たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

羽後町に見る、田舎と萌えのやさしい関係。

らき☆すた」の住民票を、友達にお土産にいただきました。
いやあ、これがまたよくできてるんだもの。ファンとしてはうれしくなっちゃいます。しかもこれを役場で配布しているってのはいいですね。
「らき☆すた」の“柊一家”が鷲宮町の住人に! 特別住民票交付式をレポート
つかさかわいいよつかさ。
 
鷲宮町のは、ただアニメで盛り上げようとするだけではなく、町側もしっかり作品を読んで理解しているところや、やるなら徹底的にという意気込みが好感持てます。今でも行かれる方多いようですが、うまく共存したというか、プラス効果になった好例でしょうね。
 

●秋田のスティックポスター美少女祭り●

はて、WEB拍手で面白い話題が。

秋田限定販売の「スティックポスターin羽後町」、買いましたともよ、ええ。作家陣豪華すぎでしょう・・・。
内外から保守的だと評され続けてきた秋田の姿は何処へやら、一秋田県民オタとして、色んな意味で胸が一杯です・・・。
これほどまでに素晴らしい(オタ的に)地域活性化が今まであっただろうか?(いや無い)←反語
田舎だって、まだまだ捨てたもんじゃない。うん、本当に。

かがり美少女イラストコンテスト実行委員会のページ
スティックポスター in 羽後町

なんじゃこりゃ!こ、こんなのあったんですか秋田。
ようするに、秋田にちなんだ名所を紹介しながら、それを描いた美少女イラストコンテストを行い、スティックポスターにしますよ、という企画のようです。
 
うーん、どんなもんじゃい?と思ってみていたら、入選作はこちら。
第2回かがり美少女イラストコンテストの投票結果の発表
ガチだ!
イラスト的には3位、背景的には2位が好みです。
…いやいやいや、そうじゃなく。これはどうなんだろう、地域の人はどう思ってるんだろう???と一瞬不安になりました。
ですが見てください。
 
お披露目会の様子
超真剣です。
フィギュア持った町長満面の笑み
超うれしそうです。

茅葺き民家群です。ゲームやアニメの舞台に最適です(笑) 誰か、本当に羽後町舞台の作品を作ってくれないものでしょうか・・・?!!

見ているだけで、確かにふつふつと物語が沸いてきそうな光景です。
多分殺人事件とか起きるんだと思います。幼馴染とエッチなことしたり……いやいやなんでもないよ!
 
そして、手抜きも一切ありません。萌えればいいとかそんな甘っちょろいものじゃない。

ポスターが入っている箱は、羽後町在住で現在85歳の染織家・縄野三女氏の作品です。
タイトルロゴは、羽後町歴史民俗資料館館長であり篆刻家である増澤廣(土龍)氏の作品です。
解説文は町内の考古学・歴史研究の第一人者である、
羽後町立図書館長・秋田県考古学協会会長の鈴木俊男氏と、羽後町役場の佐藤康雄氏が書き下ろしました。

町の歴史と魂が終結して作った本物が、そこにある。
ああ、なんだろう、すっごく「オタネタは痛いかも」とか思った自分を恥じました。
すっげー熱いじゃん、すっごい楽しそうじゃん。ごく純粋に楽しんで、盛り上げようとしているんだなあ。
そっか、お祭りを楽しむって、こういうことだったんだ。
 

●田舎の活性化に●

好例としては「らき☆すた」や「おねティー」あたりだと思うんですが、こういう風に別にゆかりなくても「盛り上げるよ!」という意気込みがあるのは面白いですね。
しかも第二回ということは、第三回・第四回があるってことじゃないですか。
うん、好評ならどんどんやっていってほしいです。確かに「なんでも萌えネタにするのは」という見方もあるかもですが、別に「萌えがどうこう」じゃなくて、お祭りや歴史的な行事に美少女を登用するのはそもそも絵面的に昔からあったことですものね。それが写真か絵かの違いってだけで根っこはおんなじとも言えます。
とはいえ、どうしても「オタク絵っぽいなあ」と感じるのは、むしろオタク側の方なのかも。
 
個人的には自虐的ネタにするのではなく、こういうものを田舎の地域が理解し、積極的に動くのは楽しいので、がんがんやってほしいところです。
あー。まほろちゃんとか、ナコルルポスターとか思い出すなあ。その世代が今の市町村を継いできている、のかもですね。
ある意味自然がある日本的な地域の方が、そういうイラスト文化を柔軟に取り入れるだけの土壌があるとも感じます。
あー。秋田行きたいなあ。