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「けいおん!」ライブ Let's GO! 〜はじめてのアニメ系ライブ陶酔日記〜

けいおん!ライブ「Let's GO!」に行ってきましたよー!
以下感想になりますが、詳細なライブレポートやセットリストはネット上にたくさん上がっていると思うので下記などを参照していただくとします。
『けいおん!』ライブイベント 「〜レッツゴー!〜」に言ってきたお(今日もやられやく)
今回は自分から見た「はじめてのアニメ系ライブ」の感想として書いていこうと思います。
自分のスペックはこんな感じ。

・J−ROCKとジャズのライブはよく行く。
・アニメ系やアイドル系のライブ経験0。
・「けいおん!」大好きー!

 

●はじめてのサイリューム

アニメ系ライブではサイリュームは必須。
そう、アニメライブの先輩諸氏から伺っておりました。
自分の中でのサイリュームのイメージって、お祭りでちっちゃい子がつけてる細くて腕に巻けるやつだったので「ふれなくね?」とか勘違いしてました。あとペンライトと勘違いしてました。
一応、「らき☆すた」でこなたが会場の熱気にあてられて放心し、帰り際にライブが終わる不思議な感覚を話していたシーンがとても印象的だったので(あれはらきすた屈指の名シーンすぎる)サイリュームをほぼ全員持っているんだよなーとは分かってはいたのですが、いざ買おうとしてもどこで買えばいいのかさっぱり分からない。
友人に「ドンキで売ってるよー」とは教えてもらったので、よし買いに行かなきゃと思いつつも場所が分からない。
なんだかんだで手ぶらで会場へ。まーなんとかなるべよーという気持ちで。
 
会場限定のサイリューム(ケミカルライト)って割と高いんですよ。4本で1500円。しかも2セット(キャラ絵と色が違う)。
うーん3000円?高くね?と迷っていたのですが、物販で実物を見て確信。
「買うしかない」

ドラムのスティックよりも太いです。でかいです。警棒レベルです。
キャラクターのカラーにあわせてそろえられているのですが、持ち手のところにキャラ絵がプリントされているため、グッズとしての価値あり。
そしてなぜかあずにゃんだけハート柄付きという特別待遇。
多分唯が勝手に梓のだけすりかえたんだ、とか考えるとニヤニヤできるのでよし。
ちなみに色ですが、

唯→赤 和→黄緑 憂→オレンジ 梓→緑・・・LEFT SET
紬→ピンク 律→黄色 澪→青 さわ子→紫・・・RIGHT SET

となっております。
 
つうかさ(ここから暴走)並び方やばいよね。

どこがやばいかというと、律の前後ですよ!
律澪がまるで手をつないでいるような腕を組んでいるような構図の天晴れさは見事としか言えません。しかも実はどちらでもない。なにこの精神的微妙な距離感。あらためて澪が律よりちょっと大きいだとか、律の胸はちっちゃいだとかを確認できるのもよし。
そしてむぎですよむぎ!3巻でたんこぶエヘヘじゃないですか。律にはじめて心打ち明けてむぎエヘヘですよ。
そんなむぎが!なんと!イラストの真ん中!
むぎの!偉大なる!一歩が!ここに!
とまあ、そのほかにも唯に寄り添うような和ちゃんといい、そばにいるとお互い幼くても大丈夫になれる憂と梓といい、ライブ前に余裕たっぷりのさわ子といい、構図が絶妙すぎてこの1枚で何時間でも楽しめそうです。
 
はて話はサイリュームに戻ります。
買った時点でスイッチはいった自分。なんか色々一気に吹っ切れました。
実際ライブ中ってかなり手持ち無沙汰なんですよね。ロック系ライブのノリとはちと違って、合いの手を入れてなんぼ。拳を振り上げるのもいいですが、警棒みたいなサイリューム振り回すのは自然と右手に力が入って非常に心地いいです。握り締めるものがある幸せ。
自分は真ん中の後ろのほうだったのであまり周囲の様子を見られなかったのですが、上のほうに座っていた友人いわく
「海の波のようだった」
とのこと。見たことある人なら「あー」とわかっていただけるのではないかと思います。
 
最初は「Cagayake!Girls」だったので特にこの色というのはなかったのですが、キャラソンが連発で始まると、そのキャラの色にあわせて新しいサイリュームを折るのが、えらい気持ちよくてね!
気持ちのリセットにもなるんですよ。「ゆいー!ゆいー!あいなまさんー!」となっていたところで、ベースの音がなり始めて日笠さんが出てきたときに青をポキリ。うーんキモチイイ。
もっとも一本一本はそこまで重いものではないですが、後半の放課後ティータイム楽曲なんかでは全部まとめて握り締めるのも、それぞれの声優さんに「がんばれ!」とやっているみたいでワクワクしてなりません。
自分知らなかったのですが、アニメ系ライブだとキャラごとにあわせた色が、声優さんライブなら声優さんにあわせたサイリュームの色というのがあるそうなので(例・田村ゆかり→ピンク)やはりそれを準備していると、その楽曲がはじまったときの興奮度が格段にあがりますね。
 
あとこれとは別に、めちゃくちゃ明るいウルトラオレンジというサイリュームがあります。折ると他の何倍も明るいです。
好きな楽曲のとき、それを折って振ると気分のテンションゲージだだ上がり。
アンコールで「Don't Say Lazy」がかかったとき一斉に会場中がウルトラオレンジを折って光らせたため、いやあもう明るいの何の。
中には10本くらいまとめてバキバキ折る人もいるため、その周辺はまるで炎を灯したようにこうこうと輝きまくります。明るいと言うよりまぶしい。
人間、炎を見ると興奮するなんていいますが、それをうまく安全に処理した上に、キャラクター性を色で表現する、ってのはいいシステムだなあと思いました。
なのでアニメ系ライブこれから体験する人は、体験済みの人に教えてもらって、恥ずかしがらずにサイリュームをもって行った方がいいと思いました。まじでまじで。
 
ちなみにこれは感覚なのですが、今回のライブアニメライブ慣れした人ばかりではないような印象を受けました。アニメは好きだけどアニメ系ライブ初、みたいな人。自分ですね。
なので「一糸乱れず光が揃う」とまではいきませんでした。アイマスのライブなんかだとそのへんはすごいらしいですね。
とはいえ、一万人ほとんど全員がサイリュームを振りかざす様は圧巻。どのへんでどんな振り方するかは周りの人を見ているとなんとなくタイミングつかめるので、そんなにおっかながらなくてもすぐ出来ると感じました。
うーん、上のほうの席から少し眺めてみたかったなー。
 

●声優さんたちのかけあい●

多分これが今回一番の醍醐味だったと思うのが、声優さんたちのかけあいや曲にあわせた演出。
なんといっても声優さんたちによる生演奏の「私の恋はホッチキス」「ふわふわ時間が盛り上がったわけですが、そもそもこのライブに出ている声優さんたちでここまででかいホールで人前に立った経験ある人はほとんどいないはず(真田アサミさんくらい?)。
プロのミュージシャンでもないのに、どえらい人数の視線の前で演奏するプレッシャーたるや!
想像するだけで寒気がしてくる。なんと恐ろしい。
もちろん彼女達弱音なんて一切はかないのですが、ファンから「がんばれ!」と声があがるのが聞こえると、やっぱりにやけますね。なんかいいじゃないそういうの。
会場に向かって「ありがとう」と言いながら、楽器をかかえたお互いが息をあわせて、なんとか一生懸命やろうとする姿そのものがもうね・・・いいんだよ!
そりゃ、プロが演奏したほかの曲とはレベル的には雲泥の差がありますが、「けいおん!」ってそもそも高校生バンドの熱さやゆるさや青春っぷりをにじませているアニメなわけで、それを表現するには声優さんたちがつたないながらも必死に演奏する姿が一番しっくりくるんです。プロの声優さんに向かってではありますが、そこは「がんばれ!」という掛け声でいいと思う本当に。
 
加えて声優さんたちがまあ仲のいいこと。
お互いのいいところわるいところを受け入れつつ支えあって、最後まで走り抜けなきゃ!という雰囲気がすごくいいんだなー。
途中のMCや掛け合いは、台本的な準備ももちろんあったのですが、当然アドリブもあるわけで。
特にすばらしかったのは唯役の豊崎愛生さん。
主人公の役だというのもありますが、さまざまなシーンで他の声優さんのフォローにさりげなくまわろうとする努力が見られて、思わずほれそうになりました。唯はボケ役だけど突っ込みもできる、というキャラですが、それにシンクロするかのごとくボケもしつつ、全てのボケに対して突っ込みも出来る気の配りよう。すばらしい。
最後の個々のメッセージのシーンは、一人が泣き始めてそれにつられ泣きしまくりな舞台上のメンバーと観客でしたが(一つ一つのエピソードがずるいよい!アレは泣くよ!ありがとう!)、あいなまさん、自分の立ち位置への固い決意があるのか泣かずに完璧に締めてくれました。これは本当にかっこよかった。他の声優さんが泣いているのが悪いわけでは決してなくて、みんなの泣きたいくらい激しい感情をがっちり受け止めてくれた、ってことです。
あわせてさわ子役の真田アサミさんがアドリブでこまめにフォロー入れていたのもステキでした。ほんと先生みたいな位置なんだなーと。
 
プロの舞台でありつつ、演奏やかけあいで学園祭の盛り上がりを再現してくれたことが、個人的にはぐっと来ました。
けいおん!ファンとしてはどうしてもこの場所に「学園祭」を求めて見に行っているものの、音楽としてもいいものを聞きたいという思いも当然あってせめぎあうのですが、うまくその中間をすり抜けてくれた感じです。
加えて、放課後ティータイムの衣装が二回目学園祭の衣装だったのもにくい演出だなーと。そのあとアンコールでTシャツ姿になっていたのも、妙に胸にぐっときて、そんなところで泣いてしまったり。
色々な化学反応を狙って起こして、成功しているだけでなく観客からの反応で倍化している不思議なライブでした。
 

●観客の反応●

アニメ系の曲って「ここは盛り上がる!」というのを会場で一斉に叫ぶのが楽しみのひとつだなーと痛感しました。
一番わかりやすかったのは、澪のキャラソン。「ブーンブーンブーン!」ですよ。
会場内割れんばかりの声で「ブーンブーンブーン!」と合唱するのは・・・キモチイイね!
ようは、みんな「けいおん!」大好きなメンツだというのをそこで確認できるじゃないですか。みんなキャラソン買って聞いて澪が好きで。声優さんの声にあわせて「ブーンブーン」言ってるとき、確かにみんな間違いなくひとつだった。
落ち着いて腰を据えて聞く雰囲気では決してありませんが、この共有感は確かにかけがえのないものすぎる。
 
曲の合間合間にかかる掛け声も面白いんですよ。
たとえば憂が歌い終わって次の曲になるまで暗転している間にこんなやり取りが。
 
「ういー! アイスー!」「アイスー!」「あーいーすー!」
(後ろから)「ご飯食べてから!」
 
君らは練習でもしていたのかと。
当然お互い知り合いでもなんでもないのですが、これには会場からどっと笑いが。
こんなふうに盛り上げるのは舞台の上の人たちだけではなく、観客全員だ、という意識の人が多いのが、とても心地よかったのです。終わってからもあちこちで三本締めがはじまったり、アンコールや「もう一回!」の掛け声を出てくるまで途切れることなく続けたりと、そのへんの熱さが会場のあちこちから噴出しまくり。これは熱気にあてられます。
 
けいおん!が好きな人しかいない、というのはまあ当たり前なんですが、ステージと会場が呼応しあっているのもステキでした。
考えてみれば、隣の人たちはどこの誰かも分からないし、趣味や嗜好があわないかもしれないというのに、「けいおん!」という一点においては間違いなくみんな好きなわけじゃないですか。歌に合わせて声をあげているとき、間違いなくひとつになってるわけじゃないですか。人生においてもしかしたら二度と会わないかも知れない人達と一緒に。
他の音楽のライブでもそれは同じではありますが、サイリューム振ったり掛け声あげたりはしません。形として明確に「好きだ!」と表現しあえるんですよね。
 

●雑感●

その他、こまごました雑感をまとめてみます。
 
・声優さんたちほんと美人すぎだろう・・・。
 特にリアルあずにゃんと名高い竹達彩奈さんのかわいさの破壊力は半端じゃないです。ほんとかわいくてくらくらしました。
 個人的に寿さんが美人で「わぁ」とつい声が出ました。
 あとはかわいくて男前なあいなまさん最高。
 つうか素でかわいいんだから、パンフレットのフォトショップ加工はいらなかったんじゃないかとモゴモゴ。
 
・寸劇は怖かった。
 ネタが「放課後ティータイム、音楽性の違いにより解散!(by唯)」という寸劇をやっていたのですが、笑うところではあるものの肝が冷えたのは事実です。
 だって、そこからほんとに「今回のライブが最後です」みたいになったら・・・って考えると・・・。
 結局あずにゃんが泣き出すことで回避されるものの、なかなかキワキワなネタだとは思いました。
 その後「バンド名変更」のネタに移転し、放課後ティータイムの生演奏、そして二期発表と畳み掛けることで、まるでどん底から天国にたたき上げられたような興奮を感じたのは自分だけでしょうか。
 まったくもって、演出に飲まれたとしか言いようがない。くそうくやしい! ありがとう!
 
・むぎの扱いが面白い。

私なりに考察すると、『放課後ティータイム』とは、物理ゲルの一種だと思います。

 意味が分からない。
 パンフレットからとばしまくりのむぎの立ち位置。とても大事に扱われていて、いやー愛されてるなあと実感しました。寸劇でも特別なオチ担当みたいになっていましたし。
 実際、むぎの位置ってこの軽音部の「つなぎ」みたいな感じがしますし、同時に「エンジン」のひとつだとも思います。そして一番ロックで何かを変えようとするのもむぎ。
 そんなむぎのキャラが大事にされていたライブだったなーとしみじみ思います。
 そうそう、放課後ティータイム生演奏のあと、最終回のむぎの名シーン、ふわふわ時間もう一回がきちんと入ってオレ号泣。いまだにあのシーンみると目頭が熱くなるので作業中見られないんだよ・・・。リアルでやってくれるなんて最高すぎだよ・・・一生忘れないよ・・・。
 蛇足。むぎファンには強烈に熱い人が何人かいて、むぎの曲になったとたんウルトラオレンジウルトラピンクを折ってぎらぎらに輝かせながら絶叫する人続出。すごかったです。
 
・貫禄のさわ子
 感想を見ていると、多くの人が「一番盛り上がったキャラソンはさわ子じゃないか」と書いていますが、自分もそう思います。
 最初の登場は最終形態、その後化粧したメタルクイーンキャサリン状態で登場し、会場を熱狂の渦に。
 というかあの瞬間、アニメ系ライブじゃなくて完全にメタル系ライブになったね!
 あれだけ会場を盛り上げられる真田アサミさんもすごいし、がりがりにかっこいいギターを演奏してくれた方(名前度忘れ)もすばらしいとしか言いようがありませんでした。
 願・DEATH DEVIL単独ライブ!
 
・二期!
 二期発表、会場本当にゆれるんじゃないかという勢いでした。
 発表の瞬間テンションあがりすぎて自分もほぼイきかけました。
 またねえ、これが見せ方がうまいんだ。最初に一期を回想するかのようなムービーと曲が流れたんですが、そんなノスタルジックなの流されたら泣きそうな思いと期待で張り裂けそうにもなりますわ。ほんと京アニはそのへんの心のつかみかたが絶妙すぎます。
 これは友人の説なんですが。
 「BD7巻のパッケージはぼくらに背を向けて彼女達は前に進んでいった。」
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 「だけど、二期の絵はこっちに振り返ってるんだ。唯は帰ってきたんだよギー太と一緒に。」
 出番だよ、ギー太!
 うーんなるほど。一期の最初と違って、唯のきりっとした眉毛が胸に来ます。
 
もうすぐ帰ってくる、放課後ティータイム
このアニメは必ずしも毎回熱狂を生むわけじゃないけど、そのゆるさもふくめて「青春」とかいうなんやら恥ずかしいものを素で呼び覚ましてくれる作品だとも思います。
ライブの熱さめやらぬ今、待ち続ける準備は出来たよ。
心からありがとう、そして待ってるよ!
 
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けいおん! (3) (まんがタイムKRコミックス)
TVアニメ「けいおん!」劇中歌ミニアルバム 「放課後ティータイム」
2009年は「けいおん!」にほんと楽しませてもらった一年だったなあ・・・ありがとうとしかいいようがない。