たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

みつば、屁意との戦い。「みつどもえ第116卵生」その2

●みつばが輝くには食べ物が必要不可欠●

秋と言えば食欲と言えばみっちゃん。異論は認めません。
そんなわけで秋と言えばみっちゃんなのです。秋と言えばいもです。ようするにいもと言えばみっちゃんだということがわかる回でした。
さっきも引用したコマですがね、

どんだけうれしそうに食ってるんだと。芋を。
彼女のほっぺた真っ赤なのは、ほこほこ芋の効果もあるでしょうが、おそらくこの瞬間が最高の幸せだからであることは間違いありません。
 

●焼きいもと言えばあれ。●

さて。焼き芋ネタといえばあれです。
あれ。

おなら。
なんだろう、みっちゃんが言うと妙に説得力があります。でも「したいじゃないの……!」とか言われても困ります。
ただ、真剣な親父VSひとはの合間にこのコマが挟まるので、これすらもシリアスに見えてしまうマジック。
「おならが…したいじゃないの……!!ざわ…ざわ…」って感じです。
こうなったらみっちゃんのターン。ここでみっちゃんならでは独自の感性が炸裂します。
 

屁意
・・・?
屁意
みっちゃんの言語感覚は常に特異すぎですが、この二文字の説得力は強烈です。
だって、屁意ですよ、屁意。「おならをしたい感覚」という言葉を屁意の二文字でおさめやがりました。この雌豚ただものじゃない!
今後ぼくも屁意という言葉を使おうと思います。なんかおしゃれだしね。たぶん。
 

●みっちゃんの言語感覚と周囲巻き込み能力●

屁意は相当な名言なんですが、そのほかにもこんな単語も。

「パッとお手軽に死ね!」
うん、軽快。
ひとはにもまれているうちに編み出した会話だと思われます。
このように、みつばの言語感覚はいつもオリジナリティあふれています。ボケでありながら突っ込みの要素も持ち合わせた、なかなか貴重な人材です。
 
彼女は「サドガール」の別名を持つように、かなりゴーイングマイウェイな子ではあります。そのため、トークも彼女ペースになりがちで、みつどもえの人物の中心になることが多々あります。
今回とてもそれが顕著だったのが、このコマ。

寂しがり屋でおしゃべり好きで、それでいてマイペースなゆえにこういう構図になることが多いんですよね、みつば。
みつばを中心に囲むメンツ。みつばに密着する杉崎。茶化すひとは。突っ込む宮下。
多人数ながらもこのテンポが完成しているため、このコマ一つで空気がとてもよく伝わります。お見事。
加えて、会話のやりとりを見るとわかるように、やはりみつばの言語感覚が変化球気味のがポイントになっています。
確かに高慢なだけで愛想をつかされていた時期もありました。
しかし今、彼女は自分なりの言語テクを身につけてきています。
それは、友人に対する人間関係を少しずつ感覚的におさえてきているから、なんですよね。
 
そもそも会話言語自体が、相手のことを意識しないと鍛えられないものです。
みつばはコミュニケーションを比較的断絶している(一方的におしつけて会話しない)子でしたが、最近は「相手がどうとらえるか」を意識して言葉で遊んでいる感があります。
彼女が輪の中心になり、時に珍妙な言葉を吐くのは、成長の証なのです。
屁意とか。
 

まあ、もうちょいだけ気を使った方がいいな!

 
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) 
みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス)