たまごまごごはん

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【公式体重】みつばさん、大いに妹たちへの愛を語る。「みつどもえ第102卵生」【92】

今回は驚愕する数字が出ました。
心の準備はいいでしょうか。
このシーンです。

うろたえたみつばに、愛人である杉崎が「92!」と答えを教えているのですが、その後衝撃のセリフが。
「92はあんたの公式体重よ!」
なんですと!
 
いやいや、待ってほしい。
「92」と言っただけです。まだ「kg」とは決まっていません。フィートかもしれませんしニュートンかもしれません。パスカルとか!(明らかに違うのは分かっているが動揺を隠せない)
 
まあもっとも、杉崎のいたずら的な数値だとは思うのですが、あまりにも具体的な数値なので「何か」の数なのではないかという深読みをしてなりません。
ひょっとしたら杉崎のケータイの中のみつばの写真の枚数なのではないでしょうか。92枚。多すぎる。
だがありえる。
 
ここでふと思い出しました。
ちょっと前に栗山っちがみつばの体重量ったとき、「92kg」でしたね。
公式体重きました!雌豚祭りのはじまりだ!
 

●さりげなく育つ、みつばの中の「お姉さん」●

まあ92は気になってしかたなくて正直明日の仕事に支障をきたしそうなくらいなんですが、とりあえず置いておきます。
それよりも、今回は姉妹愛の話でしたよ奥さん。
いや、姉妹愛といっても直接的ではないんです。むしろいつもの「ひとはVSみつば」の構図にまったく変わりはありません。悪化したと言っていいくらいです。
しかし思わぬところで、みつばの「お姉さんらしさ」が発揮された貴重な回なのです。
 
まず意外だったのがこのシーン。

晴れるのがいやでてるてる坊主をちょん切ろうとしていたひとはを殴るみつばさんなんですが、このセリフちょっとポイント。
「ふたばが作ったてるてる坊主よ!」
そう、「何やってるのあんた!」ではなくて、「ふたばが作ったのに!」なんですよ。
 
実は無意識のうちに、お姉さんとしての自覚が芽生えはじめているみつばさん。
もっとも意図的に何かをしてあげるのは主義に反するでしょうから、しません。今回も一切していません。利用はしていますが。
特にふたばはもともとが素直で裏表ないので、みつばも「守らなきゃ」という意識が強いようです。何をやっても怒らないですし、今回の「晴れてほしいなー」というのも正直で無邪気な気持ちです。
それを切り刻みたくなるほど追い詰められたひとはさんの気持ちも痛いほどわかりますが(運動会とか本当にね!)引き止めたみつばにお姉さんらしさを感じました。
育ってますよ。心も。肉も。
 
あ、殴った音が「ぱちん」と弱いのは、思いやったからってより体力が単にないだけの気がしました。
 

●みつばとひとは●

ちょっと面白いのが、この対比のようなラストの図。

先ほど殴られて泣いていたひとはと、こちらで泣いているひとはを比較してみると、ちょっと感慨深いものがあります。
確かにみつばは、間違いなく意図しないところで「そうなっちゃった」という顔なのです。「ココア揚げパン!」て。
 
みつばは今回意図的にひとはにちょっかいをかけつづけます。それが思いやってのことか、いたずらしたいだけかは分かりませんが、比較的「ひとはを避ける行動」が多いみつばとしては珍しいことです。弱みを握ったから…という側面もありますが、やはり姉妹、一緒に遊びたいんだなあというのはじわじわ出ています。そういうところは裏表無いんですよねこの子。
 
ひとははそれに耐えうるだけの論戦で、みつばをはるかに凌駕していきます。ぶっちゃけひとはの言葉にみつばは勝てない、勝てるわけ無い。むしろ負けてます。
そして「お姉様」なんて口が裂けても言わなかった彼女ですが、ふとした出来事で「お姉様大好き!」と何のためらいもなく言いましたよ!
 
ひとははなかなか「読めない子」です。着実に人間関係を広げているみつば・ふたばに比べて、やはりまだ浮いている感は否めません。それをやべっちがうまくフォローしていたり、以前のガチレンカミングアウトから千葉氏がフォローしているのですが、まだ3姉妹といるかあるいは一人、です。
1巻時点ではエロ本を黙々と読んでいて「私に近寄らないで」オーラを放つキャラでしたが、まがりなりにも泣きながら感謝を言えたということは、これは大きな一歩ですよ。
 
それがまあ、いつもの「みつどもえ節」で、すごい勢いでギャグで通されるから面白いのですが。面白いながらも着実に育っている姿を見られるから楽しいんですよね。
 
ところで、今回一番笑ったコマ。

ひとはの頬はよくのびる。
 
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