たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ジャンルの食わず嫌いをうまく克服したい!

●食わず嫌い●WEB拍手より。

たまごまごさんが食わず嫌いしてるジャンルってありますか?
僕は不良もの(ヤクザ、暴走族)です。
悪がカッコイイと思えないんですよねぇ・・・

興味深い話題ありがとうございます。
 
自分が食わず嫌いしていたのは二つです。
1、ヤクザ物
2、球技物

 
ヤクザ物は、子供の頃に見たヤクザ映画が怖すぎてトラウマチックだったからに他なりません。
日本映画って怖いじゃん。痛そうジャン。
だからマフィア映画とかは大好きなんですが、ヤクザ物は生理的にダメみたいで余り触れることが出来ずにいました。といってもヤクザ物ってそんなにないので、こちらは生活に支障をきたすようなことはありませんでした。
 
問題は2の「球技物」。サッカー、野球、バスケ、バレー、テニス等々。球を使ったスポーツものがなぜか苦手でした。柔道とか、陸上とかは大好きなんです。スポーツが嫌いなんじゃないのです。
ちょっと自分語りします。
 

●ボールが苦手だったあの頃●

小学校の時からあまり運動神経はよくありませんでした。
でも今思うと、そーんなに運動神経がいい悪いってスポーツ楽しむのと関係ないんですよね。やったもんがち、がんばったもんがちです。
しかし一度ついた苦手意識は猛烈なコンプレックスを引き起こすわけですよ。
 
それでもキャプテン翼が好きだった自分。スカイラブハリケーンごっことか超やったやった。
だからサッカーも好きだったのですが、ふとした友人たちの言葉でコンプレックスに拍車がかかりました。
「むりしなくてもいいよ、君なりにはよくできているよ!」
ああ、やさしいね。やさしすぎてやさぐれちゃう!
子供の親切というのは時としてナイフの刃。気を使って言ってくれた言葉が、「自分はスポーツが出来ない」というレッテルになっているとは思わないし、せめたてるのもかわいそうです。
そこで「くそうこのやろう」とがんばればよかったんですが、引いてしまったためにそこからは「球技」が恐ろしくて仕方ありませんでした。ああ、あの目、みんなの哀れみの目が怖い。
 

●球技マンガと劣等感●

とはいえ、スラムダンクとか面白いなあとは思うわけです。ただ、最後の最後でのめりこめない。
一度感じたコンプレックスがじゃまをして、今いろいろなマンガに感じている「本当に好き!」がやってこない!これはジレンマでもありました。
野球に関してはさらに惨憺たるありさまでした。アニメが野球中継でつぶれるため嫌っていたのも手伝って、ボールをバットで打てませんでした。だから野球マンガを見ると面白さ以前に、羞恥心とコンプレックスがぐあー!って襲ってくるんですよ。
 
そしてそれをかかえたまま20代に。
結局球技マンガは、そこそこ読みつつも買うことはほとんどありませんでした。だから今所持数も全体比率的に非常に少ないです。
しかし、球技マンガには本当に面白い作品がたくさんあることも知っています。もったいない!
そうして手にした「メジャー」。1巻から買い始め、お父さんにほれました。
3巻で死にました。
ショックで続刊を買えませんでした・・・。
 

●青春の疑似体験と、できないことをするヒーロー●

今は、球技マンガ大好きです。
何か劇的な作品に出会って変わったわけじゃないです。努力しました。
だってもったいないもん。
またタイミングよく良作がたくさんあるじゃあないですか。
おおきく振りかぶって(9) (アフタヌーンKC)
野球で一番すきなのはこれ。高校野球というモチーフなだけでワクワクするのですが、そこから踏み込んでさらに裏の、人間のつながりや細かな配慮、計画性まで緻密に練られているのがたまりません。
あとは阿部もいいんですが、三橋ですよ。ヤツ、すごい天才で目立ちたがり屋なのに、コンプレックスの塊じゃないですか。
コンプレックスを抱えた人間がボールを投げるのは心の開放です。それがとても気持ちよかったのです。
GIANT KILLING(5) (モーニング KC)
GIANT KILLING。
正直買い始めたのは3巻からでした。1巻ではまだストッパーがかかってました。
しかしこれは、サッカーを舞台にしたヒーローと男の情熱の物語じゃないか。ええ、サッカーなんてぜんぜんわからないよ。でもやつらが、タッツミーが動くとこんなにも心が揺さぶられる。
・・・ああそうか、このマンガはサポーターがきちんと動いているからいいんだ。
ぼくらは、サポーターとしてヒーローを見ているんだ。
そしてカベをこえられなかった、コンプレックスと恐怖を持っていた椿が・・・ひらいた!
少女ファイト(4) (KCデラックス イブニング)
少女ファイト
リアルかというと微妙、1巻は鬱展開ですが、めきめき巻を重ねるごとに鼻から脳みそ出そうなくらい面白いから大変。
やはり少女達がガチでぶつかりあい、妥協を一切許さない環境で切磋琢磨しつつ、リアル女子高生しているのがいいわけですが、やはり練だけではなくみなのコンプレックスが集中するのが面白い。
 
あの丸いボールはなんだ?
それはみんな「余裕だから」遊ぶのか?
違う違う、みんなコンプレックスだったんだ。みんなこんなボール見たくなくて仕方ない日が絶対あったはずなんだ。
でも、でも、でもこの球体に集ってきたな。
よし、それでいい。
さあ、戦おうか。球を持って、人生に。
 

●食わず嫌いと嫌悪感●

球技スポーツ物を克服できたのは自分にはプラスでした。
面白いものがあるのに、無駄なカベで見ることが出来ないのはただひたすらにもったいない。
自分の感性はその閉じた中でそだつほど便利じゃない、どこからにさらけさないと育ちません。
ある程度なら「嫌い」「面白くなさそう」から飛び出して「どこが楽しいか見つける」という風に吸収していきたいのです。
人が面白いと思ったら、何か魅力があるはず!その魅力をぼくにわけてくれろ!
それが生きがいだから。
 
ただし、嫌悪感は別。たとえばグロ物の楽しみをムリに知る必要は皆無です。
どこが「好き」どれが「肌に合わない」どれが「体験したことがない」。それらを経験していくことができればいいなと感じています。
100%なんてムリ!でもとりあえず見てみるくらいの心の余裕がほしいです。
 
苦手分野を克服したいけれど、絶対できるとは限りません。他のジャンルを開拓する力が1だとしたら、克服には100かかるかもしれない。もちろんその100も無駄にはならないです。
そこについやすパワーで別の土地を開拓して、少しでも楽しいものを受け止められるようなアンテナをたてるもよし。苦手分野に50だけ力を裂いてみるもよし。
まだまだ世界は、ひろーいなー
 
・追記・
コレ入れるの忘れてた。
卓球社長 (ビッグコミックス)