LOの新人作家さんmogg先生が、異常にロリの抑え方がうまくて恐ろしい。
![LO ( エルオー ) 2010年 03月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KaFSB1HwL._SL160_.jpg)
LOの新人さんなんですが…すごい作家さん来たよ。
以下エロマンガ話なので収納。
●すごい新人さんが来たぞ●
全くの第一回目の掲載の作家さんなんですが、mogg先生という人がなんだかとんでもない。
自分の中のロリ魂のツボというツボを、千手観音の手で押してきたくらいにとんでもない。
今まで聞いた事ないですし、検索しても出てこなかったので本当の本当に新人さん（LO以外でも描いていない？）なんでしょうか。
題名は「なつきちゃんオーヴァードライブ」。
絵も構成力も、抜き特化に徹した描写方法もずば抜けていて、恐ろしいです正直。
ストーリー的にはそこまで斬新なわけではありません。
近所のおじさん（詳しくは後述）の家に遊びに来る、元気な女の子のエロです。
しかしなんというか…やたらかゆいところに手が届くんですよ。
例えば上のコマ。
おじさんにいたずらで、なつきちゃん（女の子）が電気あんまかますシーンです。
「電気あんまフェチ」ってたくさんいると思うんです。主にGu-Guガンモの影響とかで。
しかしただ電気あんまするんじゃないわけですよ。
男の脚の描写と、なつきちゃんの脚の描写の差のつけ方が、異常によく出来ているんです。
上のコマだと、柔らかいなつきちゃんの脚に男の筋肉質な脚があたる感覚、足の指に女の子の小さな指が絡まる感覚、いたぶられて反撃しようとしてはいても、そんなに本気で反撃するつもりもなさそうな感覚がきちんと描きこまれている。
きちんと男女、大人子供の骨格や筋肉の差から生まれる「かわいい」「エロい」を髪に浮かび上がらせているもんだから、ゾクゾクしてなりません、ロリコン的には！
●ロリぷにとロリがり。●
また、この後女の子も脱ぐんですが、その細さが素晴らしい。
まあ全部脱いでいるところは実際に読んでもらうとして、見ての通りものすごく細身です。
ロリ絵って大きく二つの方向性があると思うのですよ。
一つはロリぷに絵。
同人誌即売会「ぷにケット」などのように、ロリ絵・萌え絵のベーシックであり主流です。最近は「ぷに」という言葉も余り使わないですが、数年前は結構一世を風靡した…気がするんだけどなあ。ようするに鍛え上げているわけじゃない、ぽってりぷにぷに柔らかいほっぺたとかおなかとかお尻の女の子絵のことです。
有名な作家さんだと、魔訶不思議先生、ガビョ布先生、瑞井鹿央先生、ほかまみつり先生、完顔阿骨打先生、岡田コウ先生、関谷あさみ先生、ほしのふうた先生、きりりん先生、笹倉綾人先生、カイシンシ先生などなど。全体的に体についているお肉が柔らかい描写があるのが特徴。幼いけれども、女性の匂いを漂わせる絵柄になります。RINやヒット出版系に多め。
触った時の柔らかみやキュートさが前面に押し出されるので、ぬいぐるみや愛玩動物のようなかわいらしさが手にとるように伝わるのが最大の利点です。
もうひとつは、こんな言葉ないですがロリがり絵。
あんまりメインストリームではないです。ようは骨が浮き出る体型かどうか、それを意図して描いているかどうかではっきり分かります。
あばらとか、ひざとか、すねの骨が浮き上がっているのをわざと描写することで「小さい」というエロティックさを出すんですよ。
もう一つ重要な特徴は、お尻が小さいこと。決定的なほどに骨盤が小さい。
有名な作家さんだと、町田ひらく先生、雨がっぱ少女群先生、鬼束直先生、海野螢先生、EB110SS先生、みかんR先生、おおぬまひろし先生、新貝田鉄也郎先生、あーる・こが先生、猫玄先生、長月みそか先生、たかみち先生などなど。比較的LO陣に多いです。
一見すると男の子にすら見える、まさに性が未分化な状態。緻密な描写力の求められる絵柄で、どちらかというと「萌え」から離れてリアル志向になります。
しかしそれこそが、リアルゆえにロリコンの魂を鋭く貫くファンタジーというか…。
「ロリがり」は妙に生々しく見えるため、受け付けない人も多いと思います。漠然と「LOってなんかリアルっぽいのでRINの方が…」という人は、おそらくその「ロリがり」が肌に合わないのではないかと。
しかし「ロリがり」は、ロリ漫画需要において重要な位置を占めています。少女にしかない美学を求める時、その一瞬のガリな美に震わされる人もいます。自分とか。
あるいはロリコンの根っこの部分、もっといえばキンタマの付け根あたりをギュッと締め付けてきます。ロリコン本能的な部分がひっかかると言うか。
mogg先生は恐ろしいことに…そこに入ってきたね。ズドンと入ってきたよ。
今までもMOLOKONOMI先生、にまじ先生、千勢賢秋先生など、その心のスキマにストンと入ってきた「ロリがり」作家さんはいましたが、一回目からそこを狙ってきて、しかも成功しているmogg先生は本当に恐ろしい。
●女の子リード空間●
で。
「ロリがり」には割と重い話が似合います。町田ひらく先生や雨がっぱ先生の作品などを見ると分かるかと。
しかし、「ロリがり」でラブラブを描く時の破壊力もまた絶大なんです。
mogg先生はそのへんのさじ加減も分かって調節しているようです。露骨に描かないんですよラブラブを。
すごい細かな仕草や、いたずらっぽい表情で「この関係はラブラブなんだ」と言うのを描写はしているものの、ほのめかす程度でおさめています。
なにげなく「女」してるんですよ。それが少女らしい細身の体型で描かれることで「リアルにそうだったらいいな」という妄想を見事に叶えてくれます。
というかここまでリアル少女体型を活かしながら夢のような小さな恋のラブ関係描いてくれる作家さんがいるなら、二次元で本当に満足。まったくもってこの上なし。
僕の心のスキマをあふれるほどに満たしてくれてありがとう。
徹底して女の子リードで終始しているのも素晴らしいところ。
また別の機会に書きたいのですが、今は「女の子攻め」が割と需要高いと思うのです。細っこい女の子に、好意を寄せられているのかいないのか微妙な感じでリードされている。たまらないじゃないですか。ドリームじゃないですか。
女の子が確かに強気ではあるのですが、面白いのは男性キャラを「おじさん」と呼んでいるところ。
実際にはおじさんってよりはお兄さんキャラなんです、絵的に。というか「俺ら」です。２０代から３０代くらい。しかもなんだかオタクっぽい。
でもそんな「こちらの空間」に積極的に飛び込んできて、細身な体で元気いっぱいに、笑顔いっぱいに元気に飛び回る少女。実質は「お兄さん」なのに、彼女が幼いからその年齢差で「おじさん」と呼ぶ。
こりゃロリコンの血がうずかないわけがない。
まだ一回目掲載とのことですが、このまま息切れせず描き続けてくれたらとんでもない作家さんになりそうです。
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以下、その他のLOのマンガ感想ー。
おおぬまひろし「夏のおわりのビーズ玉」
おおぬまひろし先生のエロマンガは見るだけでパブロフの犬的反応をする俺参上。
お尻の小さな細っこい子達が、ラブラブだったり、完全女性リードだったり、なんとなく遊びでえっちしたりというライト感覚がすっごい好み。もうすぐ単行本がでるので楽しみでなりません。
しかしほんと久しぶりの単行本のような。実に２０年選手（！）ですが、ロリものに関しては掲載されるごとに洗練されているのがすごいです。
今回のはメガネを媒介にしながら、男性リードのように見えて女の子に主導権を握られているのが絶妙でした。
月吉ヒロキ「少女達の茶道ism」
ロリと言うよりは「少女」、あるいはもうちょい年上な感じの連作。このシリーズも「男の許容によって女の子がリードする」というバランスがほんとにうまい。
あとはなんといっても黒タイツ。ああ黒タイツ、黒タイツ。
上田裕「ちんことおはなし」
上田裕先生も間もなく単行本がでる、爆弾作家さんの一人。単行本出たら滅茶苦茶売れそうな予感が…。
萌え系っぽいぷにっとした絵柄がかわいらしい作家さんなんですが、なにげにすごい劇薬作家さんでもあります。というのも女の子が極端なまでに別の生き物になってる。
特に今回のや、「ちんこ見つけた」の回がそうなんですが、少女の形をした、こちらの主導権の一切合切を奪い取るサディスティックな存在として描き、読者のMっけを引き出すんですもの。しかも目に意図的に生気が入っていないシーンがあるため、彼女たちが何を考えているか分からせてもらえない。しかも…これがすごいんですが、女の子がイかない。
女の子がイくシーンって、実は読者男性のオルガスムスを女の子に置き換えて描いているようなものなので、クライマックスに持って行きやすいはず。でもイかない。イかせてくれない。本当にかわいい顔してサディスティックな凄まじい作家さんです。
佐々原憂樹「ちりょう。」
アナラー必見、と言っておきます…。
いきなりお尻じゃなく、徐々にならしていくという時間の経過が素晴らしい。
個人的に佐々原先生の描く足の指が好きだったりします。
MOLOKONOMI「幼女と温泉へ行こう！」
こちらも間もなく新刊が出るMOLOCONOMI先生。上半期はいい意味で地獄だぜヒャッハー。
個性的な絵柄の作家さんですが、話のぶっ飛び度、不思議にあふれる日本情緒、そしてロリがりの良さを最大限生かしていると思います。
今回の話、冷静に考えたらとんでもなく鬼畜な話なんですが、それがものっすごいライトに描かれるこの感覚は不思議。
完顔阿骨打「まいにちいっぱい」
途中からやってくるラブラブ急展開にニヤニヤしてなりませんでした。
どこまで女児に振り回されるのかと思いきや、ばっちり恋愛展開に転がり込むのがさすがです。
安心のクオリティ。
スミヤ「オハナシ」
こちらも間もなく新刊が…すごいね、新刊ラッシュすぎる。
とにかくこの萌ちゃんのふわふわっぷりがかわいい！かわいくて死ぬ。
ほんと「ひざにちょこんと乗せて愛でる」タイプのかわいらしさを、全力で描いてくれています。
スミヤ先生のすごいところは、エロシーンの後に「その後の二人」をきちんと描くところでしょうか。あくまでも恋愛関係の一環なんですよね。
ほかまみつり「るるか＋」
安心のロリ巨乳クオリティ。
しかし最後の最後まで年齢を明かさないことで「一見大人にも見える」という展開なのがちょっと面白いです。ロリの好み（大人でもロリ体型がいい！など）の真逆をうまく使っていますね。
浦井民「So much trouble」
今回は８Pのショートショート。だけど重さばっちりの黒浦井でした。
多分この男、ちんこ今頃もげてる。
いくさりゅうじ「ベルベットスノー」
メガネっ子の全身をもみまわしたい、自由にしたい、という欲求を叩きつけてくれた一作。
精神だけじゃなくて身体に安心感を与える、というのは、ちょっと角度を変えた光源氏作戦ですねこれ。最後のコマの淫靡さが印象的。
姫野蜜柑「ろりるれろ」
こちらも独特な路線を誇る最近がんばっている新人作家さん。
ろりぷに路線ですが、女の子が毎回ものすごいバカなのが素晴らしいです。
でも今回のこの子のバカっぷりは、一回読み終わった後に再度読みなおすと・・・えらい愛しいです。ああーこういうほのめかす距離感いいなあ。
あわじひめじ「因果鉄道のロリ」
多分今月のLOを買った人は、一通り読んで好きな作品があろうとなかろうと、間違いなく覚えているであろうインパクトあるのがこれ。
あわじ先生らしく、士郎正宗ばりの脚注の多さが面白すぎてどうにもならんです。今回の全開っぷりはファンなら必見。とにかく「あわじ語」オンパレードなので何度読んでも楽しくて仕方ないんだこれがまた。なにげに鉄道用語（？）も満載。
このように次々と人を変えて車内輪姦をする事を鉄道強姦用語で「スイッチファック方式」と呼ぶ
（「因果鉄道のロリ」より）
なんでこんな文章思いつくんだ。
内容はすっきりしっかり凌辱ものです。ダメな男たちのテンションの高さが面白い一作。この独自なテンションと凌辱っぷりと解説のおかしさは、他に類の無いジャンル「あわじひめじ」なのだと思います。
そういえばあわじ先生作品としては珍しく、ブサイク男少なめです。
前島龍「美墨ちゃんのオトナ教室」
好きな先生につりあうために、他の男性に相談を持ちかけて「オトナになるために必要」とだまされてしまう女の子の話。相談相手の男が本当に徹底してダメなのがイイ。それでいて女の子が嫌がっていない、というシチュエーション作りもイイ。
内容的には別に寝取られじゃないんですが、後味はとても寝取られ。
バー・ぴぃちぴっと「巫女島最終日」
巫女島シリーズの最終回。こちらも間もなく新刊が出ます。
単行本が出たら書きたいんですが、巫女島シリーズは本当にエロくて楽しいんだけどがっちりと心えぐりますね。
切り立たれた空間の切り立たれた秩序の中でのみ少女とのセックスを楽しめる、しかしそれを踏み外したら死。この境界線の作り方と危うさが本当に恐ろしくも、「そっちに行ってしまうんだろうな」という心理もわかってしまう。
果たしてその中で彼女たちを本当の意味で愛し続けられるのか？それとも自分の性欲処理にすぎないのか？
なんか「二次元世界」という切り立たれた島に対してのロリコンの態度について、鼻先に突きつけられているような気分の連作でした。
最終回は、熱血描写のうまいバーぴぃ先生の本領大発揮。
うさくん「マコちゃん絵日記」
あまり多く語りません。素で泣いた。
回想シーンやばいってほんとに…ああもう、読んでください。
あと悦子はエロい。
今月号も表紙の裏の意見広告が振るっていましたね。「生き神様に触れると、シビアなバチがあたります」という表現はすごいしっくりくるなあ。
神（リアル）を敬い、妻（フィクション）を愛し給え。
C-プラン先生のイラストも素敵。
