店であれば入ってしまえばみんなお仲間です。(中略)そもそもみんなエロ漫画が好きだからそこにいるわけで、その素晴らしさをわかっている人間であれば女性がそれを求めに来たからといって好奇の目で見たりはしないはずです。

どんなマンガでもそれに魅力を感じて買うもの。
エロマンガは18禁とかなかなか手に入らない、というハードルを越えて買いにいくわけです。それだけの魅力を感じて一歩二歩と踏み出すのは男も女も同じ。
 
最近は女性作家も非常に多く、良質の作品も多く埋もれているエロマンガの世界。一応男性向けで描かれていますが、むしろ女性こそが楽しめる作品もたくさんあります。
だから男女のボーダーなく、興味ある人はどんどん挑んで欲しいなあと願うばかりなのです。
せっかく目の前に面白いものがあるんだものね。楽しまなきゃ。
 
そして、もしできることならば、お互いを尊重しあった上で、エロマンガの面白さや素晴しさについて語り合えればいいなと願うばかりです。ネットってすごいね。
 
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サブカルチャーとしても、文学としても読まれる町田先生。合わない人には徹底的に合わないですが、合う人にとっては人生を変えるほどの影響力がある作家さんです。
今回話しに出ていた「みかんR先生」が最近すごい好きで。これもどこから語ればいいのか分からなくらい複雑な作品を描かれる方なのですが、そこにある少女像は他にないものです。もうちょっと読み込んでみよっと。