たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ああ素晴らしきかな、事後のイチャイチャ、えへへ。「新婚さんごっこ」

久川ちん先生はホットミルクに掲載されていた天体観測の夜」「ちんちん見せろ」でドはまりしたんですが、かなり最近ですね。
2006年からの作品がついに単行本になったんですが、これは本当にエロマンガにちょっと興味あるけど…という人に安心してオススメしたいクオリティです。
エロシーンもいいんですが、とにかく事前と事後がめちゃくちゃ丁寧なんですよ。
 
自分はもうどうしようもないくらいピロートークが好きなんですが、ぶっちゃけエロシーンよりピロートークが好きなくらいなんですが、そういうえっち後のうれし恥ずかしい気持ちを存分に満たしまくってくれるのです。
 
以下18禁話なので収納。
 
 
 

●えへへへへへへー●

何度でも言います。
ぼくはピロートーク描写が大大大好きです。
へたしたら本番よりも。
夢中になってさらけ出しあった後の、心の通じ合った快感はピロートークとか朝帰りとかの瞬間にあると言っていい。
いやもうほんと。おおげさじゃなくてさ!
もちろん頭の中真っ白にして吹っ飛んでいる瞬間ってそれはもうエロいんですが、そういう姿をお互い見せ合った後に相手の顔を見る気恥ずかしさよ。だけど自慢しちゃいたくなるような照れくささよ。
 
久川ちん先生は、がっちりと「女の子が男の子のことを好き」という描写をする方です。もちろん男の子側も好きなんですが、女の子側のラブが半端無い。
そんな女の子がですね。
エッチした後にすりすりと恥ずかしそうに寄ってきたらどうですか!
上目遣いに「えっち・・・」とか言ってきたらどうですか!!!
qあwせdrftgy
取り乱しました。
そのくらい、いい。事後は実にいい。
 
たとえば、この本の至上のシーンの一部だと思うのですが、こことかですよ。

「新婚さんごっこ」より。
「え…えへへー」ですよ。
普段おとなしい子が、もう好きで仕方ない男の子とえっちして、その後色々気恥ずかしくなっちゃったり、でもこれで名実共に恋人になっちゃったりして、そんな言葉に出来ない多幸感あふれすぎの「えへへー」ですよ。
ああもう、だめ。たまらないです。
 
セックスは必ずしも万能ツールではありません。むしろそれによって壊れるものもたくさんあります。
そういうのは承知の上で、この作品集では「失うもの」を撤廃しています。
初めてのエッチの後のどうしようもない幸せ感であふれかえりまくりなんです。
 
これは女の子側の感情が強めに描かれているから、と言うのもあると思います。
女の子側の「性欲」の根源が「相手のことを好きで仕方ない」という原理に基づいているのです。
好きだからキスしたいし、好きだから抱き合いたいし、好きだからセックスしたい。
そんな当たり前のことですが、「好き」を表現するにはただ闇雲にぶつけあっても伝わりません。事前の微妙な距離の詰め方があり、セックス中のじれったさや、いきなりじゃない丁寧な触れあい方があり、そして真っ白になるくらい乱れた後の事後がある。
距離が近くなったという安心感、お互いしかしらない相手の姿。それらがこの「えへへ」に詰まっているんです。

「面倒なんて言わないで!」より。
ヒロインの子すごくかわいいんですが、色々コンプレックスを抱えているのがくせ者。そのコンプレックスをお酒で誤魔化しながら、それを必死に乗り越えて積極的に迫るんです。
迫った後の二人の愛情あふれすぎのえっちシーンがこれまたいいんですよ。無理なことはしないんです。男の子側も女の子が好きだから、その体をすごく丁寧に扱います。女の子側は「好きだから!」に突き動かされて、気持ちよさと「好き」のバロメーターが一致していきます。その針の振れ幅がとても素晴らしい。
そして、えっち後のこのイチャイチャっぷりですよ。「私たちヤっちゃいました」と言うのがバレバレですよ!
ああくっそ、かわいいじゃないか!
ほんと、恋愛はいいね…。
 

●あなたのことが、好きです。●

この作家さん事後が素晴らしいので逆転しちゃいましたが、えっち前も素晴らしいんです。

これは一番最初に挙げた「新婚さんごっこ」の事前のシーン。
罰ゲームとして「新婚さんごっこをする」という状況に置かれた二人なんですが、女の子側がものっすごい男の子のことを好きで仕方ないんです。でもなかなか言えないから、「ごっこ」という罰ゲームの力を借りて背中を押される。
 
久川先生作品は、女の子が勇気を出すために背中を押されるシチュエーションがとても多いです。
これでいえば罰ゲーム、さっきの「面倒なんて〜」でいえばお酒。「実験室」でいえば性実験の被験者、「革命の日」でいえば友達の手引きがあって、「放課後ナイトメア」でいえば偶然の荷物の取り間違え。などなど。
何かしらのきっかけがあって、女の子が死ぬ気で勇気振り絞るのです。
だから、えっちに至るまでもものすごく丁寧ですし、事に及んでからも女の子は赤面しながら照れ笑いを漏らしつつ、がんばっちゃう。
まったくもって素晴らしいですね。恋愛ベースのエロマンガのパワーです。

ほんのり恋愛エロの照れくささが満載の「天体観測の夜」より。
天体観測会で二人きりになってしまった…という偶然のようでいて実は必然なシチュエーション。なぜ急にみんなが来ないと言ったか、考えて見てくださいよ。ヒャー!
もうこうなったら女の子ガンバルしかないじゃないですか。男の子もそれに答えてがんばらないといけないじゃないですか。
 
先ほども書いたように二人は「好きだからえっちしたい」のです。
だからこそ、キス一つとっても、すごく丁寧。丁寧というか「いいのかな?」「今すぐキスしたい!」「緊張する…」色んな感情がいっぺんに押し寄せてくるのが緻密に、一挙一動に描写されているのです。
この短編も、最初はキスしてから「エッチなのはだめ」って断るんですよ。でもそのあと、「ちょっとだけなら」と女の子がガンバル!がんばるんだよ!
エロく悶え狂う女の子もすてきですが、好きな人とエッチするために一生懸命がんばって勇気を振り絞る女の子の赤面も、いいものなのです。その赤面の一瞬は、自分しかしらない宝石なんですもの。

事の最中はものすごく丁寧で癒されるのですが、それは本で実際に読んでもらうとして。
これ事後のシーンです。
色々頑張った末、自分がエッチな事をしたというニュアンスも含み、次への期待も含み、相手に責任を任せられる仲になったことを理解した「エッチ…」ですよ。
一線を越えた後、実は女の子の方が大胆になる。それが久川先生流。
そんな大胆になった女の子がまたかわいすぎてねえ…。
先ほどの「新婚さんごっこ」の後日談も収録されているのですが。

もうこれだけで自分は頭壁に打ち付けて発狂しそうになります。かわいすぎだろう。
女の子を軸にしながら、男の子の「女の子って分からないなあ」という気持ち、女の子の「好きだから頑張る!」という気持ちが絡み合って、セックスシーンに昇華されていき、事後にその幸せが画面中に満ちあふれる。
もう本からぼたぼた「好き」「幸せ」がこぼれ落ちるかのような本なのです。
 

少々変わったシチュエーションの短編もありますが、ほぼすべて読み終わった後の幸せ感が半端じゃありません。
巨乳から貧乳まで、そのへんのバリエーションも豊富。貧乳というか美乳が多めかも。個人的にオススメなのは「新婚さんごっこ」「天体観測の夜」「友達以下、恋人未満」。どの作品も事後だからこそ、相手のがんばって近づいてくれた女の子に対して、愛しさが加速して止まりませんのですよ。
 
性別反転春原(?)とのエッチも堪能できるいちゃラブ漫画、『新婚さんごっこ』 DAIさん帝国/ウェブリブログ
あつあつむちむちBLOG : 性別反転春原
えっ、そうなの!?
あ、あ、ありだな!!!!
 
あつあつむちむち日本語版
久川ちん先生ブログ。